突然ですが、あなたには「尊敬する・手本にしたい人物」はいますか?
筆者は自動車業界に長く関わってきたこともあって「自動車メーカーの経営者」に強い影響を受けました。
タイトルにもあるような
- トヨタの実質的な創業者、豊田喜一郎
- ホンダ創業者の本田宗一郎
- 日産を立て直したカルロス・ゴーン
それ以外にも、日本の自動車事業をリードしてきた先人たちには強い尊敬の念を持っています。
たとえ対面して話すことは叶わなくても、彼らの志・仕事術を詰め込んだビジネス書を通して学ぶことはできます。
年末年始は仕事から離れ、自分の仕事を振り返る時間を作れる方も多いのではないでしょうか。
実は筆者は、通勤電車の中・仕事の休憩時間・夜寝る前…1日1冊といって良いペースでビジネス書を読む「ビジネス書マニア」です。
しかし、その中で本当にお気に入りのビジネス書は?と聞かれれば、やはり「自動車メーカー経営者の本」を挙げるでしょう。
そこで今回の記事では、
- 自動車メーカーの経営者から学ぶ「厳選ビジネス書5冊」
- それらの仕事術を自分流に昇華するための「鉄板ビジネス書47冊」
合計「ビジネス良書52選」をご紹介します。
2017年の年末年始、この記事をきっかけにあなたの仕事術を一段階アップする1冊と出会っていただければ嬉しいです。
目次 [表示]
日本の自動車産業はやっぱりスゴイ!自動車メーカーの経営バイブル5冊
ではまず、筆者がぜひオススメしたい「自動車メーカーの経営者から学ぶビジネス書」5冊をご紹介しましょう。
この5冊が、今回の記事の肝といっても過言ではないほどの思い入れがあります。
- LEADERS(リーダーズ) ~国産自動車に賭けた熱い男たちの物語~
- トヨタの経営大全 問題解決 上下
- カルロス・ゴーンの経営論
- 本田宗一郎 夢を力に―私の履歴書
- 俺は、中小企業のおやじ
1.【筆者の人生を変えた1冊】LEADERS(リーダーズ) ~国産自動車に賭けた熱い男たちの物語~
今、日本はアメリカと並ぶほどの自動車大国となっており、かつては貿易摩擦の対象として真っ先に挙げられた時代もありました。
それだけ日本の車が良質でかつ安価だったということで、日本の自動車における技術者たちのクオリティが高かったことを裏付けるエピソードとして使われるケースもあります。
しかし、この日本の自動車を世界のトップクラスまでのポジションに押し上げたのは技術力や資本力だけではない、会社、また技術者たちの熱い想いがあったということを忘れてはいけません。
本書はTBSの大型スペシャルドラマ『LEADERS』『LEADERSII』を完全小説化したものです。
トヨタの実質的な創業者、豊田喜一郎をモデルにし、良質な自動車を作るための苦悩とそれを支えてきた情熱がありありと描かれています。
「トヨタ自動車」の起源は、自動織機の製作所にあることはご存知でしたか?
※引用:https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/index.html
豊田自動織機製作所の片隅でゼロから始められた自動車開発は、戦争・資金難という苦難の連続でした。
豊田喜一郎は「自動車産業が日本の発展の鍵を握る」との想いから、強固な情熱を持って自動車開発に取り組みました。
この小説でも、そんな激動の時代が舞台になっています。
仕事の技能を上げるには、経験とそれを支えるスキルを持っておくことが重要となりますが、それだけではなく、0を1にするときはどんな手を使ってもやりきるという気合と絶対にやりとげたいとする情熱が欠かせません。
- 今仕事に対し、モチベーションは下がっていませんか?
- 情熱をもって仕事をやり遂げていますか?
仕事をしているうえでモチベーションの低下などは避けられないでしょう。
しかし、年末年始のお休みで英気を養うことができるでしょう。
同時にこのタイミングで熱い気持ちを取り戻しませんか?
本書はそのような低下したモチベーションを、上げなおしたいという方にお勧めしたいと思います。
また、単純に熱くなれる小説を読みたいと気持ちをお持ちの方にも是非読んでいただきたい1冊と言えます。
2.トヨタの経営大全 問題解決 上下
本書は、トヨタ研究の第一人者であるミシガン大学のジェフリー・ライカー教授のベストセラーである「ザ・トヨタウェイ」という本をベースにトヨタがなぜ圧倒的な売り上げを誇っているのかが書かれた良書です。
「人材開発」「企業文化」といった、あらゆる切り口をもって解説した1冊(正確に言えば上下巻なので2冊)だからです。
トヨタの基本理念は「改善」です。
人材育成においても常に原因を探りながら改善策を模索し、常に改善改善を繰り返していくというのが企業文化として根付いています。
そのため、ビジネスの世界で今現在当たり前となっている、原因の根本を探っていく手法「なぜなぜ分析」や自動車生産における現在の主流となった「カンバン方式」など、業界に改革を起こした事例がこの著書の中で数多く紹介されています。
この根本にあるのは、トヨタの
- 自分の頭で考える文化
- 迅速に行動し解決する力
- 現状よりより良いものへと変えていく力
が社内教育の中で徹底され、企業文化として醸成されていることに他なりません。
このトヨタの考え方というのは、ビジネスマンとして私たち一人ひとりの仕事の質やその根本となる哲学として非常に参考になりますし、今後ビジネスマンとして成長していく上でのエッセンスが詰まっています。
本書はハードカバーで上下巻2冊と決して読みやすい量ではないかと思います。
しかし、年末、そしてお正月休みは、この2冊だけ読んでおいてもあなたが一流のビジネスマンとして成長する糧になるのではないでしょうか。
すべての方において、日本最高峰のトヨタという会社について知っておくことをオススメしたく、この書籍を読んでおきたい1冊として挙げさせていただきます。
3.カルロス・ゴーンの経営論
カルロス・ゴーン氏といえば、日産自動車の社長として就任した際には非常に話題となりました。
現在は社長職を退き、経営権のない会長職に就任しています。
かつてはコストキラーやミスター調整などの異名を誇り、経営が傾いた日産自動車の抜本的な経営の見直しを行い、会社を立て直した凄腕経営者として知られています。
日産がフランスのルノーと資本関係を結んだ際、日産復興のキーマンとしてやって来たのが当時ルノーの副社長だったゴーン氏でした。
ゴーン氏は「日産リバイバルプラン」を立ち上げ、
- 国内工場の一部閉鎖
- 下請け企業の削減
などを行いました。
また積極的に新型車を開発することによって、有利子負債2億円を4年で完済しました。
車好きでも知られ、日産GT-Rを復活させたのもゴーン氏の意向だったと言われています。
