[終]オトナ高校 #8/ついに卒業!?周回遅れの青春ドラマ、感動のクライマックス![字] 2017.12.09
(荒川英人)《万物は流転する》《全ての事象は目まぐるしく変わっていく》《そして僕も…》うっ…。
さくらちゃん…なんで?
(姫谷さくら)何が?何がって…キスの話だよね普通。
なんかムシャクシャしたから。
いやいやいや…。
(園部真希)私の彼氏にどういうつもり?えっ彼氏?やってもないのに?私たちは今お互いを高め合ってる最中なの。
(さくら)そのままじゃ愛せないの?やっぱり肩書目当てに付き合ってるんだ。
はあ?
(権田勘助)さくらちゃんその言い方はちょっと…。
何か不満?サショーさんだって2人が別れたほうが都合がいいわけですよね?いや…。
なんなんだ君は…。
何がしたいんだよ?
(ため息)成長しないねチェリートくん。
えっ?全然変わってない。
《変わってないの?僕》《いろいろ経験したはずなのに…全然?》
(せんべいを食べる音)《だとしたら実に悔しい》《もっと変わらなきゃ!》バリバリうるさい。
えっ…なんか機嫌が悪い?別に。
キスの事ならあれはもらい事故っていうかさ…。
気にしてないし!いや気にしてるよね明らかに。
そんなに不満だったら君もキスぐらい許してみたらどうなんだ?私はねあんな軽い女とは違うの!
(嘉数喜一郎)担任の山田翔馬先生が今週いっぱいで退任する事となりました。
だからといって最後まで手を抜くつもりはありませんよ。
(嘉数)もう一つ重大な発表があります。
オトナ高校は来年度より全国5都市で正式開校する運びとなりました。
正式開校?試験的に始めた第一期もまた今週いっぱいで終了となります。
(生徒たちのざわめき)第一期終了って…。
(川本カルロス有)俺たちどうなるの?《やっと解放ね》もちろん君たちを見捨てたりはしません。
卒業出来なかった生徒は第二期に優先的に入学させます。
《見捨てていいのに〜》《これは絶望的な状況だ》《人類の歴史に鑑みればこの苦境を救うのは英雄の出現だ》《誰かいないのか?》《知恵と勇気で民を希望に導く器の大きなリーダーは》《この中でそのポテンシャルを秘めた人間は…》《あれ?僕?》《しかし日本経済を牽引すべきトップバンカーの僕がこんな冴えないクラスの救済に立ち上がってなんになる?》《いや…正直になれーっ!》《僕はこのクラスを愛し始めている》
(机をたたく音)僕立候補します。
えっ何に?リーダーです。
いや誰もそんな話は…。
とにかくチェリートくんの話を聞いてみようよ。
いやなんていうか…僕らに足りないのは誰かのために頑張る事じゃないのかって思うんだ。
だから翔馬先生の退任とりやめのためにみんなで頑張らないか?全員で卒業しようよ。
《何張り切っちゃってんのよ》いいっすねチェリートくん!頑張ろうよみんな!じゃあ賛成の人は起立して!ほらスペアさんも!
(川本)サショーさんも早く!みんなはどうなの?賛成しないの?《誰がそんな…》卒業しよう!やります!やろう!リーダー!《なんだこの感動は!?》《学生時代友人すらいなかった僕にとって味わった事ない一体感だ!》んん…んんん…!ここで学んだ証しに僕は変わる!君たちも変われ!みんなで大人になろう!
(生徒たちの歓声)「愛する事で失うものは何もない」
(生徒たち)「愛する事で失うものは何もない」「恋は追っても逃げていく」
(生徒たち)「恋は追っても逃げていく」「逃げれば逆に追ってくる」《「逃げれば追う」か…》《勉強になるな》はあ〜。
この持田守2週間ぶりに教育現場に戻って参りました。
皆さん本当にお待たせしました。
《待ってないし》愛人絡みの入院という事でさぞ心配されたでしょうが…。
《知らないし》実は入院したのは5人の愛人のほうでして。
やはり70歳を超えると5人ともいろいろガタがきて…。
70歳?つまり愛人といいますか恩人といいますか…。
そんなのどうでもいいから授業してよ。
俺たち卒業したいんです。
(持田)…はい。
片想いでもフラれても恋した者が恋の勝利者だ!
