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営業方法のひとつ、チラシ営業は少ない資金でできる効果的な営業方法です。
しかし
「ポスティングで宣伝しているけど効果がイマイチ」
「具体的にどうやってポスティングをすればいいのかわからない」
といったことはありませんか?
私も初めは、チラシを配れば配るほど依頼が来ると思い頑張って営業していました。
依頼が殺到して手に負えなくなったら、どの先生にお願いしようか、なんてことを考えてウキウキしたものです。
しかし、現実は全く問い合わせがなく、とても落胆したことを覚えています。
せっかく費用をかけてチラシを作成しても依頼が来なければ、お金をドブに捨てるようなものです。
依頼がなければ、資金は加速度的に減っていき、ついには廃業してしまう、なんてことにもなりかねません。
もし、チラシ営業の効果がなかなか出ないという人は早急に対処していかなければ大変なことになります。
貴重な資金を投入してチラシを作成したのですから、絶対に依頼へと繋げたいですよね?
ポスティングの方法について、ご紹介しますので、効果的なポスティング方法を知りたいという方はこのまま、お付き合いください。
ポスティングの方法は、「業者に頼む方法」と「自分でポスティングする」方法があります。
まずは、いきなり業者に頼むのではなく、自分でポスティングしてみることをおすすめします。
特に開業当初は、資金に余裕がないでしょうから、経費の節約のためにも自分でポスティングしてみましょう。
自分でポスティングしていると、色々なことが見えてきます。
地域の特性や集合住宅に住んでいる家族構成、年齢層など、実際にやってみないと分からないことがあります。
住人と話せる
ポスティングをしていると住人の方と話す機会があります。
100~200枚ほどのチラシをポスティングすれば、その間に10人ほどの人と話す機会があります。
チラシをきっかけに世間話や業務のこと、行政書士のことなど色々なお話をさせて頂いています。
ここが自分でポスティングする最大のメリットであり、チラシ営業の醍醐味です。
話しているうちに、その場で相談を受けたり、依頼に繋がるということがあるからです。
何もない状態で話すよりも、チラシをきっかけにチラシを見ながら営業ができるので、話しやすく直接的な営業が可能です。
なので依頼に直結しやすいのです。
これは業者に頼むとあり得なかった依頼なわけです。
誰に相談したらいいか分からない
私が自分でポスティングして、色々な方とお話をして気付いたのは、悩みや問題を誰に相談したら良いのかわからないという人や、なかなか行動できない人が多いということです。
ポスティングの際に、お話を聞いてみると、「誰に相談したらいいかわからないんだよね」、といったことをよく聞きます。
悩みや問題を抱えていても、相談できない人は意外と多いものなのです。
またチラシを見ながら、「こういうことも行政書士さんはやってくれるんだね」とも言われます。
その為、私の事務所のチラシには必ず、業務一覧を裏面に記載しています。
そんな話をしていると「じゃあ、せっかくだから、ちょっと相談してみようかしら」ということがよくあります。
時間が空いたらポスティング
私はある程度、ポスティングする日時を決めていますが、時間が空いたらポスティングするようにしています。
天気が悪かったり、予定があればポスティングできないので、スケジュール通りポスティングできないことがあります。
そこで、特にすることがない時間はポスティングしていました。
これが結構、いい運動になるんです。
営業時間中、デスクワークでずっと座っていると、身体が怠けてきますし、かと言って運動する時間もなかったので、私にとっては最高の運動でした。
ちょっと気分転換にポスティングしてこようか、なんてこともよくあります。
また、外出先から帰宅する時も時間があればポスティングしながら、事務所へ帰っていました。
その為、チラシは常にバッグに入れておきました。
協力してポスティング
開業して間もない頃、新人同士で協力してポスティングしたこともありました。
新人同士で共同で無料セミナーを開催したことがあり、そのチラシを協力してポスティングしたのです。
個人事務所として行政書士を開業する場合、大抵は一人で何でもしなければなりません。。
しかし、何もすべてを一人でする必要はないのです。
協力してやれるところは協力しても良いと思います。
そうやって切磋琢磨していくことが励みになったりもします。
事務所のチラシをポスティングするついでに、ポスティングのバイトをするという方法があります。
ポスティングのバイトで回る地域に事務所のチラシも一緒にポスティングしてしまおうということです。
事務所のチラシもポスティングできるし、バイト代も入るので一石二鳥なわけです。
この方法を知人から聞いた時、「なるほど~!」と思い、早速やってみました。
あまり褒められた方法ではないし、行政書士がポスティングのバイトをしていると思われるのは評判的に得策ではないからと知人から言われ、眼鏡をかけマスクをしてポスティングを始めました。
しかし、すぐにやめてしまいました。
何故って?
相手と話せないからです。
自分もポスティングのバイトとして配っていますし、住人の方も完全にポスティングのバイトの人だという認識です。
相手も話しかけてくれませんし、こちらも話しかけません。
ただ黙々とチラシをポスティングするだけです。
これだったら外注するのと変わりありません。
自分でポスティングするメリットは住人と話せることです。
開業当初は、資金もなかったので、ポスティングのバイト代は魅力的でしたが、それよりも住人と話せることのほうが私は大事だと思い、バイトはやめました。
ポスティングは恥ずかしいこと?
