あなたはイスラエルのユダヤ人強硬派どものシオニズムに賛成しますか？

あなたはイスラエルのユダヤ人強硬派どものシオニズムに賛成しますか？

僕はかつて、ドイツで杉原千畝さんに救われたドイツ系ユダヤ人の子孫にあったことがある。正確にいうと、２００６年夏にドイツに旅行に行く前にドイツ語がある程度しゃべれるからカワイイドイツ女性とデートでもしたいと思い、すごく審査が厳しい国際出会い系サイトで若いドイツ女性を探していると、ある女性のプロフィールに「杉原千畝を知ってるような日本人男性と会いたい」と書いてあったので、それで、歴史的に非常に興味を持ってその子とメルアドを交換して、その子が住むハノーファー駅前で待ち合わせをすることにしたのだった。

その子はまだ大学生の２５才くらいの女の子だった。彼女と会うと、当然、まず君のおばあさんは本当に杉原千畝から「命のビザ」を貰ったのかという話をした。
「私のおばあさんはリトアニアにいた時にナチス・ドイツのゲシュタポとかに追われて、杉原千畝さんがいる日本領事館に保護を求めて、それで、杉原さんにだ「大日本帝国入国許可証」というビザを貰った。でも、おばあさんは日本には行かずに、その後、ポーランドに行ってそこでポーランドの対ドイツレジスタンスと接触をして、それで、彼らに日本の入国ビザを渡す代わりに偽のドイツ人身分証明書を発行してもらった。ドイツSSの下っ端なんてバカな連中が多くてそんなに厳しく審査しなかったから、偽の証明書が見破られることはなかった。実際、杉原千畝から命のビザを貰ったけど、日本経由でアメリカまでの旅の経費は自己負担もあったし遠い道のりだったから、リトアニアから日本まで行った人はそんなにいなかった」ということだった。

さらに彼女の興味深い話は続いた。
「でも、今は私の家族はもうみんながユダヤ教とは縁を切ってしまった。私もキリスト教徒に改宗したからユダヤ教のシナゴーグには行ってない。ウチの家族はもう宗教とはあまり関係ない。私も他のドイツ人の若者たちと同じように無宗教という感じ。それに、ウチの家族はユダヤ系であるという前に他のドイツ人と同じように世界平和を願っているから、アラブ人が自爆テロをするとイスラエルの爆撃機が報復でパレスチナ居住区に爆弾を降らすということに嫌気が差して、それで、ユダヤ教からは抜けることにしたの。第１次から第４次まであった中東戦争にも嫌気が差したと、両親は言っていたわ。今、イスラエル軍がパレスチナでやっていることは、ナチス・ドイツ軍がやっていたこととあまり変わらないから、ドイツでまあまあ豊かな生活が出来ている私の家族は、ユダヤ教とイスラエルにはもう関わらないことに決めたの」

さらに、彼女は中東和平に取り組んでいたイスラエルのラビン首相がユダヤ過激派の青年に１９９５年に暗殺されたことにも触れて、「あんな過激なユダヤ団体なんてくだらない。今ではユダヤ人であることを恥じてユダヤ教徒をやめるユダヤ人も増えている。ドイツ、西ヨーロッパにいるユダヤ人はけっこう豊かな生活が出来ているから、あまりユダヤ人であることに拘らない人が増えている」ということも言っていた。

つまり、ユダヤ人の中にも穏健派と強硬派がいて、イスラエル建国にあまり関心がない人、過去のホロコーストにあまりこだわらない穏健派のユダヤ人も増えているというのが現実らしい。これは、日本で発行されている歴史の本を読んだだけではわからないことで、実際にヨーロッパに住むユダヤ系の人たちに質問しなければわからない事実だ。写真は、「本当のユダヤ人はシオニズムにもイスラエルにも反対する」という意見のプラカードを持つ穏健派のユダヤ人たち。彼らのように「武力でのイスラエル建国、シオニズム達成は間違っている」という意見のユダヤ人も、今、世界中でかなり増えている。

あなたはホロコーストで虐待されたユダヤ人がかわいそうだからというので、武力でのユダヤ人国家イスラエル建国を支持しますか？今ではイスラエル軍がパレスチナで、かなりアラブ人を虐めているのではないでしょうか？