また、現状もルノーのCEO兼会長を務めながら、日産自動車、三菱自動車の会長職も勤めています。
経営権のない会長職なので確たることは言えないものの、三菱自動車のリコール問題の後の軽自動車の販売がV字回復してきたことなど、三菱自動車の経営状況の改善について、恐らくゴーン氏の手腕によるものではないかということが容易に想像できます。
本書はそのカルロス・ゴーン氏の経営について語った1冊となっています。
ゴーン氏の経営についてフォーカスされた書籍であるため、自分は経営と直接関係ないという方も多くいらっしゃるかもしれません。
特筆すべきはその経営にある課題意識や、潜在的な課題を見つけるための意識や、観察力、改革を行う上での準備、いざ改革プランを実行する上での行動力です。
これらの中には、あなたが仕事を行う上で決定的に足りないと感じているものもあるのではないでしょうか。
ゴーン氏がなぜこれだけのリーダーシップをとることができるのか、またその根底にどんな能力が醸成されているのかを知ることのできる1冊となっています。
成長意欲の高い方、改善意識の高い方、また今後経営の仕事に携わりたいという意欲のある方におすすめです。
4.本田宗一郎 夢を力に―私の履歴書
日経新聞の最終面にある「私の履歴書」という著名な方の半生を1月で紹介するというコーナーがあるのをご存知でしょうか。
本書は、自動車やバイクでおなじみ「ホンダ」の創始者・本田宗一郎氏が自身の反省を綴った「私の履歴書」を書籍化したものです。
ホンダは、1949年に初の2輪車の開発に着手し、1958年に世界的なヒットとなるスーパーカブを発売しました。
1963年には自動車事業に参入し、順調に成長してきたように見えますが、その裏には多くの苦難・失敗があったと本田氏は言います。
本田氏は本書の中で、
「私がやった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか1%にすぎないということも言っておきたい。99%は失敗の連続であった。そしてその実を結んだ1%の成功が現在の私である」
ということを述べています。
しかし、なぜ彼が「ホンダ」を日本・世界を代表するメーカーに押し上げることができたのかというと、それが「好きなこと」だったから、だから創意・工夫と前向きな行動をとってたくさん失敗したからこそ今があるということがこの書籍に凝縮されています。
あなたは仕事を好きだと思って取り組めていますか、また受け身にならずに積極的に失敗しその失敗を糧に日々仕事に取り組めていますか、ということを自分自身に問いかけられる1冊となっています。
よく「好きこそものの上手なれ」ということを言われます。
この本を読めばそのことが実感できるでしょう。
- なぜ自分はこの仕事を選んだのだろう
- なぜこの仕事をやろうと思ったのかという原点を忘れている
- 初心に戻りもう一度年明けに仕切り直して仕事に取り組みたい
とお考えの方に読んでいただくことをお勧めします。
5.俺は、中小企業のおやじ
本書の著者である鈴木修氏はワゴンRでおなじみの軽自動車メーカースズキの社長兼会長です。
スズキといえば、自動車業界のなかでは軽自動車専業メーカーとして独自の立ち位置を築いています。
先日も自動車業界が北米に力を入れる中、スズキはインドを最注力地域として営業活動を行い、その結果大幅な業績アップにつながった旨報道がなされていました。
本書ではタイトルの通り、ご自身を「中小企業のおやじ」と表現していますが、それは「自分の意思伝達をはっきり浸透させる」という思いがあり、いいも悪いもワンマンな部分を認めています。
そのうえで泥臭くやる気と根性を原動力にあらゆる問題を打開する解決力や先見性の明が養われていくという、スタートは「ハート」だというキモチ型の理念を感じられる内容になっています。
本書を読むことで鈴木修氏の人間らしい、しかもエネルギッシュな経営者という交換を持つ方も多いでしょう。
ではなぜ好感をもてるのかというと、いつも前向きで自分の言葉をまっすぐ伝え、そのうえで積極的に行動されていることではないでしょうか。
そして、これはあなたの日々の行動にも繋がってきます。
いつも不満ばかり述べていたり、人のせいにして何もしなかったり、という行動を普段とっている人に周りがついてくるでしょうか。自分の声に耳を傾けてくれるでしょうか。
鈴木氏の人間性にふれながら、自分のインプレッションを振り返ることのできる本であり、やる気と根性という分かりやすいものから自分を変革するきっかけとして読んでみてはいかがでしょうか。
以上が今も世界のトップを誇っている日本の自動車メーカーの経営者の生き様です。
ここでは書ききれないほどの多くの学びがきっとあると思います。
また、筆者は1日1冊のビジネス書を読む、周りに引かれるぐらいの「ビジネス書マニア」です。
紹介した5冊をもっとあなたのためにするためにも、ビジネスの基本は絶対に抑えておきたいところ。
そこで、仕事をするすべての人に「人生で一度は見ておくべき」ビジネス書を47冊に厳選して紹介します。
本来であれば、100冊くらい紹介したかったのですが、さすがに多いだろうという声もあり47冊に厳選しました。(47冊でも多いというのは「なし」でお願いしますm(_ _)m
ビジネスマンなら一度は読んでおきたい名著47冊
1.知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100
あなたはフレームワークという言葉をご存知でしょうか。
直訳をしたら「枠組み」や「構造」という日本語になりますが、何かアイディアを考えたり、問題解決を行うために必要なロジカルシンキングを行うための手法を「フレームワーク」といいます。
仮説を立てて、それを検証する「仮説思考」や、もれなくかつダブリなくすべての選択肢を洗い出す「MECE」分析など一流と呼ばれるコンサルタントが必ず知っている分析手法がこの1冊に凝縮されています。
企画系の部署にいる方、コンサルタントとして活躍されている方はもちろんとして営業職、バックオフィス系の方の業務改善などに使える「ポータブルスキル」、すなわちどこでも通用するスキルを得られる本としてお勧めします
2.イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」
フレームワークの実践編のような書籍で、この書籍の本質はあらゆる問題の中で、本当に解かなければならない問題を最短距離で解決することをすすめ、どう解決していくかにフォーカスした書籍です。
