Crypto Kitty Salesによれば、ゲーム上ではすでに600万ドル(約6億7500万円)近くの仮想通貨がやり取りされ、高値のネコは10万ドル(約1100万円)以上で売れている状況だ。
ETH Gas Stationによれば、トランザクションは、Ethereumネットワークの18%以上を占めていて、プレイヤーの熱の入り具合がうかがえる。
「ブロックチェーン版ポケモン」とも呼ばれるこのゲームの、なにがプレイヤーをそこまで熱中させるのか。「CryptoKitties」とはどんなものかについて説明していく。
・ネコを交配させてレアなネコをゲット
ゲームの目的はネコのブリード、そしてレアなネコをゲットすることだ。ネコはマーケットプレイスにてEthereumでの売買ができる。
ネコの価値はレア度によって決まるが、レア度は最初から設定されているものではなく、市場が決定している。
現在どんなネコに価値があるかは、CryptoKittydexなどのサイトから判断できるだろう。
ゲームをおもしろくしているのは遺伝的要素だ。子ネコは父親か母親の形質(ゲーム用語でCattributes)を継承する可能性が高いが、どちらのものを継承するかはわからない。
また、両親の形質が結びついて子ネコに発現することもあり、例えば青い目を持つ父親と緑の目を持つ母親の間に茶色の目を持つ子ネコが生まれる可能性もある。さらには、必ずしも両親の形質が受け継がれるとは限らず、子ネコは全く新しい形質を持って生まれてくるかもしれない。
・世代番号とクールダウン
ネコには「世代番号(Gen)」と、出産後から繁殖までの期間を表す「クールダウン」という指標がある。例えばGen0のネコ同士が交配するとGen1のネコが生まれ、Gen1のネコとGen5のネコが交配するとGen6のネコが生まれる。
クールダウンが短いほど、早く繁殖サイクルが回せるので価値が高く、交配を繰り返すほど、またGenが上がるほどクールダウンも長くなっていくようだ。
ネコはEthereumのブロックチェーン上にあるユニークなオブジェクトなため、万が一運営元のAxiomZenが消滅しても、プレイヤーはネコを半永久的に所有できる。
CryptoKittiesはICO流行の初期とそっくりな動きを見せている。一種のトークンのようなネコに投資するこのゲームは、Ethereumを親しみやすいものにし、ユーザー拡大に貢献するだろう。
参照元:The ethereum world is now obsessed with breeding cartoon cats/QUARTS
参照元:How to play CryptoKitties, the insanely popular crypto game/Mashable