ボルダリングと言えば、壁に埋め込まれた大小のカラフルな石(ホールド)を頼りに壁を登っていくシンプルなスポーツで、2020年の東京オリンピックの追加種目にも正式に決定しました。体を鍛えたりデートをしたり、ちょっとしたストレス解消など使い勝手がよく、決められたホールドだけを使っていく課題や自由に登るものなど楽しみ方も色々あるため一般的に普及し始めました。
とはいえ、まだやったことのない方やこれからやろうとしている方も多いと思いますので、今回は都内のボルダリング施設の紹介を安さや設備、営業時間などに分けてご紹介するとともに、ルールや服装、クリアのコツなどもご紹介していきます。
目次 [表示]
都内ボルダリング施設を紹介!
今や全国のボルダリング施設は400以上ともいわれ、都内でも70近くあります。そこで、こちらでは安い方がいいという金額重視の方やウェアやシャワーなどがあるほうがいいとう設備重視の方、仕事の前後に行きたいという営業時間重視の方向けに分けてそれぞれの施設を比較表を使ってご紹介します。
安さ重視
ボルダリング施設の利用料金は、だいたい1500円~2000円程度するところが多いです。こちらでは、とにかく安い方がいいという方向けに1000円以内、もしくは1000円ちょっとで利用できるボルダリング施設をご紹介していきましょう。
施設名 | 金額 | 最寄り駅 |
---|---|---|
宮下公園ボルダリング | 350円~ | 渋谷駅 |
フィットネスクライミングスタジオLAGO | 600円~ | 代田橋駅、笹塚駅 |
クライミングジムアークダスト | 600円~ | 巣鴨駅 |
新宿ボルダリングジムBOULCOM | 800円~ | 新宿駅 |
それぞれの詳細を見ていきましょう。
宮下公園ボルダリング
住所 渋谷区神宮前6-20-10
営業時間 9:00~22:00
利用料金 1回2時間350円(小中学生は200円)
休場日 年末年始、施設点検日
設備 シャワーなどはなし
レンタル ゼッケン無料、クライミングシューズ200円、チョーク100円
企業運営ではない公共施設のため非常に格安で利用できる宮下公園には、ボルダリングの他にもフットサルやクライミング、スケートなども格安で利用できます。外にあるので雨や雪などの場合は利用できませんが、500円以下で利用できるボルダリング施設は都内ではほとんどないのでお得と言えるでしょう。
フィットネスクライミングスタジオLAGO
住所 杉並区方南1-7-3
営業時間 10:00~23:00(土日祝は22:00まで)
利用料金 男性800円~ 女性600円~(入館時間によって異なる)別途メンバー登録料1,500円
定休日 特になし(臨時休業日あり)
設備 ロッカー、シャワーあり
レンタル クライミングシューズ300円、バレーシューズ200円、チョーク&チョークボックス200円、Tシャツ・パンツ・タオル各100円
屋内施設では都内でも最安級のボルダリング施設で、平日は500円で体験ができます。(土日祝は1,000円)フィットネスクライミングスタジオと本格的でありながら、通りすがりのクライマーや親子連れが気軽に使えるのが特徴です。
クライミングジムアークダスト
住所 豊島区巣鴨3-19
営業時間 14:00~22:30(土日祝11:00~21:00)
利用料金 1回2時間800円(学生は600円)
休場日 年末年始
設備 更衣室、トイレあり
レンタル クライミングシューズ300円、チョーク200円
初心者にやさしいジムで、山手線巣鴨駅から徒歩圏内にありながら一般的なクライミングジムの約半額で利用できることが特徴的です。課題はプロのセッターにつくってもらっているなど質も高く、アットホームな雰囲気で楽しみたい方にはオススメです。
新宿ボルダリングジムBOULCOM
住所 渋谷区千駄ヶ谷5-29-7地下1F
営業時間 7:00~23:00
利用料金 男性1回1,000円~、女性1回900円~、学生800円~
定休日 年中無休
設備 トイレ、ロッカーあり
レンタル クライミングシューズ、チョーク400円
新宿エリアで最安級のBOULCOM(ボルコム)は、ランニングステーションとしても利用可能で、ランニングの後にボルダリングをする人もいます。1か月フリーパス(4,800円~)もあるので、たくさん回数を行きたい人にとってはオススメの施設です。
設備重視
安いところはできるだけ施設にお金をかけないところが多く、シャワーなどがついていないところもあります。運動した後だからシャワーやしっかりしたロッカーがあるところがいいという方向けに、設備が整っているボルダリング施設をご紹介しましょう。
