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発行:芙蓉書房出版
四六判
170ページ
並製
定価
1,800円+税
- ISBN
- 978-4-8295-0550-2
- Cコード
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C0021
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一般 単行本 日本歴史
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月
- 2012年1月
- 書店発売日
- 2012年2月9日
- 登録日
- 2011年12月8日
書評掲載情報
2017-12-10 |
毎日新聞
朝刊 評者: 星泉(東京外国語大学教授) |
紹介
日本人はチベットと、どのようにかかわってきたのか?
明治末~大正期に秘かにチベットに入り、ダライラマ13世のもとで10年間修行した僧侶の生涯を追った評伝。
チベット大蔵経、医学・薬学の稀覯本など貴重な資料を持ち帰った多田等観の功績は大きい。
目次
序章 多田等観が生きた時代
「入蔵者」多田等観/近代日本とチベット/「港っ子」多田等観
第一章 明治日本とチベット
チベットへの最初の視線/大陸の「志士」たち/仏教者の「入蔵熱」/能海寛の「チベット」/能海寛の挑戦/成田安輝とチベット/寺本婉雅とダライラマ13世/日本最初のチベット・ブーム/河口慧海の登場/河口のチベット体験/河口帰国後のセンセーション/能海寛横死報道/スヴェン・ヘディンの来日
第二章 チベットへ
大谷光瑞との出会い/チベット人たちとの生活/大谷光瑞と大谷探検隊/大谷探検隊の活動/大谷探検隊とチベット/日本出発/ヒマラヤ山麓にて/青木文教のラサ滞在
第三章 ラサでの生活
等観の入蔵/ダライラマ13世との再会/僧院での修学/日常生活/チベット各地への旅/ダライラマ13世との交流/チベットと日本の間で/ラサの日本人たち/等観と英国人/仏典をめぐって
第四章 帰国後の多田等観
帰国/大正期の仏教界とチベット/帰国後の進路/戦時期の「喇嘛教」/野元甚蔵と等観/西川一三、木村肥佐生の派遣
第五章 晩年の多田等観
戦後の等観/アメリカへ/広がる輪/日本山岳会のマナスル登山/チベットの「証言者」/登山家たちとのかかわり/牧野文子とチベット/『チベット滞在記』の完成/花巻の人々との交流
終章 日本人と「多田等観」
故郷秋田での「発見」/現代日本と「多田等観」
多田等観研究の現在
上記内容は本書刊行時のものです。