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清水 J1死守(下)勝つ集団へ 契約内容見直しに着手

(2017/12/9 11:02)
小林監督にとって3年ぶりとなるJ1での采配だったが苦戦が続いた=6月4日、アイスタ日本平
小林監督にとって3年ぶりとなるJ1での采配だったが苦戦が続いた=6月4日、アイスタ日本平

 10月14日、清水はホームの静岡ダービーで磐田に0―3と完敗した。16位広島との勝ち点差は2となり、いよいよJ1の残留争いが現実味を帯びた。既に移籍市場は閉じられ、巻き返しへ残された手段は監督を代えるかどうかだけ。クラブ内部で意見は分かれたが、最終的に上層部は「続投」を決断した。
 磐田戦後、強化担当者と小林監督は三保クラブハウスで緊急会談を行った。深夜まで今後の方針を話し合い、残り試合は残留に特化した戦いをすることで一致した。その後2試合は守備を重視して0-0で勝ち点を積んだ。だが、3週間の中断期間は、攻撃の練習に時間を費やした。クラブ幹部も疑問視した内容だったが、案の定、札幌、新潟と下位チームに連敗。最終節で残留か降格が決まる瀬戸際に立たされた。
 J2に降格し、1年でのJ1復帰を託されて2016年に就任した小林監督。当初は2年契約だったが、J1昇格を決めた昨季終了後に契約をもう1年延長していた。それが足かせとなった。9試合勝ちなしだった6月など解任のタイミングは何度かあったが、違約金発生が重しとなり、クラブは動けなかった。2度目のJ2降格となれば、もっと大打撃を受けていたはずだ。

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