火炎放射器、毒殺、犬の餌にされる…金正恩の無慈悲な処刑法=米メディア
冷酷非情で知られる金正恩・北朝鮮労働党委員長は政敵、反逆者、気に入らない高官を続々と処刑してきた。たとえ相手が親戚であっても例外ではない。叔父の張成沢(チャン・ソンテク)や異母兄の金正男の殺害は世界中に大きな衝撃を与えた。その残虐さから、脱北者は「金正恩」を耳にする瞬間体が震えあがり、「非常に恐ろしい人だ」と口を揃える。米フォックスニュースは24日、金委員長が「好む」処刑法をまとめた。
高射砲(Anti-aircraft Guns)
フォックスニュースによると、敵国の戦闘機やミサイルなど空からの攻撃を防ぐのに使われる高射砲は、金委員長が最も気に入っている処刑法だという。
韓国情報機関が2015年に発表した情報によると、北朝鮮の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)元人民武力部長がある軍事イベントで居眠りをしたため、金委員長の指令を遂行しなかったとして、粛清された。金委員長は玄氏に対して高射砲での処刑を命じた。
また金委員長が2013年8月、ポルノ動画を制作したとして、芸術家11人を高射砲で公開処刑を命じた。
脱北者の林熙妍(英名Hee Yeon Lim、26)はこのほど英紙・デイリーミラーに対して、芸術家に対する処刑法の凄まじさを明かした。市民は「見学」のために動員させられている。
「あの日の処刑は本当に気持ち悪かった。彼たち(芸術家)は高射砲の前の場所に縛られた」「高射砲が発射すると、物凄い砲撃音がした。砲弾に打たれた彼らの身体は直ちに、ばらばらの肉の塊となって、血と一緒にあちらこちらへ飛び散った。射撃が終わった後に入ってきた戦車は、散乱した肉の塊をミンチ状になるまで、何回も何回も轢いた」。
迫撃砲(Mortar Fire)
金委員長は、その逆鱗に触れた北朝鮮の高官に対してよく迫撃砲による処刑命令を下すという。
2011年12月死去した金正日総書記の哀悼期間に、北朝鮮国内では高官や市民らの娯楽活動が禁止された。ある軍高官がその期間中、宴会を開き酒飲みをしたため、金正恩委員長は「跡形もないまで消滅せよ」と処刑を指示した。この軍高官の体は迫撃砲によって瞬間に粉々に打ち砕かれたという。
火炎放射器(Flamethrower)
米紙・ワシントンポストなどの報道によると、金委員長が2014年、高官らを対して行った大規模な粛清では、人民保安部の呉祥韓(オ・サンホン、英名O Sang Hon)元副部長に対して、火炎放射器を使った処刑が行われた。