米軍「飛行中落下ではない」説明

今月7日、沖縄県宜野湾市の保育園の屋根で見つかった「US」などと書かれた筒のようなものについて、沖縄防衛局は宜野湾市に対して「発見された落下物は米軍機から落下したものではない」とするアメリカ軍の報告を説明しました。

今月7日、アメリカ軍普天間基地に近い沖縄県宜野湾市の「緑ヶ丘保育園」の屋根の上で、「US」などとかかれた筒のようなものが見つかりました。
これを受けて、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は11日、宜野湾市役所で佐喜真市長と面会して、アメリカ軍から受けた報告について説明しました。
この中で、中嶋局長は、見つかった筒のようなものについてヘリコプターの回転翼の損傷を察知する装置のカバーとして使われるものだと説明しました。
そのうえで、普天間基地に所属している機体のカバーはすべて保管されていることが確認されていて、発見されたカバーは普天間基地の米軍機から飛行中に落下したものではないと説明しました。
これに対し、佐喜真市長は「いまの説明を聞いても信じがたい部分がある。市民に不安を与えたのは事実なので、不安が払しょくされるよう引き続き事実関係を明らかにしてほしい」と述べました。

「緑ヶ丘保育園」に5歳の娘を通わせている母親は「部品が落ちたのを見た人はいないかもしれませんが、音を聞いている人もいて実際に部品が見つかっているので説明には納得できません。怒りと憤りしかないです。アメリカ軍の関係者が保育園に来て直接、説明してもらいたいです」と話していました。
また、3歳の娘を通わせている母親は「悔しいです。では部品はどこから来たのかと思います。軍用機は保育園の上空をもう飛ばないでほしいです」と話していました。