この書籍で出されているメッセージとして「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題」であり「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」こそが解決しなければならないとしており、企画やコンサルの方がメインターゲットにはなっています。
しかし問題の根本を見直す、そして解決しなければならない課題を見出して、それを解決する方法を考えるというのはビジネスマンとしてあるべき思考の仕方であり、その方法を学べるという点ではあらゆる職種・業種の方に役立つ書籍といえます。
3.地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
基本的な考え方を学べる本です。
よく話をしていると「一体何が言いたいのかわからない人」がいますがあなたはそうなっていませんか?
「結論から」「全体から」「単純に」話せていないから何が言いたいのかよくわからないというパターンが大半ですが、わかりやすく伝えるためには「思考力」が必要です。
本書は、その能力を鍛えるための「フェルミ推定」、すなわち、実際に調べるものが困難な量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推測し、短時間で見つけ出す推定法を元に思考力を育成していきます。
ビジネスは「考える」ところから始まる論理の世界です。
その論理の組み立て方を学べるという点で、すべてのビジネスマンに役に立つ書籍です。
4.採用基準
タイトルだけみると、就活本のような印象をもつかもしれませんが、この本はマッキンゼーの採用を元に地頭の良い人間が採用されるというわけではないということを伝えています。
そして、もっとも大事にしているのは「リーダーシップ」です。
この本を通じて、リーダーシップの重要さやどのようなリーダーシップが必要かを知ることのできる1冊といえます。
5.自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
今働き方改革で、労働時間にフォーカスされることが増えてきました。
現状起きていることは、仕事の量は同じだけど、帰る時間が決まっているのでかなり仕事が圧縮しているという問題です。
また、ハードワークに対し、いまだに美化されている現状も残っています。
時間の使い方、仕事における時間の考え方について、今考えなければならない時代になっています。
また、毎日非常に働いているのに、全く成果がでないなど「時間」と「成果」にかかわる悩みというのも多いのではないでしょうか。
その時間に関する考え方を得るために読んでいただきたい1冊と言えます。
6.自分を捨てる仕事術-鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド
アニメプロデューサー・石井朋彦さんの書籍で、スタジオジブリの鈴木敏夫氏から仕事を学んだ際、「とにかく俺の真似をしろ」という指示を受けたということで、どのようなことを鈴木氏から学んできたのかを凝縮した1冊です。
それぞれ、どんなことを学んできたかということも重要なのですが、この仕事をまねるという基本行動を学んでほしいところです。
芸術家も模倣から始まり、そこから基本を覚えオリジナリティが出てくるといわれています。
自分流にこだわり、成長できていない方には、ぜひおすすめしたい1冊です。
7.多動力
ホリエモンこと堀江貴文氏の著書です。
本書では、インターネットを切り口にあらゆる可能性があること、また、仕事に対しスピード感をもって取り組み、最短時間で最大の成果を出すための極意が凝縮されています。
働き方改革で求められるようになった短時間労働時代を生き抜くための術を身に着けたいとお考えの方、ビジネス感覚を持ちたい、仕事に対する考え方を醸成させるために読んでほしい1冊です。
8.なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか?
石田梅岩は「江戸時代のドラッガー」と呼ばれることもある心理学者で、稲盛和夫氏や転職サイト「エン転職」でおなじみエン・ジャパン会長の越智氏など、経営者でも傾倒することが多いことで知られています。
石田梅岩の重要視しているポイントは「勤勉」「正直」「倹約」です。
働くうえで、大事にしなければならない倫理観、また自分の行っている仕事に対して正しいのか迷っている方に、基軸となる理念や考え方を固められる1冊だといえます。
9.「成功曲線」を描こう。 夢をかなえる仕事のヒント
「自分の能力に気づき、目標を持って人生を進めていくにはどうしたら良いか」ということを主眼に、ビジネスで成功させることができるようになるための成長曲線、はじめは低空飛行で結果が思わしくないことから始まること書かれています。
そして、1つ1つの積み重ねが大きな成果・成功に導くことが書かれています。
今仕事でうまくいっていない人、目標が見えていない人にぜひ読んでいただきたい1冊です。
10.超一流の雑談力
雑談のスキルというのは営業職をはじめ、仕事に生きることは非常に多いです。
雑談は人間関係を作るコミュニケーションで、雑談力を鍛えるということは基本的なコミュニケーション力を鍛えるということと同様なのです。
雑談ができることにより、相手はあなたに対して心をうちとけ、深い話をしてくれるきっかけになるでしょう。
また、会議や商談の前の雑談であれば、その後の話がスムーズにかつ建設的になってくるでしょう。
営業職の方であれば、最初の商談のスタートをうまく切るための極意を知りたい方、そのほかの職種の方であれば、会議や、社内でのコミュニケーションを上手に行いたいと思っていらっしゃる方にオススメしたい1冊といえます。
11.意外と知らない 入社5年目までの営業マンが学んでおくべき87のこと
この本は7年間、ダメ営業マンを7年続けたにもかかわらず、4年連続トップをたたき出した営業マンである著者が書いたいわゆる「営業の基本」が書かれた教科書的な書籍です。
今営業職として従事している方で、頑張っているのに成果が出ていない方というのは才能がない、能力がないというわけではない、ただ間違っているのは「考え方」や「視点」で、その抜けている視点、足りていないポイントを著者の経験をもとに基本的なふるまい、行動の観点から説明をしてくれている1冊です。
すべての営業マンの方に対しては勿論のこと、ビジネスマンとしてコミュニケーションスキルを向上させたいとお考えの方にはぜひ読んでいただきたい1冊といえます。
12.絶対にミスをしない人の脳の習慣
今仕事において、起こしたくないのにミスを連発してしまい、仕事ができない烙印をおされている方はいらっしゃいませんか?
