2017.12.10 Sun posted at 11:05 JST
東京(CNN) 小野寺防衛相は10日までに、戦闘機に搭載する長距離巡航ミサイルを初めて導入する方針を明らかにした。厳しさを増す日本の安全保障環境に対応するためとしている。
小野寺防衛相は、自衛隊の安全を確保し、日本を有効に防衛するために、敵の脅威圏外から対処できる「スタンドオフミサイル」の能力を導入すると述べた。
防衛省によれば、米ロッキード・マーチンから「JASSM」と「LRASM」の2種類のミサイルを導入する見通し。F15戦闘機などに搭載するという。
ノルウェーの企業からも「JSM」というミサイルを導入する。最新鋭ステルス機F35に搭載する。
防衛省によれば、関連の経費を来年度予算案に追加要求した。
小野寺防衛相は北朝鮮の名前には言及しなかったものの、北朝鮮が核やミサイルの開発を進めており、日本や東アジアの国々では緊張が高まっている。北朝鮮は今年に入り、日本の上空を通過するミサイルを2度発射している。
米科学者連盟(FAS)の上級研究員アダム・マウント氏は、北朝鮮による核・ミサイル開発の進展によって、日本政府や韓国政府はスタンドオフミサイルの導入を避けられなくなったとの見方を示した。
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