「ストロングゼロ文学」というものが現在SNSを中心に流行っている。安くて手軽で強い酒、ストロングゼロを面白おかしくいじるものだ。
ここではストロングゼロを飲む人々を所謂「底辺」のように描写している。そこに異論はない。
異論は無いが、正直言って日常にストロングゼロが強く結びついてるぼくのような限界人類にとって、こうやって茶化されるととても辛い。
人々がストロングゼロで大喜利することで、実際にストロングゼロ無しではやってられない人は変に負い目が出来てしまう気がする。
ストロングゼロは、少なくとも良い酒ではない。毎日のように飲んでいたら必ず良くない結果をもたらすだろう。
しかし、それでもぼくは、ぼくたちはストロングゼロを飲む。そうしなくてはこの人生はあまりにも辛いから。そうしなくては壊れてしまうから。
どうか笑わないでくれないか。
せめてそっとしておいてくれないか。
そう思いながら、今日もロング缶を傾ける。