その大本は「物忘れ」「勘違い」「うっかり」…
といったものですが、この原因を「脳」という切り口で書かれた1冊です。
脳の機能から、具体的なTODOリストの活用の仕方、可視化をさせることによるミスの軽減方法、また脳科学的な観点における仕事の時間配分のつくりかたなど、実践的な仕事の進め方についてまで言及されています。
仕事でミスが多い人はもちろんのこと、仕事をもっと効率的に進めるようにしたいとお考えの方にも読んでいただきたい1冊と言えます。
13.読んだら忘れない読書術
本編はどんな本を読んだらいいのかということを中心にご紹介していますが、そもそも本を読んだはいいものの、読んで大事なことが抜け落ちているということはよくありませんか?
本書は、自身が仕事の質を上げるために読んだ本について、どうやって活かしていくのか、どうやったら忘れずに自分自身に定着をさせていくかということについて書かれた1冊です。
書かれている内容が「記録」「アウトプット」など、非常に単純明快に書かれているのでこの本に書かれていることをまず覚えやすいです。
そして、覚えやすいから実際に生かしやすくなるベースができあがります。
読書で得た知識を無駄にしないようにするための仕組みを作りたい方にお勧めしたいです。
14.思考の整理学
仕事に限らず頭の中で考えていることというのがあふれ返り、結局よくわからないまま情報と自分の考えがごちゃごちゃしたままになっているということというのはありませんか?
情報の整理、思考の整理は、言うのは簡単ですが、実際やってみると非常に難しいものです。
本書はあらゆる切り口、あらゆる場面を想定しながら、コラムタッチに情報、思考を整理する方法について書かれています。
初刊が1986年と古い内容ではありますが、時間を経たものだからこそ腹に落ちてくることも多く、どんなに時間が経とうともかわらないものはかわらないのだと同時に理解することもできます。
言い回しが少し遠まわしで読みづらい部分もあるかと思いますが、そういうことも含め頭の中を整理しながら読んでみるとよいのではないでしょうか。
15.トップ3%の人だけが知っている仕事のルール
自分のことを見直したいと考えているものの、特に具体的な課題意識とか持てていない、何を変えなければいけないのかわからないという方にお勧めできる1冊です。
本書には、仕事に対する必要な知識や考え方の基準、お金の使い方、生活習慣など「世の中のトップ3%の人だけが行っていること」を1つ1つ丁寧にまとめた教科書。
1つ1つ確認し、「自分にはこういうところが足りていない」、「これをとりいれてみよう」といった自分の気づいていなかった課題や、チャレンジしてみようという事項を見つけ出すのに最適な書籍となっています。
自分の気づいていなかった成長のきっかけを、この本でつかんでみてはいかがでしょうか。
16.気にしない。
皆様は森本稀哲という元プロ野球選手をご存知でしょうか。
松坂世代の一人で、スキンヘッドでピッコロ大魔王のコスプレをしていたあの選手です。
日本ハムファイターズに在籍していた時には非常に目立ちたがり屋のキャラで、新庄選手と一緒に、観客を盛り上げていた姿というのは記憶に新しいでしょう。
しかし、森本氏は初めからあのような明るい性格ではありません。
どちらかといえば非常に閉鎖的な人物でした。
あのスキンヘッドは実は病気で、小学生のころから悩まされ、そのせいで非常に心を閉ざして周囲への壁を作っていたという過去があります。
しかし、彼はかわりました。
この本は、彼がどのようにして変われるようになったかが凝縮されています。
今メンタルコントロールに悩んでいる方、自分の殻を破れていない方に読んでいただきたい1冊です。
17.夢をかなえるゾウ
今仕事が全くうまくいっていない人は多くいらっしゃるのではないかと思います。
ぜひそういう方に読んでいただきたい1冊です。
本書はダメなサラリーマンとよくわけのわからないゾウという特異なシチュエーションの小説タッチの作品になっていますが、ここには「働く」ための人として重要なエッセンスをゾウが主人公に伝えるという形で凝縮されています。
ただ、ここで「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか、地味でかつそれをやることで何になるのだということばかりが書かれています。
しかし、ゾウの言葉を聞くことで、なぜそれをやらなければならないのかが非常に納得できるようになっています。
物語になっており非常に読みやすいため、暇つぶしくらいの感覚で読めます。
18.仕事は楽しいかね
あなたの中で、毎日同じ仕事をしているという意識で「仕事飽きた」とか「新しいことしたい」とか思っている方はいらっしゃるのではないでしょうか。
一方で、世の中で活躍している方々というのは同じ仕事を日々続け、そこで成功をされているという事実があります。
では、そういう方々は仕事に対して退屈だと思っていないのかという問いに答えることのできる1冊です。
そのキーワードは「変化」です。
仕事の中で日々変化を求め、変化を入れているからこそ退屈をせずに働けています。
また、その変化は品質の担保にもつながってい仕事の変化の重要さについて気づかされるでしょう。
仕事がつまらないと思っている方、転職を考えている方に自分の仕事を振り返るきっかけに読んでほしいと思います。
19.軽く扱われない話し方
営業の方、若手のバックオフィス双方にいえることですが、いくら自分が重要性を訴えかけて行っても、クライアントや他部署の偉い方々に雑に扱われるケースってありませんか?
