2017年の10月に、『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者であるロバート・キヨサキ氏が数年ぶりに来日。特別企画として、貧乏から脱出する方法をおうかがいしました。

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「金持ち父さん」著者にインタビュー!貧乏から脱出する方法

2017年の10月に、『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者であるロバート・キヨサキ氏が数年ぶりに来日しました。特別企画として、ご本人に「貧乏から脱出する方法」をインタビューさせていただきました!なかなか収入があがらない中でどのようにサバイバルしていけばいいのでしょうか。

「金持ちになりたい」と思って行動している人たちを手助けするのに忙しい

ー最新の統計によると日本の3人に1人は貯蓄がゼロです。「私は貧乏だ」と思っている人も多いといいます。どうしたらよいと思われますか?ロバート・キヨサキ氏:その質問には答えようがないですね。「私は貧乏だ」というのは心理的な状態です。だから、そういう考え方を変えないかぎり何も変わりません。しかし、人の考え方を変えるのはとても難しいことでもあります。

ー考え方が原因で「貧乏」だということですか?

ロバート・キヨサキ氏:「貧しい」というのは心理的な状態です。とくに日本ではそうです。日本はとても豊かな国です。 最近私はアフリカによく行くのですが、アフリカは実に貧しいところです。まわりには本当に何もない、そういう所に人々は住んでいます。「自分は貧しい」と思い込んでいるだけの人のために使える時間は、残念ながら私にはあまりありません。「金持ちになりたい」と思って行動している人たちを手助けするのに忙しいからです。

「自分は中流層でいいんだ」と思っている人たちに割ける時間もあまりないでしょう。私は、「世界で上位2%に入る金持ちになりたいんだ」という気概を持った人たちのために時間を使いたいのです。中流層になりたいのであれば、学校に行って卒業したら就職すればいいのです。

ーでは「自分は貧乏だ」という心理的な状態を改善し、やる気を出すことで、金持ちになる道が開けると?

「金持ちになる」か「貧乏になるか」のいずれかを選ぶことに

ロバート・キヨサキ氏:そうです。まず考え方を変えることです。ひとつ実際にあった話を紹介しましょう。昨日シンガポールから日本に着いたのですが、私には非常に裕福なシンガポール人の友人がいます。彼は米国でも最難関とされる南カリフォルニア大学の出身で、貧困層の救済について博士論文を出し、博士号まで取得しました。そんな彼でさえ実際には何の問題も解決できていません。聖書に「心貧しき者は幸いである。しかし彼らはいつも私たちの中にある」とあります。

私が『金持ち父さん 貧乏父さん』を書いたのは、中流層の人の多くが貧乏にはなりたくないものだと思っていたからです。だから20年前に『金持ち父さん 貧乏父さん』を書きました。しかし彼らは、自分たちも今まさに貧しくなろうとしていることを知っています。高学歴で一生懸命に働いてきた彼らは今、何かがおかしい、何かが間違っていると感じています。いまや多くの人は、「金持ちになる」か「貧乏になるか」のいずれかを選ばなければならなくなりました。中流層が消えてしまっているからです。

撮影/松本英明
(文:あるじゃん 編集部)