取り調べ録音・録画「間違った印象与えるおそれも」

取り調べ録音・録画「間違った印象与えるおそれも」
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裁判員裁判の対象になる殺人事件などの取り調べで行われている録音・録画について考えるシンポジウムが都内で開かれ、研究者から「現在の撮影方法では裁判員などに間違った印象を与えるおそれもある」という意見が出ました。
裁判員の経験者や弁護士などでつくる団体は東京・渋谷区でシンポジウムを開き、裁判員制度の導入に当たって始まった取り調べの録音・録画について意見を交わしました。

当初は取り調べに問題が無かったか確認する手段として行われていましたが、検察は有罪の裏付けになるとして映像そのものを証拠として使うようになり、栃木県旧今市市の女の子が殺害された事件では、取り調べのときの態度などを考慮して有罪判決が言い渡されました。

シンポジウムでは大学の研究者が「人を撮影する向きによって印象がどう変わるか実験したところ、容疑者を正面から撮影する検察のやり方は『自発的に真実を話している』という印象を与えやすいことがわかった」と説明し、裁判員などに間違った印象を与えるおそれもあると述べました。

シンポジウムに参加した映画監督の周防正行さんは「人は見たいものしか見ない。有罪だと思っている人が見ると『まさに有罪の証拠だ』と考える可能性もある。安易に証拠として使うのは危険だ」と話していました。

取り調べ録音・録画「間違った印象与えるおそれも」

裁判員裁判の対象になる殺人事件などの取り調べで行われている録音・録画について考えるシンポジウムが都内で開かれ、研究者から「現在の撮影方法では裁判員などに間違った印象を与えるおそれもある」という意見が出ました。

裁判員の経験者や弁護士などでつくる団体は東京・渋谷区でシンポジウムを開き、裁判員制度の導入に当たって始まった取り調べの録音・録画について意見を交わしました。

当初は取り調べに問題が無かったか確認する手段として行われていましたが、検察は有罪の裏付けになるとして映像そのものを証拠として使うようになり、栃木県旧今市市の女の子が殺害された事件では、取り調べのときの態度などを考慮して有罪判決が言い渡されました。

シンポジウムでは大学の研究者が「人を撮影する向きによって印象がどう変わるか実験したところ、容疑者を正面から撮影する検察のやり方は『自発的に真実を話している』という印象を与えやすいことがわかった」と説明し、裁判員などに間違った印象を与えるおそれもあると述べました。

シンポジウムに参加した映画監督の周防正行さんは「人は見たいものしか見ない。有罪だと思っている人が見ると『まさに有罪の証拠だ』と考える可能性もある。安易に証拠として使うのは危険だ」と話していました。