スケジュールを守ってくれない、対応してくれないなどなど、どうして自分の依頼にこたえてくれないのか、ということに悩むこともあるでしょう。
本書はどうすれば自分の言葉に重みをもたせる、必要性を感じさせることができるかということに言及した一冊です。
ポイントは非常に多いためぜひ本書を読んで確認をしていただきたいところですが、1ついえることは言葉の誘導と振る舞いでコントロールができるのです。
仕事の中で自分の言葉に重みをもたせたいと思っている方に是非読んでいただきたい1冊です。
20.10年後、君に仕事はあるのか?
IOTの時代がやってきて、今ある職業の大半が今後必要なくなるといわれています。
実際、グーグルは店員のいない店舗を作ったり、自動運転の自動車などの開発も進んでいたりします。
そんな中、確実に仕事はロボットに取って代わられるという昔映画であった「アイロボット」の世界が確実に進んできています。
「あなたは、今後どのように生きていけばいいのか」ということが凝縮された1冊です。
今後の世の中のがどうなっていくのか、また、どのようなスキルをもっていれば労働者として生きていけるのかが書かれています。
将来の働き方、世の中の変わり方について知りたい方に読んでいただきたい1冊といえます。
21.伝え方が9割
物事の伝え方ってとても難しいと思いませんか?
伝え方を間違えることで誤解を生じさせたり、時に関係をこじらせたりしてしまいます。
それは裏を返せば、伝え方を変えることであなたが達したい目的をクリアすることができるということです。
本書は著者がコピーライターとして積み重ねてきた言葉のチョイスが凝縮されています。
また、本書の特徴として1時間あれば読み終えることもできるため非常によみやすいつくりになっています。
ちょっとした時間に、言葉の使い方について知りたい、見直したいと思っている方に是非読んでいただきたいと思います。
22.嫌われる勇気
世界的な心理学者であるアドラーの言葉をわかりやすく書いた1冊です。
ベストセラー・ドラマ化もされたことは記憶に新しいものと思います。
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と明確に伝え、どのようにメンタルをコントロールしていけばよいのかを分かりやすく書かれています。
また、ただの解説書というより、対話・物語の形式をとられているので非常に頭に入ってきやすいです。
今、会社での対人関係に悩んでいる、顧客との対人関係に悩んでいるなどの問題を抱えていらっしゃる方にとって、どう対処すればいいのか、どうメンタルをコントロールしていいのか悩んでいる方に是非手にしていただきたい1冊です。
23.借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ
形式としては先ほど紹介した「夢をかなえるゾウ」と似たような形式で、ダメな主人公とメッセンジャーとなるドSな宇宙人との対話形式で進んでいく「物語」です。
この書籍のメインメッセージは「逆境をどうはねのけていくか」ということです。
「無理、できない、といった負の言葉をやめる、どうプラスの方向に物事を考えるか、ここを変えるだけで現状の負の状況をはねのけることができるかということがこの1冊に凝縮されています。
考えていること、口にするマイナスなことは、あなたを負の方向にもっていく誘い水になってしまうことにつながる、だからこそすべてプラス思考にかえていくことの重要さを伝えてくれる1冊です。
今、逆境の中にいて弱気でいる、また負の言葉が口癖となっているかたに読んでいただきたい1冊です。
24.「知」のソフトウェア
1984年と非常に昔に出版された書籍ですが、古い本で長く支持されている本についてはそれだけの理由があります。
本書のメインメッセージは情報整理の力です。
いまやTVやインターネットは当然としてSNSまで出てきて、その情報量というのはもはや異常な領域になってきています。
そのような情報社会の中で無駄な情報を排除し、必要な情報をしっかりまとめてインプット。
アウトプットをくりかえしていくという情報に飲まれないようにするためのノウハウがぎっしりつまった1冊です。
おそらくこの本で書かれている内容については10年、20年先も通用するでしょう。
情報処理に苦手意識を感じている、物事の本質をしっかりつかむ方法を知りたいという方にお勧めしたい1冊です。
25.多読術
本書は読書術の中で、多読術、すなわち一度に多くの本を斜め読みをして情報を多く集めていくという手法の読書について書かれた書籍です。
しかし、本書ではテクニックとしての多読術ではなく、どのように本に対して向き合えばよいのかということを中心に書かれています。
限られた時間の中でいろんな書籍、いろんな考え方に向き合うための手法、また著者とのコミュニケーションをとるための手法がまとめられています。
会社で先輩や上司から「本を読め」と言われているものの、どう読んだらいいのかわからない、なぜ読書を執拗に求められるのか分からないといった方は、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
26.寝てもとれない疲れをとる本
本当の一流とは、ちゃんと仕事を完結するとともに、毎日同じパフォーマンスをだせるようしっかり体の休め方を知っている方です。
本書は一流のエグゼクティブ・クリエイターたちが指名してる「一流の鍼灸師」が教える疲労回復の方法を記した1冊です。
