2017年12月9日~10日(現地時間)にアメリカ・カリフォルニアで開催中のゲームイベント“PlayStation Experience 2017”。同イベント会場で、カプコンより2018年1月26日発売予定のプレイステーション4用ソフト『モンスターハンター:ワールド』のプロデューサーの辻本良三氏、エグゼクティブ・ディレクター/アートディレクターの藤岡要氏に直撃インタビューを実施。“PlayStation Presents”で発表された『ロックマン』とのコラボや、発売後の展開について聞いた。
――『ロックマン』とのコラボを行うことになった経緯を教えてください。
辻本『ロックマン』は、今年で30周年を迎えます。世界中で人気の作品ですし、シリーズ最新作の『ロックマン11』も発表され、すごくいいタイミングということで、コラボを検討しました。そして、社内で話し合ってオーケーが出たので、内容を詰めていきました。
藤岡僕が『ロックマン』が大好きなので、2Dライクにしたいと提案しました。たいへんな作業でしたが、デザイナーがすごく上手に仕上げてくれて、『モンスターハンター:ワールド』の世界観といい意味でギャップがあっていいなと。評判もいいようなので安心しました。
辻本『ロックマン』は、社内の作品ですが、愛している人がすごく多いんですよ。サウンドチームもおもしろいことをやってくれています。
藤岡『ロックマン』装備を手に入れるためのイベントクエストのときに、『ロックマン』シリーズの楽曲が流れるのですが、その曲を「武器ジャンルごとに変えていいですか?」と言われました。
――ストリーミング中継では、藤岡さんが「ランスの曲はメタルマンにしてほしい」とお願いしたことを話されていましたが、ほかに「これだけは入れてほしい」という曲はありましたか?
藤岡サウンドチームもこだわりが強くて、『ロックマン』シリーズの8ビットサウンドの中からバランスよく選曲してくれています。ただ、「ランスのイメージが湧かなくて、どの曲がいいですかね?」と聞かれたので、「(僕が好きな)メタルマンの曲で」とお願いしました(笑)。
――『ロックマン』とのコラボは『Horizon Zero Dawn』に続いて2作品目になります。『Horizon Zero Dawn』のコラボでは、ハンターがアーロイ、オトモアイルーがウォッチャーというように、ハンターとオトモアイルーにそれぞれ装備が用意されていますが、『ロックマン』とのコラボはオトモアイルーだけなのでしょうか?
辻本そうですね。ロックマンの体形を表現するには、オトモアイルーのほうが合うかなということで、『ロックマン』に関してはオトモアイルーだけです。
――PVでロックマンの姿をしたオトモアイルーがドリンクの代わりに、E缶を飲むシーンがありましたが、ほかにこだわりの演出はありますか?
藤岡武器がロックバスターになっているのですが、攻撃するときにドット絵っぽい弾が飛んだりします。細かいところまでこだわっているので、隅々までチェックしていただけるとうれしいです。
――『ロックマン』のコラボの配信時期は決まっているのでしょうか?
辻本現在、イベントクエストのスケジュールを詰めているところです。ですので、『ロックマン』とのコラボの配信時期はいまのところ未定です。
――ストリーミング中継で発売後に無料アップデートが行われることが発表されましたが、どのような要素が追加されるのでしょうか?
辻本『モンスターハンター:ワールド』では、発売後に無料のアップデートを考えています。具体的にお話しますと、新モンスターの追加などを予定しておりまして、長く遊んでいただければと思っています。どのようなモンスターが追加されるのかなどについては、追って情報をお伝えしますので、楽しみにお待ちください。
――最後にファンへメッセージをお願いします。
藤岡現在、βテストを楽しんでいただいている最中だと思いますが、発売日まではあと1ヵ月と少しです。今回のβテストはより快適に遊んでもらうためのテストでもあるので、たくさん遊んでテストにご協力いただけるとすごく助かります。ですので、まずはβテストをたくさんプレイしてもらえるとうれしいです。
辻本いよいよβテストも始まりして、発売まで2ヵ月を切りました。今回のβテストの反響は、僕たちももちろん見ていますし、すごくいい反響をもらっていると思っています。その期待に応えられるような形で、発売を迎えられるようにがんばりますので、応援していただければ思います。また、先ほどお話しました、アップデート情報などについても、今後発表していきますので、注目していてください。