(生徒たち)勝利者だ!片想いでも…。
トキメキの果実を味わうのは…。
(生徒たち)味わうのは…。
恋する側で…。
(生徒たち)恋する側で…。
恋される側が味わうのは…。
(生徒たち)味わうのは…。
どうしちゃったんだ?こいつら。
いや〜みんなで頑張ると充実するね!
(川本)また飲みたい気分だね!
(生徒たちの歓声)ちょっと待ってよみんな!遊びじゃないんだよ。
仲良しこよしで卒業出来ると思ってるのか!?《どんどんウザいな…》ぬるま湯につかってても何も変わらないんだよ。
《家帰ってもこいつがいるのかよ…》せっかく作ったご飯が冷めてるんだけど。
ごめん。
全員卒業のための計画書を作ってる最中だから。
他人の事より私たちの事考えないの?だって君はゆっくり愛情を確かめ合いたいんだろ?僕は今その期待に応えるべく変化の真っ最中。
さなぎから脱皮して蝶に生まれ変わろうとしているところさ。
あのさ…私が今どんな気持ちでいるか思いやるとかないわけ?えっ?えっえっえっ…ねえ出ていくの?しばらく距離を置きましょう。
このままだと嫌いになりそうだから。
つまりまだ嫌ってはいないって事?僕は嬉しかったんだよ。
君が僕を「彼氏」って言った事が。
もっと努力するから成長を見守ってほしい。
蝶になったら君の花の蜜を吸いに飛んでいってもいいかな?せいぜい頑張って。
(ドアの開閉音)なんかずれてるのよね…。
私じゃなく他人のために頑張ってそんな自分がかっこいいとか思っちゃってて…。
《いよいよ俺の出番だな》でも私も悪いのかも…。
気づいちゃったのよね。
一緒に暮らすっていびきの音とかよだれを垂らした寝顔とかいろいろ恥ずかしいとこも見せなきゃいけない事だって。
《エロエロ恥ずかしいとこって?》互いを高めようとか愛を育もうとすればするほど壁が出来た。
《俺にその壁を突き破ってほしいのか?》でもサショーさんならなんでも見せられそうな気がする。
《な…なんでも見せられる!?》カラオケ行かない?なんか発散したくて。
《そんな密室で…》《いや…ガツガツするな》《ここは逃げれば追う作戦だ》いや今夜はもう遅い。
一人で帰って君の夢でも見るさ。
じゃあ。
《これで思いが募った彼女が俺を追いかけて…》《…あれ!?》
(ドアの開く音)あっ…チェリートくん。
さくらちゃん…。
翔馬先生は?いないから勝手に飲んでたの。
彼女が待ってるのに寄り道?スペアさんなら出ていったよ。
君のせいだ。
まさかキスで?それくらいで壊れる関係なんだ。
それくらいって…。
キスだよキス!しかも僕にとっては初の。
なんでわざわざ彼女の前で?だから私もわからないの。
偏差値75の頭であなたが分析して答えを私に教えてよ。
え…?《単純に考えればスペアさんから僕を奪いたかった?》《だとしたら僕からのアプローチを待っている?》《だけど僕にはスペアさんがいる》《ここは男として一線を引かなければ》もし君が僕からのアプローチを望んでいるなら応えられない。
しかし教師として僕を成長に導く実技レッスンの範疇というなら考えてやらない事もない。
どうしたの?いや…!「ふざるな」とか言って突き飛ばすところだよね今。
だって僕かなり最低な事言ったし幻滅しない?普通。
幻滅は何度もしてきたよ。
でも原因は最初に私が英人さんを受け入れてあげなかったからでしょ?そう考えたら全部許せちゃう。
むしろそういうダメなところが私…。
(ドアの開く音)
(益美)よしよしよし…。
(山田皇帝の泣き声)
(さくら)ヒミコさん?翔馬先生がいないって心人くんから連絡受けて。
(皇帝の泣き声)
(益美)大丈夫よ〜皇帝くん。
ほらぼけっとしてないでご飯の準備。
(山田心人)僕がやりますよ。
チェリートなんかに任せられない。
(ドアの開く音)
(翔馬)う〜…。
(川本)しっかりしてくださいよ翔馬先生…。
おう…。
(益美)まさかヤルデンテくんと飲んでたの?
