アマゾンジャパンは12月8日午後6時、年末セール「サイバーマンデーセール」を始めるとともに、ショッピングモール「渋谷モディ」と「渋谷マルイ」(東京・渋谷)に期間限定の実店舗をオープンする。セール対象品を展示するなどし、利用者増につなげる狙い。店舗スペースを貸し出す丸井は、Amazonとの相互送客を見込み「Eコマースとの共存共栄を目指す」。
サイバーマンデーセールは、日本では6回目の開催。2000万種類以上の商品をセール価格で提供する。Amazon.co.jpのカスタマーレビューで星4つ以上を獲得している人気商品をメインにそろえるという。日ごとに商品が入れ替わる「特選タイムセール」、5分ごとに商品が登場する「数量限定タイムセール」も行う。11日まで。
セールに合わせ、実店舗「Amazon Holiday 2017 ポップアップストア」をオープンする。渋谷モディ3階ではファッション、5階ではセール対象製品を展示。商品そばのQRコードをスマートフォンで読み取ると、セールのWebサイトなどに遷移、購入できる(店舗内で販売はしない)。
また、渋谷モディ1階ではイベントステージのほか、最短1時間で荷物が届く「Prime Now」(プライム会員向け)の受け取り場所を設置。外出先などでPrime Nowを利用し、渋谷モディ1階を住所に指定、決まった時間に立ち寄って商品を受け取れる(セール期間中のみ)。
このほか、ハワイアンカフェ「Cafe Kaila」(渋谷モディ9階)では、生鮮宅配サービス「Amazonフレッシュ」で取り扱っている食材を使ったメニューを提供。渋谷マルイ8階には、スマートスピーカー「Amazon Echo」などに触れられるタッチ&トライコーナーを開く。
アマゾンジャパンは実店舗を通じ、セール対象品や配送サービスを広くアピールする狙いだ。同社の渡辺朱美さん(ライフ&レジャー事業本部 統括事業部長)は「(ポップアップストアは)Amazonをすでに使っているユーザーだけでなく、初めて利用する人にも豊富な品ぞろえやサービスを知ってもらう機会」と説明する。
一方、Eコマースと“競合”する恐れもある丸井が、Amazonに実店舗のスペースを提供したのはなぜか。丸井の青野真博さん(常務取締役)は「Eコマースと共存共栄する店舗を目指す」と話す。近年、AmazonをはじめEコマースの市場が急速に拡大する中、顧客の購買行動が大きく変化。青野さんは「店舗で買う、ネット上で買うの二者択一ではなく、ネットで下見をしてから来店する、店舗で実際に商品に触れたり、サイズを確認したりしてからネットで購入する」と、ユーザーの動きを分析する。
その上で、青野さんは「Amazonと丸井には共通の利用者がいる」とも。丸井グループ子会社のエポスカードでは、年間で最も利用額が多いのはAmazon.co.jpの支払いという。「モノを売るだけでは成長を見込めない。渋谷モディは『モノからコト』へとサービスを拡大していく」(青野さん)
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