よく、ショートスリーピングやストレッチなど体の疲れをとるためのあらゆる方法が雑誌などで広まっています。
疲労回復の方法はひとそれぞれで、どんな方にどのような疲労回復方法があっているのかというなるべく個人に合わせた疲労回復方法を提唱しています。
体のメンテナンスについて見直していきたいとお考えの方にぜひ読んでいただきたい1冊です。
27.ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
本書は日本語訳が17年間禁止されていたという、いわくつきの著書として話題となっています。
伝えたいメッセージは「ゴール」すなわち目的を明確にし、その目的を果たすための「ボトルネック」、すなわち障壁を明確にし、どう改善していくのかということが書かれた「小説」です。
また、上記の目的を果たすための実践的な会計知識、意識的な統一や精神面、また数字の裏を読み取る方法など非常に多岐にわたっている内容が網羅されています。
仕事の進め方を改善したい、仕事の幅を広げたいなどあらゆるニーズにこたえられる1冊でしょう。
ぜひ年末読書をしたいという方全般にお勧めしたい1冊です。
28.人を動かす
仕事は一人で行うものではなく、いろんな人の力を結集させて達成させていくものです。
しかし、裏を返せば自分の目的を果たすために全員の力を結集させるという他者を活用していくという力も必要となります。
本書は、1937年に初刊が発行され、以降長い年月をかけてきた人を動かす、他者を活用するためのノウハウが結集された1冊といえます。
書かれている内容というのは、経済的成功の85%はコミュニケーション力から生まれるということが書かれています。
- 相手から認められている
- 操作されていないように感じさせて操作する
- 相手の成功を手助けする
といった相手を動かすための重要なスキルがまとめられています。
人を動かす仕事をしている方、またその能力をどうやって身につけて行けば良いのか悩まれている方にお勧めしたい1冊です。
29.引き寄せの法則
思考というのは非常に奥が深い物で、あなたの思考していることというのは、良いことも悪いこともあなたの思考に合わせて、あなたにもたらされてくるものです。
そのため、いいことを考えていればいいことがあなたにもたらされ、悪いことばかり考えていたら悪いことがあなたにふりかかってきます。
すこしスピリチュアルな内容といえば否定ができない部分もあります。
ただし、この本を読むことで、あなたのマイナス思考であったり、前向きに仕事ができていなかったりする部分を改善することに一役買うことができるでしょう。
考え方を変えたい、マイナス思考の方にお勧めしたい1冊です。
30.孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術
社会人である以上、「数字」という言葉はずっとついて回る言葉です。
本書はソフトバンクの孫正義会長のそばで働いていた著者が、社会人で言われる数字というものの考え方、またその数字をどう使って課題を解決していけばいいのかについて説明した1冊です。
問題解決に当たり、論理の部分がフォーカスされることが非常に多いのですが、本書では数値の出し方、分析の仕方など「定量性」に焦点を当て、どのように仕事に数字を生かしていくのが具体的に書かれています。
数字に強くなりたいと思っている方にぜひ手に取っていただきたい1冊といえます。
31.10倍速く書ける 超スピード文章術
企画書、ビジネスメールなど仕事を行う上で、文章作成というのは大半の仕事についてくるミッションです。
また、この文章作成という仕事は1つ1つ非常に時間のかかる作業です。
気づけば1日の業務の大半を費やしているという方も少なくないのではないでしょうか。
本書は、文章作成に関して、迅速に文章を作成できない、最初の1文になんて書いていいのかわからない、よく上司にやり直しを命じられるなど仕事における文章作成の悩みを解消するのに役立つ1冊となっています。
わかりやすいビジネス文を作成するのが苦手な方、とにかく文章作成そのものが苦手な方など上述のような文章作成に課題を持っているような方におすすめしたい書籍です。
32.仕事が速い人ほどマウスを使わない! 超速パソコン仕事術
今や仕事において、パソコンは欠かせないツールとなっています。
パソコンを使いこなせるということが仕事のできる人の1つの重要な要素となっています。
逆に言えばパソコンを使いこなせていないということは仕事を進めるうえで大きな足かせになっているといっても過言ではありません。
本書はタイトルにもあるように、マウスを使わないことで仕事時間の短縮を図るやりかた、またショートカットキーをどう使いこなすのかなど非常に実践的で、仕事の工数を短縮させるための実践的な技法が詰まっています。
パソコンを使うのが苦手、仕事をもっと効率的に進めたいと考える方にぜひ読んでいただき、年明けから会社のデスクに置いておきたい1冊といえます。
33.Excel最強の教科書
先ほどもお話しましたが、パソコンを使いこなすというのは現代のサラリーマンにおいて重要な課題の1つです。
その中で多くの人が苦手としているのがEXCELです。
EXCELはあらゆる計算やデータ集計のツールがそろった非常に機能的なソフトです。
そこで質問です。あなたは自己流でEXCELを使っていませんか?
