本日12月8日は太平洋戦争開戦の日ですが、日本では終戦後に記された文書についての話題で盛り上がっているようですね。
ポツダム宣言受諾以降、「いかに天皇の戦争責任を回避して皇室を存続させるか」は日本政府にとって最重要課題だったんでしょうねえ。連合国による軍事裁判の開廷が迫るなか、1946年に宮内庁の役人が昭和天皇に面会し、開戦に至るまでの経緯から終戦後まで、天皇がどんなことを考えていたのかをヒアリングして記録しました。このときに役人が残したメモ書きが平成になってから公開され、やっと一般に存在が知られるようになったとのことです。
この役人のメモ書きが現存していて、今回オークションにかけられたんですよね。で、それを落札したのが高須クリニック院長の高須克弥さんとのことです。
高須院長といえば、記事中で、
He drew public attention earlier this year when the Simon Wiesenthal Center, a Jewish human rights group, claimed that Takasu praised Adolf Hitler and denied the Holocaust and the 1937 Nanking Massacre in social media messages.
(引用者訳)彼は今年、ユダヤ系人権団体のサイモン・ウィーゼンタール・センターに「高須はソーシャルメディアでヒトラーを称賛しホロコーストと南京虐殺を否認する発言をしている」と糾弾されたことで注目を集めた。
などと紹介されているとおり、お医者さんでお金持ちなのに重度のネトウヨなんですよねー。
しかしわたしが不思議だなあと思うのは、「昭和天皇の戦争責任」という微妙なテーマと切っても切り離せないこのメモを、なんで高須さんは「国の宝」とまで評価していらっしゃるのかなーってことです。
戦中に国民が「天皇陛下のために!」とバタバタ死んでいったのにも関わらず、戦争に負けた後に当の天皇が「本当は開戦なんかしたくなかったんだけど、拒否することもできなくて…」と認めちゃっている証言なわけですから、高須さんをはじめネトウヨ的にはあまりありがたいブツじゃないと思うんですが…。
って、高須さんの評価する松岡洋右こそ「あいつはいつも勝手なことをしおって」と「独白録」の中で苦言を呈されていたような…。
「宮内庁の役人の鉛筆のメモ書き」が「国宝指定されても不思議でない」…と??
さらには、
高須ファンのみなさん、もしかしてこの「独白録」を「昭和天皇直筆の未発表文書」か何かと勘違いしておられるのでは…??
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