(川本)いや…。
弁当の配達中に偶然。
(翔馬)何が立ち退きだバーロー!
(さくら)立ち退き?
(川本)この店の大家がここを壊してビルを建てるらしくて…。
これから先どうやって生きてけってんだよ!《これはなんとしても僕らが救ってやるべき状況だ!》タイムカプセル?まさか10年後の自分に手紙書けとか言うんじゃないよね?いや…10年後って俺何歳だよ?ちなみにこちらは皆さんが中学時代の文集に寄せた将来の夢です。
(生徒たちの笑い声)
(川本)あっ…。
サショーさんは…。
ハハッ…。
えっ誰?ええっ!?あの頃はね日本中アグネス・ラム推しだったんだって。
(翔馬)さらにチェリートくん。
《えっ?ダメなの?》思い出になっちゃうんだ…。
いや。
思い出作りの前にやるべき事があるはずです。
お見合いパーティーの会場に校舎を使いたい?
(持田)勘弁しろよ。
終了前に問題起こされちゃ困るんだ。
ねえ?生徒が自主的に卒業目指して頑張ろうとしてるんですよ。
そのやる気を潰していいんですか?
(戸の開く音)
(益美)失礼します。
(川本)失礼します!
(生徒たち)失礼します!俺たちからもお願いします!
(生徒たち)お願いします!たくさん卒業すれば翔馬先生のクビも防げるんですよね?ねっ?
(持田)どんなに頼もうが君たちが無理なものは無理なんです…。
わかりました。
(持田)えーー!?ただし内閣や議員団の視察が立て込んでいますので日曜日以外は許可出来ません。
それで構いませんか?
(生徒たちの歓声)ありがとうございます。
(生徒たちの歓声)1人でも参加希望者が出れば風向きが変わるんじゃないかって…。
もちろんお礼はします。
オペラ好きでしたよね2人とも。
(木村麻実)えっ…。
どうかしましたか?英人くん変わったよね。
こういう気遣い出来る人じゃなかった。
変えたいんですよ僕はもっと自分を。
(伊藤奈緒)他の社員にも協力頼んでおきますね。
ありがとう。
オトナ高校お見合いパーティーぜひご参加ください!よろしくお願いします!ああありがとうございます。
お願いします。
オトナ高校お見合いパーティー真剣な出会いを…。
(メールの受信音)フッ…王子…。
みんなお見合い希望者がどんどん増えてるぞ!
(生徒たち)イエーイ!
(川本)ドリンクと調味料はここに置きますよ。
(生徒たち)はーい!なんか学園祭みたいだな。
ハハハハ…!じゃあ今日はこれで解散。
明日の本番は朝から集合ね。
(生徒たち)はーい!ありがとうみんなをまとめてくれて。
このくらい楽勝よ。
ほら私仕事の出来る女だから。
あのさ僕の事まだ嫌いになってないよね?ちょっと見直した。
フッ…。
パーティーの日に僕らの決着もつけたいと思ってる。
そうね。
(アナウンサー)「太平洋沖に突如発生した季節外れの台風27号は関東を直撃し交通機関にも壊滅的な打撃を…」なんでこんな事になっちゃうのよ…。
しょうがないよ。
台風には誰も勝てないからね。
ああ。
残念ながらパーティーは中止するしかないな。
これだけ頑張ってきたのに…なんで…。
で私たちの決着はどうなるの?ごめん。
今はショックすぎて…。
あなたっていっつもそうよね。
残念だったわね。
ああ…。
みんなになんて謝ればいいのか…翔馬先生にも。
そっちじゃなくてスペアさんの事。
え…?
(ため息)追いかけないで。
私が何をしたいのか答え考えてくれた?ごめんさくらちゃん。
風邪ひくぞ。
いいの。
もうどうなってもいい気分だから。
何言ってんだよ…。
え…?ちょ…どうしたんだよ?スペアさん。
チェリートくんとはもう無理だから!いや君は英人の事を一番に思ってる。
でもわかったの。
サショーさんといるほうが落ち着くし自分らしく素直に振る舞える。
つまり俺は英人のスペアって事か。
英人とうまくいかない時だけ君は俺を頼ってくるのさ。
どいつもこいつも自分の事ばっかり…。
え?たとえスペアでも私は一途に思ってきたよ!あんたはその程度かよこのクソじじい!うわあっ!いらっしゃい。
なんでヒミコが?
