エンゼルスが“大谷資金”を大幅アップ トラウト、プホルスと共闘へ大逆転なるか
エンゼルスは30日(日本時間1日)、ブレーブスとのトレードを成立させ、通算176セーブの守護神候補、ジム・ジョンソン投手(34)と121万ドルのインターナショナル・ボーナスプール枠を獲得した。ブレーブスにはマイナー選手が移る。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」ではポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す日本ハム・大谷翔平投手(23)の獲得合戦へ参戦するため、と報じている。
報道によると、エンゼルスはインターナショナル・ボーナスプールの枠を使い切っていたが、今回のトレードで131・5万ドル(約1億5000万円)に引き上げた。これはメジャー全体で7番目だという。
インターナショナル・ボーナスプールとは、海外アマチュア選手と契約する際に、チームが使える契約金総額を指す。23歳の大谷がメジャー球団と契約する場合、MLB労使協定の規定により契約金はインターナショナル・ボーナスプールの限度内という上限が設けられている。前年の成績や直近シーズンの契約金総額によりチームの上限が設定されるが、トレードで最大75%増やすことができる。
すでに大谷はロサンゼルスに到着。日本ハムによるポスティング申請後の2日から本格的な交渉が始まるとみられている。同紙は「彼の移籍先決定はお金以外の要因になると予想される」としているものの、エンゼルスは“駆け込みアピール”をしたと言えそうだ。
今季、エンゼルスはア・リーグ西地区2位。ワイルドカードでは4位でプレーオフ進出を逃したが、14、16年のア・リーグMVPに輝いたマイク・トラウト外野手、メジャー歴代7位の通算614本塁打を誇るアルバート・プホルス内野手と米球界を代表するスーパースターが所属している。今オフは今季途中でトレード獲得したジャスティン・アップトン外野手と5年契約を結び、来季は4年ぶりのプレーオフ進出を目指している。
本拠地では逆転のチャンスで登場するマスコット「ラリー・モンキー」が名物。ヤンキース、レンジャーズ、マリナーズなどが積極的なアピールを見せているが、大谷獲得合戦の流れを変えることが出来るか。