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富岡八幡宮殺傷

神社本庁離脱に危機感 自暴自棄で襲撃か

事件があった現場周辺を調べる捜査員ら=東京都江東区で2017年12月7日午後10時50分、長谷川直亮撮影

 東京都江東区の富岡八幡宮で7日夜に起きた殺傷事件で、死亡した宮司の富岡長子さん(58)の弟で自殺した住所職業不詳の茂永容疑者(56)が、八幡宮が神社本庁から離脱することに危機感を持っていたことが関係者への取材で分かった。9月に離脱して富岡さんが宮司に就いたため、茂永容疑者が宮司に復帰する道を閉ざされたと感じて自暴自棄になり、襲撃を計画した可能性がある。警視庁捜査1課は殺人容疑で経緯を調べている。

 富岡八幡宮の関係者によると、茂永容疑者は父親に代わって宮司になったが2001年5月ごろ、金銭問題などを理由に職を追われた。父親が再び宮司に就き、10年ごろから富岡さんが宮司の代務者として跡を継いだ。しかし全国の神社を統括する宗教法人「神社本庁」が宮司就任を承認しなかったため、八幡宮は今年9月に同庁を離脱。富岡さんは正式に宮司に就任した。

 茂永容疑者は、神社が離脱の手続きを進めていた7月ごろ、50代の氏子の男性に「離脱すれば神社がおかしくなる」などと言い、危機感を持っている様子だったという。男性は「富岡さんが宮司に就任したことで、復帰の道が閉ざされたと考えるようになったのではないか」と話した。

 一方、茂永容疑者と一緒に死亡していた女は、妻の真里子容疑者(49)と判明した。

 捜査1課によると、2人は7日午後8時25分ごろ、帰宅する富岡さんを待ち伏せ、日本刀で襲いかかった。富岡さんは首などを刺され死亡し、富岡さんの運転手の男性(33)は重傷を負った。茂永容疑者は直後に真里子容疑者の腹などを刺して殺害。自身も胸や腹を刺して死亡した。【深津誠、春増翔太、山本佳孝】

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