2017.12.10 Sun posted at 13:29 JST
(CNN) トランプ米政権がエルサレムをイスラエルの首都と認めたことにパレスチナ側が反発を強めるなか、イスラエルが9日にパレスチナ自治区ガザを空爆し、パレスチナ保健省によると2人が死亡した。
イスラエル軍は、ガザからイスラエル南部に複数のロケット弾が撃ち込まれたことに対する報復として、空爆を実施したと発表した。ロケット弾による死傷者には言及しなかった。
8日深夜にガザを実効支配するイスラム組織ハマスの訓練施設と弾薬庫を狙ったのに続き、9日早朝にはハマスの兵器製造施設2カ所と武器庫など計4カ所を攻撃した。
パレスチナ保健省の報道官がCNNに語ったところによると、9日の空爆で27歳と30歳のパレスチナ人男性が死亡した。
また同報道官によれば、ガザでは8日、トランプ政権の動きに抗議するパレスチナ人のデモ隊とイスラエル軍部隊の衝突で、さらに2人のパレスチナ人が死亡した。1人はイスラエル軍に撃たれて死亡、もう1人は衝突で負傷してその日のうちに亡くなった。この日はガザやヨルダン川西岸、エルサレムで、計300人以上が負傷したという。
デモ隊とイスラエル軍の衝突は9日にも東エルサレムの繁華街やヨルダン川西岸のベツレヘム、ラマラで発生。イスラエル軍は催涙ガスや音響閃光弾、ゴム弾で鎮圧を図った。
イスラエル警察の報道官によると、東エルサレムの大通りでは7人が拘束された。旧市街の城門の一つ、ダマスカス門では隊員4人が投石で軽傷を負い、デモ参加者13人が拘束された。
パレスチナの赤新月社は、西岸とエルサレム、ガザで負傷者計231人の手当てをしたと発表。このうち12人が銃で撃たれ、24人がゴム弾で負傷、172人は催涙ガスを吸い込んだと報告した。
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