(さくら)翔馬先生がやさぐれてて女房気取りで店番だって。
はあ…あなたもいたんだ。
チェリートくんと一緒じゃなかったの?彼とはもう終わったから好きにして。
いや別に私は…。
じゃああのキスはなんだったの?なんだったのかな…。
何それ。
自分でわかんないわけ?あなたと同じよ。
私も自分しか好きになれない。
心の中は隙間だらけ。
一緒にしないで。
(益美)似たようなもんよ。
心の隙間をセックスで埋めてるかプライドで埋めてるかだけの違い。
私の心に隙間はないわ。
恋で満たされてるもの。
(翔馬)飲み直すぞ〜!
(川本)着きましたよ翔馬先生!
(翔馬)あれ?みんないるじゃねえか。
(益美)まさか今日も飲み歩いてたの?しょうがねえだろ!オトナ高校もクビでこの店もなくなる。
もうお先真っ暗だ!大丈夫ですよ。
まだ若いんだし。
無理だよ学歴もないしさ。
あ〜あ…親父が家を捨てないでお袋も死ななかったらもっと恵まれた人生だったのかなあ…。
ハハ…。
(益美)何?それ。
自分の人生を親のせいにするなって言ったの翔馬先生じゃなかった?
(川本)いやヒミコさん今そういう話は…。
ねえちゃんとしようよ!5人も子供がいるんだし。
(翔馬)ほっといてくれよ!お前さあ子供の心配したら俺の気を引けるとでも思ってんのか?ないないそんなの!残念だったな!誰がそんな事言った?翔馬!えっ…呼び捨て?私だって何社断られても面接受け続けてんの!悲劇の主人公気取ってんじゃねえよ!
(頭をぶつける音)
(翔馬のため息)なーんか…何もかも嫌になっちゃったな…。
さくらちゃんが失踪?いや…ゆうべから連絡がつかなくて私の机にこれが…。
私たちにどうしろと?学級委員としてさくら先生を捜し出してほしい。
会社を辞めた?嘘!?今朝ですか?…わかりました失礼します。
大丈夫よ。
彼女だったら男を転がしながらなんとでも生きていくって。
いやでも…僕のせいかもしれないし…。
はあ!?止める彼女を振り切ってスペアさんを追ったからね…。
じゃあわざとかもよ?自分の事が一番かわいいと思ってる女がよく使う手よ。
私の事が好きだったら捜してみたいなさ。
最低の手口ね。
いやでもその最低な部分も含めてさくらちゃんなんだからさ。
やっぱり好きなんだね。
えっ?あとはチェリートくん自分一人で捜しなよ。
あ〜…。
(ジョッキを置く音)1年下の鈴木が役員に昇進したよ。
あいつカツラだぞお前。
お前と同期の佐藤最年少課長だよ。
僕らの代わりにプロジェクトに入った2人が…。
生おかわり!《僕が同期に負けた。
もうトップエリートじゃない》《これじゃあさなぎから脱皮しても蝶にはなれず青虫のまんまだ!》おいさくらちゃん見つかったのか?それが全然…。
へえ〜。
私を見捨てて捜しに行ったのに?どうなってんだよ?お前ら。
終わりですよ。
僕は何もかもなくしました。
(翔馬)じゃあ穴が掘れたらタイムカプセルを埋めてください。
(生徒たち)は〜い。
ヒミコさんには負けたよ。
(益美)ヤルデンテくん…。
俺は先生に好かれたくて優しくするだけだった。
でも君は立ち直らせようと本気で怒った。
相変わらず優しいね。
行きなよ。
もうすぐ終わりなんだ。
君に譲るよ。
別にあんたのもんでもないけどね。
いいから行きなよ!
