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開業前に是非、作成してもらいたいのがクレジットカードです。
まだ、クレジットカードを持っていないという人は、開業する前に作っておきましょう。
というのも、クレジットカードは行政書士業務でも決済などで使用する機会が多いからです。
クレジットカードでないと支払いができないものもありますので、必ず作っておきましょう。
クレジットカードは好かん!自分は現金主義!
という方もいらっしゃると思います。
何を隠そう私も最近まで、そう思っていました(笑)
しかし、クレジットカードは賢く使えば非常にお得です。
多くのクレジットカードにはポイント機能がついています。
そのポイントは提携する加盟店で利用できたり、商品券に交換することが出来たり、ネットショッピングの割引などに使うことができます。
このポイント機能はクレジットカードの最大のメリットと言えるでしょう。
クレジットカードのポイントは、1,000円につき1ポイントだったり、200円につき1ポイントだったりと、そのクレジットカードによって様々です。
例えば、200円につき1ポイントだとすると、20,000円分を購入すると100ポイント取得することになります。
そのポイントを加盟店などで利用したり、金券に交換したりするわけです。
そして、クレジットカードのポイントで大事になってくるのがポイント還元率です。
貯めたポイントがいくらで還元できるかということです。
還元率の例
1,000円の利用して1ポイントもらえるとします。
1,000ポイント貯まった場合に、ギフトカード1,000円分をもらえるとすると、1ポイントあたり1円となります。
つまり、1,000円の利用で1円(1ポイント)還元にできるということです。
この場合の還元率は0.1% となります。
現代は超低金利時代で、銀行に預けていても、利子はほとんどつきません。
しかし、クレジットカードは利用するごとにポイントがつきます。
還元率の良いクレジットカードを選べば、銀行に預けておくよりも、よっぽどお得です。
私が最近まで使用していたカードのポイント還元率は1%でした。
例えば、毎月支払わなければならない事務所の固定費がありますよね。
家賃、水道光熱費、通信費など。
これらの支払いをクレジットカードにするだけで、その支払額に応じたポイントが付与されます。
固定費が15万円ほど毎月かかっていたとします。
それを全てカード払いにした場合、毎月1,500円分のポイントが付与されることになるのです。
少ないと思うかもしれませんが、やったことはカード払いにしたことだけです。
それだけで月1,500円です。
年間にすれば18,000円、10年で180,000円です。
銀行に預けていても、これほどの利子がつくことはないでしょう。
どうせ同じ額を支払うなら、1,500円分のポイントを貰った方が良いと思いませんか?
実際には、他にも食事代や交際費、日常の買い物など様々なところで支払いはあります。
それをカード払いにすれば、もっとポイントは貯まります。
事務所の経費の管理もしやすい
事務所の経費をカードで支払っても、もちろんポイントは付与されます。
支払いは口座から自動で引き落とされ、クレジットカードの履歴もネットから確認することができます。
なので、記帳が本当に楽です。
行政書士は自分で確定申告をする必要があり、青色申告の場合、経費やお金のやりとりを記帳しなければなりません。
領収証やレシート見ながら記帳していくのですが、クレジットカードの明細は一覧で見ることができるので簡単です。
海外でも使える
海外のお金って意外とわかりにくくて、支払いに戸惑うことがありませんか?
