回顧録一

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今日は沢山の種類の胡麻豆腐を頂き、真剣に嬉しかったです。


実はごま豆腐と言うものを知ったのは三~四年前で、こんな食べ物があるのだと思いました。

今、人様に言うと、「また、また、また~」と笑われて、誰も信じてくれないのですが、私の幼少期の夢はバナナ一本丸ごと食べる事でした。

私が子供の頃、家は大変貧しくて、バナナを半分しか食べられなかったのです。

小学校の頃は、洋服を買って貰えず、殆ど母の手縫いの服でした。

母は家計の足しにする為に、高島屋の洋裁のアルバイトをして、私を養ってくれていました。

母が安い生地を買って、自分の服を縫い、それを着て出掛けると、誰かが、毛皮の服を着ていたと父に言い、叱られたそうです。

近所の裕福な家の子供達には「貧乏人の子供」と言われ、雪の中に石を入れられた雪玉を投げられた事もありました。

子供と言うのは、時に残酷なものになります。

言った方は覚えていなくても、言われた方は一生覚えているものです。

でも、そう言われても仕方のないくらい家はボロボロで、部屋は二部屋しかなく、家族は布団を一つの部屋に敷いて、川の字で寝ていました。

その後、増築されるまで、友達も呼べないくらいボロボロのその家に住んでいましたが、取り壊される時には胸が張り裂けそうなくらい悲しかったのも覚えています。

バナナ一本丸ごと食べられるようになると、バナナ一本食べる事は夢ではなくなります。

人間の夢と欲は、何が違うのでしょうか。
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