たまにポスティングの話をすると「行政書士がチラシを自らポスティングしているなんて恥ずかしい」という人もいます。
まぁ、これは人それぞれ感じ方があるでしょう。
しかし、行政書士ってそんなに偉い職業でしょうか?
これが行政書士ではなく、飲食業とかだったらどうですか?
自分でポスティングしません?
「近日オープンしまーすっ!よろしくお願いしますっ!」
近所の人にチラシを配りませんか?
行政書士だって同じです。
プライドも大事ですが、それで収入がなければ話になりません。
そんなプライドよりも、ポスティングで色々な人と直に話せること方が私には大事なことです。
政治家だって、選挙の時は泥臭く街頭に立ち、ひとりひとり握手して回っていますよね。
行政書士も泥臭く営業していかなければならないのです!
チラシを自分でポスティングするメリットは住人と話す機会があるということです。
なので、そのまま相談を受けることもあります。
しかし、だからといって、仕事が欲しいオーラを全面に出して話したり、クロージングを急ぎ過ぎてはいけません。
初対面の人には警戒心があるからです。
話が弾めば良いですが、最初は挨拶や世間話程度にしておくのがベストです。
そして、期間を少し置いて、同じ地域をまたポスティングするのです。
2回目に会ったら、今度は、長めに話しましょう。
そうやって徐々に距離を詰めていき、相手の信頼を得ておくとクロージングしやすくなります。
ポスティングは一回、配ったら終わりではありません。
相手はそのときは興味がなくても次にチラシをポスティングしたときには、何か悩みが発生しているかもしれません。
その時は時間がなくて問い合わせできなかったかもしれません。
いつか来るかもしれない、その日の為に、何度も何度もポスティングするのです。
チラシを配る方法はポスティングだけではありません。
チラシを置いてもらうという方法もあります。
王道は郵便局です。
郵便局は来局数も多く、様々な人が訪れるので効果が高いです。
もうひとつ、おすすめの設置場所があります。
それは知り合いや友人のお店などにチラシを置いてもらうことです。
飲食店やコンビニ、美容室、クリーニング店など。
これもおすすめの営業方法です。
置いてもらうだけで、あとは、お店を利用した人が興味を持てば勝手に読んでくれます。
ポスティングよりも問い合わせの確率が低いですが、それでもコンスタントに仕事はきますので費用対効果は高いです。
知人にお店をやっている人がいないという人は、そういう人を作りましょう。
どうやって作るかというと、「まずは与えよ」です。
そのお店に通うのです。
常連となり、お店の人と親しくなることです。
そうすれば、自然と何の仕事をやっているのかという話になり、うまくいけばチラシを置かせてくれるかもしれません。
もっと言うと、店主から依頼を受けることもあります。
ちなみに私は約30カ所ぐらい知人のお店にチラシを置かせてもらっています。
無料で置かせてもらっていますが、その分、定期的にお店を利用することは欠かしませんし、お土産なども持参します。
歩いている人にも渡す
私は次第に慣れてくるとポスティングだけでなく、道を歩いている人にもチラシを渡すようになりました。
その方が話すきっかけとなりやすいからです。
「行政書士事務所を開業しました。よろしくお願いいたします。」
こんな言葉をかけながら、チラシを渡すのです。
すると、興味を持ってくれる人が必ずいます。
そこから色々なお話をさせて頂きます。
これも非常に効果的な営業方法です。
また、一軒ずつポスティングするのは、なかなかの重労働ですが、歩いている人にもチラシを渡せば、あっという間に配ることができます。
積極的にチラシを配りまくりましょう!
ポスティングする枚数は獲得したい件数によって変動します。
私の事務所ではチラシ1,000枚をポスティングして問合せが5件、成約は2件ほどが平均です。(ポスティングの最中での相談や依頼は含んでいません)
この反応率は比較的、高い方だと思います。
数千円の費用で、数万~数十万円の報酬を得られるので費用対効果としても十分です。
最初はなかなかうまくいかないかもしれませんが、仮に依頼が一件だけだったとしても、開業したばかり行政書士にとっては十分な利益が出ます。
まずは1,000枚あたり、問い合わせが3件、成約が1件を目標にしてポスティングしましょう。
その反応を見て、チラシの内容やデザインを変えてみると良いです。
行政書士の営業は、宣伝方法によっては費用が安くても数万円はかかるものもあります。
本来ならば、多額の資金を投入して宣伝すれば、それだけ効果も見込めますが、数万円、数十万円の経費をかけるのは勇気のいることです。
だからこそ、他と比べて少ない経費で始められるチラシのポスティングはおすすめの宣伝方法なのです。
数万円、数十万円の経費をかけるのは勇気のいることですが、数千円くらいからなら始めやすいですよね。
さぁ、ぼやぼやしている暇はありません。
今すぐに決断して行動しましょう!!
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