マインクラフトサーバー Novel3rd

マインクラフトのマルチサーバー Novel3rdの案内ブログです

鬼畜魂(KICHIKU-KON ) 7 【魔生物の出現】

紫色の閃光弾が突然スパークした。夜の闇が一瞬にして太陽が最高高度に達したかの
ように明るく変化した。田所と吉井は、すぐさま浄化メンバー特製の紫外線防止サングラスを
着用したものの自分の視力がすぐには戻らず、目をしばたいては、目の前で何が起こっているか
を確認しようと努めた。

「ガオォアアアアアアァァァァア!」

「しゅ、主任!!なんか化け物のような咆哮が聞こえるんですけど!これは気のせいですか?」

「わからん!目がやられて焦点がうまく合わない」

((( ズド~~~ン! ))

対鬼畜魂ミサイルを搭載した2000kg以上もあるビークルが波打つように動く。

【タドコロさん、ヨシイさん、大変危険な生物が近距離にいます。こちらのデータベースでの
照合から、ステラドライブキューブという魔生物であることが判明しました。お気をつけて。】

「な、なんだと!? 」


【聞こえませんでしたか?】

ビークルの電子音声は、あまりにも単調で、危機感を感じさせなかったが、どうやら言ってる
内容は、相当ヤバイと感じる。

「ビークル!ニトロを使って、急速旋回、あの化け物と距離をとれ!」

田所は、自分の第六感がよく当たることを知っていた。そして今、その危機が訪れている。
ビークルは、ニトロを再注入し、急速旋回し、ステラドライブキューブとの距離をとった。

「主任!逃げましょう!!」

同時にビークルも

【タドコロ主任 逃げますか?】

田所と吉井は、ようやく見えるようになった目を凝らし、30m先にいる魔生物をみた。
田所は頭の中で計算した。こいつに勝ち目があるのかどうかということを。しかし本来彼がもっている
闘争本能がふつふつと沸き立ち、

「やってやろうぜ!」

「え」

【マジ?】

ビークルが「マジ」などと言うとは思わなかったが、人間の感情により近い最新の人工知能が
インプラントされているため、ときおりこのような表現を使う。

「吉井、よく見てみろ。あいつの鈍重な動きを。俺たちの動きについてこれていない。
だからこそ、あいつは今、俺たちがどこに移動したのかを把握しきれていない」

ステラドライブキューブは、見た目はかなりのデカブツだが、確かに動きは鈍重であり、
攻撃性には乏しいようだ。


「ビークル!ミサイルを放て!」

【・・・・・】


「ビークル!どうした、やつにミサイルを撃て!」

【・・・・・・・・。】

田所は、ダッシュボードのあたりをドカッとたたいた。

「ビークル!!!」

【・・・タドコロ主任、ミサイルは鬼畜魂用です。名前は対鬼畜魂ミサイル。用途は鬼畜魂向け。
データによると魔生物には実効果があるかどうかわかりません。わからないものですから
賭けはできません。わからないものはわからない。わからないと私も制御できない・・・です】


田所は吉井を目を合わせ、なぜか吹き出してしまった。ビークルの人口知能はたいしたものだ
という賞賛も含めて。


「あ!!」
吉井が声をあげた。

「主任!カツヒトはゲートインを完了しました。リアルシティでは捕捉不可能となっています!
でもまだNewbieのままですので、すべての操作は、Adminである紗江子が行っているものと
推測されます・・・もしかすると」

「ん?もしかすると?」


「はい、あくまで推測の域ですが、あの魔生物も恐らくは・・・紗江子が召還したものではないかと」


「んだと?なんのためにだ?まさか・・・カツヒトをゲートインさせるためにって言いたいのか?」

田所は、サングラスを下にずりおろしながら、吉井を睨み付けた。

「ええ、まったくそのとおりです・・・・そして、あの魔生物は、ちょうどゲートが出現するあたりに
陣取っています」

「くっ」

思わず田所は、歯噛みした。

(殺された克人、殺した紗江子、第二組成したカツヒト、Adminとして操作しているサエコ、
ゲートインしたカツヒコ、魔生物・・・・・くそ!!いったい何なんだ。)


「だったら、俺たちもゲートインするしかねえな」


「え」

【マジッスカ】


田所は、再度 ダッシュボードを叩いた。

22:33 | トラックバック:0 | 小説れんしゅう用 |TOP



トラックバックURLは http://novel3rd.blog.fc2.com/tb.php/1183-c23fd761

トラックバック


コメント


コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

| TOPページへ戻る|

Profile

junpei_k

Author:junpei_k
Owner of the Novel3rd

Newest Track back

Category

Mail

名前:
メール:
件名:
本文:

Thx visiter

FC2無料カウンターFC2無料カウンターFC2無料カウンターFC2無料カウンターFC2無料カウンターFC2無料カウンター

Board

Welcome

Search form

TeamSpeak3

Discord

VOTE

Album

ニコニコ動画

Status of operation of the server

Novel3rdサーバー運営状況
novel3rd Minecraft server
Novel3rdサーバー運営状況 新Novel3rdサーバー運営状況