(益美)あの…。
(翔馬)ああヒミコさん…。
この間はすみませんでした。
あっ…1つ報告があります。
バイト決まりました。
すごいじゃないですか!よく頑張りましたね。
私にやれたんだから翔馬先生もやれますよ!あのあと妻の事を思い出しましてね…。
投げやりに生きていた私を妻は本気で叱ってくれました。
あの夜の君のようにね。
俺こそごめん!ありがとう。
痛っ!えっ…?ごめんなさい!先生の事を好きでいるのはこれで終わりにしますから…。
さようなら!よし…。
配達急ぎますよ!あれ?もしかして元気ないですか?ちょっと失恋っていうかさ…。
ハハ…大丈夫ですよ。
俺店長の事尊敬してますから。
…ありがと。
スペアさん。
この間は悪かった。
でもやっとわかったんだ。
君がどんなに英人を思っていても俺はやっぱり君が好きなんだ。
だから…。
俺が君のスペアになるよ。
《決まったな今のは》そういう卑屈な物言いが一番嫌いなんだよじじい!《打たれるたびに俺のタワーは燃え上がる》《なんというパラドックスの迷宮》追いかけてください部長。
思いのままありのままに。
いやでも俺には高嶺の花だから…。
だったら余計追いかけましょうよ!僕たちいろいろ失ったけど夢ぐらい真っすぐ追い続けましょうよ!英人…。
よし…!よしっ!!《行ってください部長》《結果など恐れず彼女の心の迷宮の果てへ》《僕はうらやましい》《僕には思いをぶつける相手もいないから》《あれ?この感じ…》私が何をしたいのか答え考えてくれた?《そうか…わかったぞ!》
(さくら)セックスはゴールじゃない。
スタートラインに過ぎないのです。
生徒と教師の愛だってあるの。
(さくら)私はないよ。
人を好きになった事なんか。
(荒い息遣い)さくらちゃん。
えっ…?見つかっちゃった。
実は出世争いで同僚に負けてプライドがズタズタさ…。
でもよかったのかもしれない。
邪魔だったんだよ。
今は裸の自分で勝負出来る男になりたい。
チェリートくん変わったね。
ちょっと大人になった。
本当?それで…答えは何?私が何をしたいのか…。
君は…恋をしたいんだ。
求められるんじゃなく自分から求めてトキメキたいんだよ。
勝ちが見えてる恋じゃなくどう転ぶかわからないせつなさを味わいたいんだ。
そうかもしれない…。
だから僕に告白しろ。
えっ?教えてやるよ。
君は僕を好きなんだよ。
真っすぐ恋する事をどこかで馬鹿にしてきた君が初めて好きになったんだよ。
この僕を!学力偏差値75の僕の分析では男のためにかわいく装った君は愛されても嫌な部分をひっくるめた君を愛してくれた人は今まできっといなかった。
でも僕は見てきたよ。
君の最低な部分も。
その僕に本当の君が受け入れられるのか勝負をかけてみろ!それってどういうプレイなの?遊びじゃないよ。
本気で来い。
君の人生初の告白を。
さあ!私は…チェリートくんが大好きです!付き合ってください!よく言えたね。
偉いよさくらちゃん。
これで君も変われるはずだ。
そういう評価より答えを聞きたいんだけど…。
ああ真剣に受け止めたよ。
もちろん本当の君を愛せる自信はある。
けど君が近くにいながら別の人を追いかけた負い目もある。
だから僕に少しだけ時間が欲しい。
僕自身が100パーセント堂々と君と向き合うための時間を。
それが僕の男としてのけじめだと思ってる。
明日の終了式が終わったら僕は君を迎えに行くから。
(ため息)
(嘉数)実は今日新たな卒業生が出ました。
そこで終了式で君に在校生を代表してスピーチをお願いしたい。
確かにその大任には僕が一番ふさわしいでしょう。
でも誰が卒業を?
