日本でも各地で地ビールが作られるようになりました。モータリゼーションの進んだ地域では、運転に差し支えがなく、かつ地元の味を楽しんでもらえれば、伸びる消費も多々あるように思います。
半透膜などを用いたビールのノンアルコール化イノベーションは十分に進んでいる。
ところがそれを社会に送り出せない壁として、旧態以前とした法制度が立ちはだかっている。そのような印象を強く持った次第です。
国としては税収が確保されれば本来は文句がないはずでしょう。立法の大きなメスを入れる、勇気ある人の工夫が必要かと思います。
技術的に可能なことと、それが製品として社会に出、産業か活性化することの間には様々なギャップがありますが、地ビールなどのアルコール除去製法によるヘルシーな消費増大は地場産業活性化などの観点からも進めていいのではないか。
交通安全のためにも酒税法改正を、などと言うと、やや飛躍があるかもしれませんが、工夫があってよい部分ではないかと思います。
この原稿はドイツ連邦共和国バイエルン州オーストリア国境のブルクハウゼンで記していますが、当地のノンアルコールビールを傾けながら、そう思わずにはいられませんでした。