ギクッと思った方は、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
思ったような集計ができなかったり、普段使わない関数を使ってみようとするとまごまごしたりと便利なツールなのに使いこなせないでかえって不便を感じてしまうということは少なくないでしょう。
本書は、なんとなくEXCELを使っている人が、より便利に使いこなせるようなノウハウを集めた1冊で、会社のデスクに辞書代わりに使うことができます。
34.アイデアスケッチ ―アイデアを〈醸成〉するためのワークショップ実践ガイド
あなたは、「ブレインストーミング」とよばれる会議手法をご存知でしょうか。
制限なし、正しい・正しくないのツッコミなしで複数の人間が会議の中で思いついたアイディアをそのまま書き出していき、アイディアを拡大させていくというものです。
「ブレスト」などと略称を使われるケースも非常に多いのですが、その方法をイラスト付きで描かれた1冊です。
ブレストはあらゆる企業で取り入れられたりしているのですが、そのやり方を理解し、自分の企画に役立てたい、会議の司会を任されることが増えてきた場合の会議のやり方を変えたいなど思っている方に読んでいただきたい1冊となっています。
35.図で考える。シンプルになる。
物事を考えたり、説明をする際に、言葉だけで行おうとしたりするとどうしても抽象的になりがちです。
しかし、図を用いるだけで抽象的なものは具体的になり、自身の理解はもちろんのこと、会議の参加者など第三者においても非常にわかりやすくなり、共通認識を持ちやすくなります。
本書はグラフィックデザイナーの桜田潤氏が、図の持つ力について説明するとともに、どのような図を用いると周囲の理解を得られ、かつ理解がシンプルになっていくかという極意を説明した1冊となっています。
会議資料の作成がうまくいっていない方、クライアント先により理解度の高い資料を作成したいとお考えの方にぜひ手に取っていただきたい書籍となっています。
36.はじめてのリーダーのための 実践! フィードバック
前提として、自分の顔というのが自分自身で一番わからないように、自分の仕事の仕方、自分の行動など「自分」というものがわかっていないということについては往々にしてあるのではないでしょうか。
本書は、初めてリーダーになった方を対象に、部下・後輩に対し「気づき」を与えるためのフィードバック、つまり現状このような状況だから、ここを改善するためにこのようにやったらいいよという「フィードバック」を与える際のやり方などについて書かれた1冊となっています。
リーダーなどある程度教育・指導をする立場になった際読んでいただきたいのはもちろんのこと、教育する立場でなかったとしても周囲でフィードバックができている文化が醸成されている会社というのは成長しやすいということで、社員間のフィードバックを奨励している会社もあります。
この本を読んで、そういう社内・チームのの成長文化を醸成していきたいとお考えの方にもぜひ手にしていただきたい書籍です。
37. 感情を整える片づけ
仕事中イライラして仕事にならない、頭の中がもやもやして思ったように仕事がはかどらない、不安すぎて仕事が手につかないなど自身の感情が、仕事の進捗を阻害しているという経験がある方も非常に多いのではないでしょうか。
本書は風水師である種市勝覺氏が、自分の感情と環境の乱れは一致しているという基本的な概念の元、感情の片づけと、身の回りの整理整頓の重要さについて書かれています。
「無意識」の状態で負の感情を取り除き、気持ちの良いすっきりした状態の中で感情を整えて仕事に臨んでいく方法、また密教の高僧であるという立場から、そこから派生した密教の思考術についても言及した心の持ち方と片づけについて説いた一冊となっています。
仕事で何かあったらイライラして仕事にならない人、片付けが苦手で上司に指摘されているものの、なかなか改善できていないし、やらなきゃとなんとなく思っているものの優先順位が下になっている方など精神・環境が乱れている方においてぜひ手に取っていただきたい書籍となっています。
38.ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣
「お金がすべて」だと考え、お金を稼ぐために日々あくせくされている方もいれば、「お金は2の次」だとお金以外のところに価値観を持っている方もいらっしゃるでしょう。
少なくとも「お金」は人の倫理・思想において、基準になるもの、もしくはなりやすいものでこの価値観はぶつかり合うことが多いものであるというのは間違いないでしょう。
しかし、お金と倫理というのは実は表裏一体で分けて考えるものではないということが書かれているのがこちらの書籍です。
本書は、著者の本田健氏がユダヤ人の大富豪であるお金持ちの老人ゲラー氏に会って学んだことを対話形式でつづった1冊となっています。
お金を稼ぐということは人とどうかかわっていくか、自分の中でどのような心構えをもつべきなのかという日々の過ごし方、人の接し方がポイントになっていることが伝えられています。
サラリーマンは経済活動を行う上でのプレイヤーで、お金というものは切っても切り離せない関係です。
お金の価値観について考えたい、お金を稼ぎたい、拝金主義者が嫌いなどお金について考えるにあたって手に取っていただきたい1冊となっています。
39.チーズはどこへ消えた?
非常に読みやすく、世界的なベストセラーになった1冊です。
タイトルだけ見ると、一見何の本なのかわからないと思いますが、チーズ=「成功」と考えていただいてよいでしょう。
この「成功」がなくなったということについて考える1冊です。
あなたは変化から逃げようとしていませんか?変わることを拒否していませんか?
