個人開発者Bing Yang氏は、「PlayStation Experience 2017」にて3DアクションRPG『Lost Soul Aside』の新映像を公開した。『Lost Soul Aside』はそのキャラクターデザインやビジュアルからもわかるように、『FINAL FANTASY XV』から強い影響を受け開発されているタイトルだ(関連記事)。開発にはUnreal Engine 4が使用されている。
*今回公開されたトレイラー。
今回公開された映像は、時間こそ40秒弱ながらそのインパクトは大きい。黒衣をまとった青年が敵の攻撃を避けつつ、スタイリッシュに剣を使って敵に切り込んでいく。ビジュアルこそは『FINAL FANTASY XV』に近いが、バトルシステムは『Devil May Cry』寄りの印象を受ける。ゴア表現がやや多いのも特徴だ。発売こそはかなり先であるとされているものの、今回のPSX 2017ではこの映像のクオリティで遊べるPlayStation 4版がプレイアブル出展されていた。最終バージョンではないと強調されているが、このレベルの映像の作品が遊べるとなると期待は高まる。
『Lost Soul Aside』は昨年7月に存在が明かされたオープンワールド型のアクションRPGだ。舞台となるのは戦争によって荒廃した世界。家族を失った主人公Kazerはある日、一匹のモンスターと出会い、運命の歯車が動き出すというもの。トレイラーを公開するために作られた作品であったが、アップされた映像は怒涛の人気を見せ、300万回再生に到達。さまざまな企業から支援の打診を受け、一躍時の人となった。大きな反響を受けて、製品版の開発を決意。現在ソニーによるサポートプログラム「China Hero Project」を受けながらチームで開発を進めている。
*昨年7月に公開され、話題を呼んだトレイラー
こうした背景から、昨年9月時点ではPlayStation 4時限独占タイトルになるだろうと語っていた。ただ2017年4月時点で公式Facebookにて「公式な発表を待ってほしい。」と慎重な姿勢を見せている。映像が初めて公開された当初は期待する声が強かったが、製品化までこぎつけられるのか疑問視する声もあった。しかし、遊べる状態に仕上げられており、開発は順調に進んでいると言えるだろう。
Bing Yang氏は中国を拠点として活動しており、東アジア発の大型インディーゲームとして注目を集めている。昨年は2018年の発売を目指していると語っていたものの、発売に関する明言を避けている。チームの人員を増加し開発規模を膨らましながら制作が進む『Lost Soul Aside』。まばゆい輝きを放つインディーゲームは、スター街道をどこまで突き進むだろうか。