施設名 | 施設内容(全てシャワーあり) | 最寄り駅 |
---|---|---|
クライミングジムRec’s代々木 | ロッカーやパウダールーム、休憩エリアなど | 代々木駅 |
登處八丁堀 | 更衣室や足洗い場、喫煙所など | 八丁堀駅 |
フィットネスクライミングスタジオLAGO | 共用トイレや足洗い場、ロッカーなど | 代田橋駅、笹塚駅 |
エナジークライミングジム高田馬場店 | 広い更衣室やトイレ、ロッカーなど | 高田馬場駅 |
それぞれの詳細を見ていきましょう。
クライミングジムRec’s代々木
住所 渋谷区千駄ヶ谷4-30-3
営業時間 12:00~23:00(土日祝10:00~21:00)
利用料金 一般1,200円~(学生は900円~)※キャンペーン時
定休日 施設点検日など
レンタル クライミングシューズ300円、チョーク100円
100坪以上の広々とした空間の中で楽しむことができ、実力に合わせたルートがたくさん用意してあります。休憩ルームやシャワールームはもちろん、シャンプーやリンス、ボディソープやドライヤーも完備してあるので運動後にさっぱりして帰ることができます。
登處八丁堀
住所 中央区新川2-6-8B1F
営業時間 14:00~23:00(土日祝は10:00~20:00まで)
利用料金 1000円~(月パスあり)
定休日 毎月第4土曜日、お盆、年末年始
レンタル クライミングシューズ300円、Tシャツ・パンツ各100円
銀座や月島などの近くにあるボルダリング施設で、初心者はもちろんのこと、中級者や上級者も楽しめるように様々な課題を楽しめます。男女別の更衣室や足洗い場、喫煙所などもセットしてあり、ひと時をリラックスできる空間がそこにはあります。
エナジークライミングジム高田馬場
住所 新宿区高田馬場4-9-9早稲田13時ホールビル1F
営業時間 14:00~22:30(土日祝10:00~21:00)
利用料金 一般1,620円~(学生は1,080円~)
休場日 年末年始
設備 更衣室、トイレあり
レンタル クライミングシューズ330円、チョーク110円、レンタルウェア200円
都内や埼玉、千葉などに店舗を展開するエナジークライミングジムでは、エントランスボルダリングエリアとメインボルダリングエリアの2エリアがあって、初心者から上級者まで楽しめる充実のジムです。ロッカーやシャワーも完備していて、スタッフ陣も教育がされているので気持ちよく利用できます。
営業時間重視
仕事や学校の前後に利用したい方向けに、朝早くやっている、夜遅くまでやっている施設をご紹介していきましょう。
施設名 | 施設内容(全てシャワーあり) | 最寄り駅 |
---|---|---|
クライミングジムスパイダー | 6:00~(火木土日祝)~25:00(月水金) | 麻布十番駅 |
新宿ボルダリングジムBOULCOM | 7:00~23:00 | 新宿駅 |
それぞれの詳細を見ていきましょう。
クライミングジムスパイダー
住所 港区南麻布1-3-16
営業時間 月水金10:00~25:00(火木土日祝6:00~23:00)
利用料金 一般1,620円~
定休日 施設点検日など
レンタル クライミングシューズ320円
南麻布の都会の雰囲気の中にあるクライミングジムで、朝は6時から、終わりは最大深夜1時までやっているので仕事前や後のリフレッシュに最適です。レディースデーやハロウィンイベントなども開催するので、遊びで参加するのもいいですね。
ボルダリングでよくある疑問質問を解決!
都内のボルダリング施設をご紹介したところで、ボルダリングのルールや服装、クリアのコツなどを見ていきましょう。
ボルダリングのルールは?
ボルダリングは、壁についてる無数のホールドを頼りに登っていきます。ボルダリングの壁を見ると、一つひとつのホールドの近くに様々なカラーテープが張られていて、数字や□などのマーク、アルファベットなどがつけられています。
まずは、「S」もしくは「スタート」と書いてあるところがスタート時に持つホールドになります。そこからゴールまでは同じ色または数字、記号のホールドだけをつかんで登っていくのがルールになります。
例えば、黄色の「2S」からスタートしたら、手で使うのは黄色の「2」に限定されて、黄色の「2G」まで行くわけですね。このスタートからゴールまでを課題と呼びます。ちなみに、色の違いはレベルの違いを表していて、ルールはジムによって違いがあります。
スタートとゴールは必ず両手で持ち、脚は自由の場合と限定される場合の二通りがありますが、初心者の場合は足が自由の場合が多いです。
基本のルールを知ったら、あとはとにかく登ってみてその感覚を覚えましょう!
服装は?
