tinyBuildは12月9日、Dynamic Pixelsが開発したステルス・ホラーゲーム『Hello Neighbor』をSteamで発売した。価格は3090円。海外ではXbox One向けにも発売されており、いずれもゲーム内は日本語表示に対応している(初期状態で表示されない場合はオプションの言語設定で選択)。
『Hello Neighbor』の舞台は、とある閑静な住宅街。通りでボール遊びをしていた主人公の少年は、ふと一軒の家に目がとまる。何の変哲もない普通の住宅で、家主のおじさんが窓越しに見える。しかしそのおじさん、なんだかとっても怪しい。
おじさんはドタバタと大きな物音を立てながら、何かを地下室に続く扉の向こうに押し込めたかと思えば、その扉を大きな南京錠で施錠している。そして扉の向こうからは、子供の叫び声のような声が聞こえてくるではないか。「おじさんは何をしているんだ?あの扉の向こうには一体なにがあるのだろう?」気になって仕方がない少年は、おじさんの家にこっそり侵入して調べることにする。
ゲームは一人称視点で進み、この家に隠された謎に迫るわけだが、当面の目標はあの施錠された扉を開けることだ。そのためには、家のどこかに置かれた鍵を探す必要がある。まずは屋内に入らなければいけないが、どのようなルートを選択するかは自由である。玄関から入っても良いし、開いている窓から侵入しても良い。あるいは、何かを足場にして屋根伝いに2階の窓から入れないか試すのも良いだろう。物を投げて窓を割ればそこからも侵入できるが、物音を聞きつけたおじさんがやって来るので注意が必要だ。
家の1階にはリビングやキッチン、寝室、バスルームなどがあり、おじさんはテレビを観たり昼寝をしたりと、家の中や外を巡回しながらそれぞれの場所で時間を過ごし生活している。プレイヤーはそうした行動を観察しながら、おじさんの目を盗んで行動するのだ。もし見つかってしまうとおじさんは全速力で追ってきて、捕まればチェックポイントからやり直しとなる。おじさんが近くに来ると(壁越しであっても)画面にザラついたエフェクトがかかり、緊張感を高めるBGMが流れ始めるため、別の部屋に移動するなりクローゼットの中に隠れるなりしてやり過ごそう。
おじさんはAIによって制御されているわけだが、その挙動が本作の特徴でもある。おじさんはただ一定のルートを巡回しているだけではなく、侵入者の行動や、家の中の変化を敏感に察知している。もしプレイヤーが家の中で何か物を動かしていて以前と違う様子であることに気付けば、警戒して侵入ルートだと判断した場所に罠や監視カメラを仕掛けたり、プレイヤーを追う際にはプレイヤーの行動パターンから近道を割り出して先回りしようとしたりと、リトライを重ねるごとにおじさんは学習して対応してくる。
おじさんの家は一見普通の家であるが、所々に仕掛けがあり、それを利用することで攻略に繋がることもある。家の中ではさまざまな物を手に取ったりインタラクトできたりするので、おじさんの行動に注意を払いながらも、試行錯誤を繰り返して隠された謎へと迫っていくのだ。なおゲームは3章に分かれており、クリアするごとにおじさんの家は荒っぽい増改築により奇妙に変貌していく。部屋が追加されるだけでなく、これまであった侵入ルートが塞がれるなどし、おじさんとのまた新たな攻防が始まる。