(ノック)新たな卒業生が出ました。
(ノック)スペアさん?私の閉ざした心の扉をサショーさんが無理やりこじ開けにきたから…。
ハハッ…。
俺の眠ってるタワーを刺激してくれたのはスペアさんさ。
おめでとう部長。
おめでとうスペアさん。
喜んでくれるのか英人。
だって2人は僕にとって大事な人だから。
チェリートくんありがとう。
(嘉数)では在校生代表スピーチ。
はい。
「思えば突然の召喚から始まったオトナ高校の日々」「あの頃の僕はプライドばかり高くてみんなと一緒にされたくないという拒否感でいっぱいで殻にこもって自己弁護の言い訳に終始する哀れなチキン野郎でした」「でもみんなとの時間が僕の心を開きました」「友達のいなかった僕にたくさんの思い出が出来ました」その全ては周回遅れで僕に訪れた青春の大切な宝物です。
(英人の声)今ではここにいる仲間たちがたまらなく愛しい。
もしかしたら…僕が卒業出来ないのはみんなとまた学びたかったからなのかもしれません。
(せき払い)第二期生として残ったみんなと一緒に必ず立派な大人になってみせます。
在校生代表荒川英人。
(拍手)では卒業生起立!えっ…?全員!?君以外の全生徒が全員卒業を決めました。
(持田)翔馬先生を救いたいというチェリートくんの熱意に見事応えてくれたのです。
(翔馬)おかげで私は学校に残れる事になりました。
第二期ではクラスも増えますから生徒会長を頼みますよ。
(拍手)
(川本)チェリートくんの事は忘れないよ。
ありがとう!いやでも…ヤルデンテくんは誰と?運命の人は意外と近くにいるもんさ。
えっどうした?うわっ!ああ…!ヤッフゥ〜!チェリートくん。
恋の悩みならいつでも相談して。
いやだけどヒミコさんは誰と?フフフ…。
ヒミコさん!
(益美)翔馬先生。
(益美)キャーッ!ハハッ!
(益美)翔馬先生!
(翔馬の笑い声)《なんなんだよこの状態は》《つまりここにいる全員がやったんだよね?》ああ…。
早くしろよじじい!
(たたく音)うおおおおーっ!まあ経験してみりゃ別にどうって事ないさ。
なっ?大切なのは愛する勇気と相手を思いやる心。
行こうかハニー。
《万物は流転する》《全ては目まぐるしく変わっていく》《だとしても僕だけが…どうして僕だけが!》さくらちゃん。
随分回り道したけれど…。
行こうかさくらちゃん。
回り道しすぎよ。
知ってる?「女心と秋の空」って言葉。
おいおい。
東大卒エリートの僕がその程度のことわざを知らないはずがないだろう。
女に告白させてその場で誘わないなんて最低。
悪いけど私もうさめちゃったから。
えっ?また来年勉強し直そうね。
チェリートくん。
うおおおおおーっ!!
(一同)イェーイ!
(益美)テロリストからの宣戦布告ね。
犯人は誰なんだよ。
2017/12/09(土) 23:05〜23:59
ABCテレビ1
[終]オトナ高校 #8/ついに卒業!?周回遅れの青春ドラマ、感動のクライマックス![字]
突然の閉校!?生徒全員の卒業のために立ち上がる英人(三浦春馬)。不器用なオトナたちの恋模様は、衝撃の急展開を迎える。果たして英人は卒業できるのか…?感動の最終回!
詳細情報
◇番組内容
東大卒のエリートでありながら実は童貞の荒川英人(三浦春馬)は、国家義務として性を学ぶ“オトナ高校”へ入学する羽目に。拒否すれば逮捕、服役だと告げられ…。むなしくも入学式を迎えた英人は、上司である55歳童貞部長(高橋克実)、2番手にしかなれないバリキャリ処女(黒木メイサ)ら、人生をこじらせた仲間と出会い…。果たして英人は本当の意味でオトナへ成長できるのか?恋せよオトナ!大人だけの学園ドラマ!!
◇出演者
三浦春馬、高橋克実、竜星涼、松井愛莉、山田真歩、夕輝壽太・杉本哲太・正名僕蔵、黒木メイサ
◇脚本
橋本裕志
◇演出
瑠東東一郎
◇主題歌
高橋優『ルポルタージュ』(ワーナーミュージック・ジャパン/unBORDE)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】三輪祐見子(テレビ朝日)
【プロデューサー】貴島彩理(テレビ朝日)、松野千鶴子(アズバーズ)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/otonakoukou/
☆Twitter
https://twitter.com/otona_koukou/
☆Instagram
https://www.instagram.com/otona_koukou/
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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