服装の決まりは特にありませんが、運動しやすいTシャツやパンツ、靴下があればOKです。ほとんどのボルダリング施設には100円~300円程度でシャツなどがレンタルできるので、そちらを利用してもいいですね。(シューズのみのレンタルしかない場合もあるので、事前にチェックしておきましょう)
しいて言うならば、ボルダリングをしているとじんわりと汗をかくので乾燥性の高い素材の方が良いでしょう。また、施設によっては冷房がガンガンかかっているところもあるので一枚羽織るものがあったほうが休憩時に身体が冷えずにいいでしょう。
クリアのコツは?
ボルダリングは力がある人が有利と思われがちですが、実際はそこまでエネルギーを使いません。むしろ、どう省エネで楽に登れるかを考える頭脳スポーツだとも言えます。最初は分からないと思いますが、やっていくうちに登る前に壁を見て次のようなことが分かってきます。
- ルート上のホールの形や位置はどうか
- ホールドを握る手はどちらがいいか
- 持ちにくそうなホールドがある場合はどこを使うか
- 足をどう動かしていけばいいか
- 重心をどう移動させればいいか
このように、ゴールから逆算して難所やその場合の対策はどうするかを事前に決めておくことが大切です。多くの人はホールドの色や番号でルートを覚えようとしますが、あそこでクロスする、あそこでとばす、のように大雑把な流れをイメージしておくことが大切です。こうすることで登っている途中で考える手間を省け、その分体力も温存して早くクリアできるわけですね。
実際に登ってみないとそこまで手が届くのか、自分の最大移動範囲はどこまでかが分からないので、まずはスタッフにアドバイスをもらいながらこれらを身に着けていくといいでしょう。
ボルダリングで鍛えられる筋肉やカロリーは?
ボルダリングは腕だけを使いそうなイメージですが、全身を使ったスポーツです。上半身から順番に見ていきましょう。
前腕
ボルダリングのホールドを手や指先でつかむときには、前腕の筋肉を主に使います。長時間やると前腕の筋肉がとても張って疲れてきて、いずれはホールドをつかめなくて落ちてしまうこともあります。
上腕
ホールドをつかんで腕を曲げて背中が体を持ち上げるのをサポートしてくれる部分です。外でのクライミングなどは最後に這い上がるときもあり、その時にも上腕の筋肉は必要です。
背中
ボルダリングで最も大切な筋肉が、背中の広背筋です。ボルダリングをやり続けている人はこの広背筋が強く、上達に欠かせない筋肉です。自分の身体を引っ張って上に引き上げてくれるので、鍛えておくと上達も早くなるでしょう。
体幹
ボルダリングのスムーズな動きを生み出すのが体幹で、腹筋周りの筋肉はとても重要です。単純に真上に引き上げる動作や足を上げて次のホールドへかける動きなどにも関わってくるので、上達したい人は体幹も鍛えることをオススメします。
太ももの裏
ホールドへかかとひっかける動作や足の力で体を持ち上げる動作など、ボルダリングの基本動作で欠かせない筋肉です。ふくらはぎの筋肉も大切ですが、基本の太ももの裏全体、つまりハムストリングはとても重要な筋肉だということをおぼえておきましょう。
こうした全身運動の筋肉トレーニングともいえるボルダリングの消費カロリーは、動く量や体重にもよりますがだいたい1時間で300カロリー前後です。ゆったりランニングを30分する程度と同じくらいなので、ランニングと合わせたトレーニングだと最強ですね。
女性や子どもでも簡単にできる?
ボルダリングやクライミングなどは、立派な筋肉の人たちがやっている上級者向けのスポーツというイメージがありますが、実際にはさきほどお伝えしたように全身の筋肉を使う運動なので、女性や子どもでも簡単にできます。
子どもだと少し危なそう・・・と思った人もいるかもしれませんが、実は子ども戦用のボルダリングジムもあるくらい、安全性には万全を期しています。
PEKID’S渋谷店では、3歳から小学生までの子ども専用のボルダリングジムで、英会話を交えたアクティビティーやチョークを使用しない健康面に配慮したサービスなどが人気です。授乳スペースや2歳児までのプレイルームもあるので親子連れでも楽しめる施設ですので、是非チェックしてみてくださいね。
PEKID’S 渋谷店
住所 渋谷区神宮前6-19-14
営業時間 月~木10:00~20:00 金~日・祝日休前日10:00~21:00
利用料金 一般1,200円~
定休日 不定休
まとめ
今回の記事をまとめると、次のようになります。
- 安い施設だと500円前後で利用可能
- シャワーなしのボルダリング施設も多い
- 早朝営業や深夜営業をしている施設もあるが、数は少ない
- ボルダリングは筋肉勝負ではなく頭脳勝負
- 女性や子どもでも楽しんで出来る
ボルダリングは筋肉だけでなく頭脳も鍛えられるため、忙しい毎日で運動不足の方や子どもの教育などにもぴったりと言えそうですね。これからやってみようと思う方は、是非考えながら挑戦してみてくださいね!