自分の仕事は、自分でつくる

多くの仕事がなくなる10年後を生き抜くためのヒント

「仕事は、量よりも質だ!」と、語ってもいい人と、語るべきでない人の違い


9月23日、本を出版しました!

「仕事は、量よりも質」
今日読んでいた雑誌にも書いてあり、最近はあらゆる場所でそんな言葉を耳にすることが増えました。個人的な考えを書かせていただくと、その言葉には大前提があって、その言葉を発言してもいい人は、“ある条件”を満たしている人だと考えています。

 

それは、「量をやったことがある人」です。
最近本当によく思うのは、量をやったこともないのに、「量よりも、質」と言っている人が多いこと多いこと…。

 

たとえば、企画書の質(=質の高い企画書は、人の心とお金が動かせる)。
質の高い企画書を書ける人は、たくさんの企画書を書いてきたからこそ、勝負どころでひとつの仕事に絞り、質の高い企画書が書ける。量を書いていないのに、ひとつの仕事に集中して、質の高い企画書を書こうとしても、残念ながらそこには、質の低い企画書がもう1本できるだけです。文章も、営業活動も、採用の面接も、人材育成も、クリエイティブな仕事も、人の命を守る仕事も…。すべての仕事において、質を追求できるのは、量をやってきた人なのです。

 

そう、すべての仕事に、質は求められます。質が高い仕事ができる人に、人とお金とチャンスが集まってくる。これも間違いありません。
でも、量をやっていない人に、質は求められない。まずは、量。そして、質。「仕事は、量よりも質」と言って結果を出している人は、間違いなくガッツリと、量をやってきた人なのです。
量をやっていないのに、質を語るな! という話でした。

 

以下、全然関係のない話ですが、読んでいない本がかなり溜まっているのに、どうしても読みたくなって、今日買ってしまいました。この本は間違いなく面白いです。


伝わるちから(小学館文庫)