北海道安平(あびら)町は、同町の地域おこし協力隊員として「鉄道文化伝承推進員」を募集している。同町では、1976年1月、国鉄追分機関区の配置を最後に引退したD51形蒸気機関車320号機(D51 320)を、町内の鉄道資料館で静態保存している。同機は国鉄OBなどからなる「安平町追分SL保存協力会」の手により維持管理されてきたが、高齢化により年々会員が減少していることから、今回、その後継者として鉄道文化の伝承事業を展開する推進員が募集されることになった。推進員は、SL保存協力会の一員として、鉄道資料館のサポーター募集や協力者組織の運営、鉄道文化交流イベントなどの企画・運営、鉄道保存会が有するノウハウの修得、D51 320の点検・整備・清掃、展示に際しての運転操作や安全確認などの補助業務を行なうとしている。原則として2018年4月末までに住民票を安平町内に異動でき、土休日の活動も可能な30歳以上の男女が対象で、委嘱人員は1人。普通自動車免許の取得や、パソコンの一般的な操作ができることなども条件に入る。委嘱期間は2018年4月1日~2019年3月31日で、活動状況に応じて最大2021年3月31日まで延長することもできる。委嘱されると、安平町教育委員会に籍を置く、地方公務員の非常勤特別職となる。月額報酬は16万6700円。応募の際は、安平町企画財政課企画グループ(担当:高橋)まで、必要事項を記入した「地域おこし協力隊応募用紙」と「安平町の鉄道文化を次世代にどのように伝えるか」をテーマにしたレポート(800字程度)を送付・持参する。締切は2018年1月31日(必着)。翌2月には書類や面接による選考を行ない、最終結果は2月28日までに文書で通知される。業務は4月2日から開始する。 10月19日、ボイラーの「安全装置」故障のため、急遽、2017年シーズンの運行を…