しかしそれはあなたが今まで出してきた成功を同時に失うことになる、だから常に変化をしていこうということを啓蒙した1冊となっています。
本書は、いまいろいろ成功しているからこのままでいいや、といった慢心や、「ありのまま」が正しいと思っている方に対し読んでいただきたい書籍です。
簡単に読め、905円(2017年12月4日時点)という安価な値段で買えて何度も読めるというメリットもあるので、軽い気持ちで読んでいただきたいと考えます。
40.けっきょく、お金は幻です
著者の武田和平氏は2016年に他界されましたが、著名な投資家の一人で、言葉は悪いですが非常に「設けて」いた方です。
その設けていた方が、考えるお金に対する教科書となる1冊です。
お金は、そのお金を持つに値する懐がないとお金は稼げないし、定着しない、徳をためていった人間でないとお金はついてこないといったことが書かれています。
お金は大事だが絶対ではないとしたお金ありきで物事を考えること、当たり前のことを当たり前にやることでお金はついてくる、逆に言えばそれができていない人にお金はついてこないというお金と徳について触れられています。
お金を稼ぎたいという思いが強い方に、お金との距離感を考える上で読んでいただきたい書籍となっています。
41.変な人が書いた 人生の哲学
あなたは斎藤一人という人物をご存知でしょうか。
今は個人情報等のしばりもあって発表されなくなりましたが、かつては高額納税者ランキングというものがあり、高額納税者、すなわちお金持ちのランキングが発表されていた時代がありました。
この本の著者である斎藤一人氏は、この高額納税者の常連だった人物(※)で、その人の人生哲学について書かれた1冊です。(※Wikipediaより)
今の自分が生きていくことにおいて、考え方や日々のふるまいを変えていくということが、すなわち自分の生活を豊かにし、変えていけるということをこの本では斎藤一人さんが伝えています。
すべてのものを人や環境のせいにしていること、前向きではなく後ろ向きに考えている人には幸せがこないということを本書では伝えています。
自分がうまくいっていないことを人や環境のせいにするきらいのある方、なにかしらうまくいっていないと感じている方にはぜひ手に取っていただきたいと考えます。
42.インベスターZ
本書は実は漫画です。
ドラマ化もされた「ドラゴン桜」の作者が、投資という切り口で書いた漫画となっており全21巻で構成されています。
この漫画は上述の通り、投資がメインテーマになっているのですが、投資を考えるうえで社会全体の見渡し方、創業者の考えているお金の美学や倫理、はたまたチームで競争することの重要さ、また独立して一人でものを考えることの重要さなどあなたが働くうえで、また社会の構成員であるという中で、非常に考えさせられることが多くちりばめられています。
いまだに漫画は活字の下に見られがちですが、実は漫画家は漫画を描く際に非常に多くの書籍を読んだり、話を聞きに行ったりと非常に数多くのインプットがなされているため、漫画から得られる知識というのは非常に多岐にわたります。
その中でもこのインベスターZは社会人の方が、世の中を改めてしっかり知るために読んでいただきたい1冊となっています。
読書をするのがそもそも面倒くさい、活字を読む気分ではないというような方の自己啓発の材料として読んでいただきたい良書となっています。
43.神速仕事術40 たった1つの行動で「3つの成果」を上げる
本書はリクルート出身で、30代で社長となった伊庭正康氏の著書で、メインメッセージとして
- 遅い天才より、速い凡人がトップに立つ
- スピードはクオリティーも一緒に連れてきてくれる
ということを謳っています。
この本ではあらゆるスピード仕事術が書かれていますが、とにかくスピードというのは質を凌駕することも非常に多いのです。
正確な仕事にとらわれすぎて、非常にスピード感が遅い仕事をしている人、毎日毎日残業続きで家に仕事を持ち帰る人が仕事のやり方を変えるための自己啓発に手に取っていただきたい1冊となっています。
44.一勝九敗
本書はユニクロの創始者である柳井正氏の著書です。
フリースの爆発的な人気から、現在の立ち位置となったユニクロですがここに至るまで、数々の失敗、時に経営が傾きそうなことも幾度と経験しています。
そして、現在でも、経営の中で危機に立たされたり、大々的に進めたりしたことが失敗したことがありますが、柳井氏は経営の大半が失敗であることを謳っています。
つまり、仕事をするうえでの失敗はつきものであるということです。
本書は成功が失敗から成立しているものであり、成功するということは失敗をおそれない、また失敗しても戦おうとする精神力が必要だとする柳井氏の経営理念が書かれています。
仕事の中でミスが多く、日々へこんでしまうことが多い方、成功したいということが焦りとなっている方に、仕事の本質とはなにか、また経営の本質は何かを解きつつ、失敗は成功の母であるということを認識できる1冊となっています。
そういう方に是非手に取っていただきたいと考えます。
45.遊ぶ奴ほどよくデキる
仕事と遊びを切り離して考える方も非常に多いでしょう。
実際問題会社に行くと「遊びじゃないんだよ」という言葉が飛び交うケースもあります。
その中で、本書は著者の大前研一氏が本当に仕事ができるようになるには「遊びなさい」ということを書かれた非常に斬新な1冊となっています。
仕事にはオンとオフがあり、オンの状態のときは仕事に打ち込むことが大事である一方、オフの日は遊ぶことで心がリフレッシュされ、仕事関係以外の友人ができていることで新しい価値観を得られることにもつながってきます。
仕事の中での価値観、ものの見方からは新しいものは生まれにくく、かつ自分を豊かにできないことも多いため、本書では遊ぶ時は遊ぼうという著者の提言が含まれています。
休みの日に仕事を片付けている方、1日中寝ている方の休みの日の使い方を考える際に読んでいただきたい1冊となっています。
46.すごい飲み会!
会社の飲み会というものはえてして嫌われるものです。
上司の愚痴、気遣いなどなど終わった瞬間どっと疲れることも珍しいことではありません。
しかし、この飲み会をビジネススキルを上げながら先輩や上司からごはんを食べさせてもらう時間だと思ったら少し得した気分になりませんか?
飲み会をやる意義は話をするためです。
そしてちょっと飲み会のマナーを知っていることでデキる奴としてかわいがってもらうこともできます。
マナー、会話術や処世術など様々な学びのある飲み会をぜ利用して、おいしいご飯を食べさせてもらいましょう。その技術を学ぶ1冊だと言えます。
47.カラー版 イチから知りたい!孫子の兵法
孫子といえば中国の有名な軍師です。
孫子の兵法というのは平成の世の中においても非常にあらゆる経営者から支持され、ビジネスの社会でも学ぶべきものとして位置付けられています。
その孫子の兵法がカラーで分かりやすいビジュアルに整えられたのが本書です。
仕事をするには場当たり的にやっても成果が出ません。
計画・戦略を立て、PDCAを回しながら仕事を進めることで成果につながります。
その戦略の立て方の基本を本書から学んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしょうか。
年内に読んでほしい52冊を独断と偏見でピックアップしてみました。
これらの書籍に関することで共通しているのは、ある程度どんな仕事をしている人にも通じる内容で、ポータブルスキル、すなわちどんな仕事をしても生きてくる技能の考え方につながる本、もしくは自身のやる気や気持ちを変えられる本というところをメインに選んでみました。
あなたの今後の飛躍に役に立って頂ければ幸いです。