米軍「落下物の可能性低い」

7日宜野湾市の保育園でアメリカ軍機からのものとみられる落下物が見つかったことを受けて、沖縄県の富川副知事が、8日アメリカ軍に直接事実関係の説明を求めました。
これに対し、アメリカ軍は「見つかったのがアメリカ軍のヘリコプターのものであるのは認めるが、落下した可能性は低い」と主張したということです。

7日アメリカ軍普天間基地から300メートルほどの沖縄県宜野湾市野嵩の「緑ヶ丘保育園」で、「US」などと書かれた長さおよそ9.5センチ、重さ200グラムあまりのプラスチック製とみられる筒状の物が屋根に落下しているのが見つかりました。
これを受けて、沖縄県の富川副知事が、8日沖縄に駐留するアメリカ軍の司令部があるキャンプ瑞慶覧を訪れ、ポール・ロック准将と面会し、事実関係について説明を求めました。
これに対し、ロック准将は「アメリカ軍の『CH53』ヘリコプターのものであるのは認めるが、飛行中に落下した可能性は低い」などと主張し、富川副知事は「納得できない」として詳細な調査結果を示すよう求めたということです。
富川副知事は、面会のあと記者団に対し「県としては軍用機から落下したという認識だが、科学的な根拠があと一歩取れていない状況だ。落下したものであると最終確認が取れたら改めて抗議する」と述べました。
防衛省関係者によりますと、アメリカ軍は「普天間基地のCH53ヘリコプターを調べたところ、部品などがなくなっている機体はない」と説明しているということです。

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