私はいまだに慣れません(笑)
「えーとこれはいくらだっけ・・・」、とひとつずつ確認して支払っていました。
そんな時に便利だと思ったのがクレジットカードです。
カード払いであれば、カードを出してサインするだけです。
非常にスムーズかつスマートですね。
また、「現地の小銭や紙幣を沢山余らせてしまった!」なんてこともありません。
海外に行く時は、どうしても何かあったときの為に、多めに両替します。
でも、結局余らせてしまうということはよくあります。
それに強盗などの心配もあります。
しかしカード払いであれば、多額の現金を持ち歩く必要はなくなります。
しかもポイントも貯まります。
ネットで使える
今では、ネットで買い物する人も多くなってきたと思います。
出かけることなく、どこでも色々なショッピングができるので本当に便利な世の中になりましたね。
ネットショッピングでもクレジットカードは大変便利です。
ネットショッピングでの支払い方法は、クレジットカード払いの他にも、代引き、振込と様々ありますが、その多くは手数料がかかります。
また支払いに出向かなければならないのも面倒です。
しかし、クレジット決済はその場で支払いが完了しますし、手数料もかかりません。
また、クレジットカードには年会費無料のものが多くありますし、一括支払いなら手数料や利息は発生しません。
リボ払いに注意
リボ払い(リボルビング払い)とは毎月あらかじめ指定した一定額を返済してゆく方式です。
これは、よくある分割払いとは違うので注意してください。
分割払いは、回数を指定し、それぞれの支払いの件に個別に指定するものです。
例えば、A商品の購入金は3回払いで、他の利用額は一括払い、といった感じです。
リボ払いでは、個別の件に対してではなく残高全体について毎月一定額返済することによって合計残高を減らしてゆくという方法です。
分割払いと同様にリボ払いでも、手数料を取られたり、利息が発生するので、注意してください。
リボ払いを利用してしまうと、その手数料や利息で、結局、現金払いより高くなってしまうということになり兼ねません。
独立開業した場合、事務所の経営者となるわけですが、その時に注意することがあります。
それはクレジットカードが作りにくいということです。
クレジットカードは信用性が必要でクレジットカードを作るにあたっては審査があり、その審査に通らないとクレジットカードは作れません。
クレジットカード会社の審査において最も重要視されているのは、安定した職業であることです。
従って公務員が1番好まれます。
次にサラリーマンです。
逆に敬遠されるのは、自由業や経営者などです。
え!経営者も!?
と驚かれた方もいるかと思いますが、この職業は収入が安定いていないので、実は審査が通りにくいのです。
残念ながら行政書士は個人事業主ですので、信用性が低いです。
その為、行政書士を開業してからクレジットカードを作るのは難しいです。
開業後、実績を積み上げ、信用性が高くなれば作ることもできますが、今のうちに作っておくことをおすすめします。
クレジットカードは沢山の種類があり、どれを作ったらよいか迷うと思います。
一番は、還元率の高いクレジットカードにすることです。
いくらポイントが貯まっても、その還元率が悪ければ、意味がないですよね。
次に、年会費が無料であることです。
ポイントが貯まりやすく、還元率が良くても、年会費がかかると、お得とは言えません。
また、ご自身が多く利用するものに付随したクレジットカードを作るという方法もおすすめです。
例えば、よく行くスーパーやガソリンスタンドなどです。
その方が、ポイントが貯まりやすいでしょう。
私が個人的におすすめするのは楽天カードです。
楽天のクレジットカードをおすすめする一番の理由は何と言ってもポイント還元率が高いことです。
楽天カードの場合、これが100円につき1ポイント貯まり、そしてその還元率は1%です。
つまり、100円で1円分のポイントがつきます。
支払いをカードにするだけで1%お得になるわけですね。
なので、特にこだわりがなければ楽天カードがおすすめです。
100円で1ポイントということは、銀行の金利にすると1%です。
これほどの利子をつける銀行はまずないでしょう。
もちろん、年会費も無料です。
また、先ほど述べましたが、クレジットカードを作成するには信用性が必要で審査も厳しいものです。
公務員や大手企業の会社員などは問題なく作れるでしょうが、個人事業主やフリーランス、中小企業の社長などは審査も厳しくなります。
楽天カードは、審査もそれほど厳しくなく作れますので、今まで審査が通らなかったという人は、楽天カードで申請してみましょう。
もし、まだ1枚ももっていないという方は2枚、作っておくことをお勧めします。
1枚は楽天カードで、もう1枚は他のクレジットカードにすると良いでしょう。
1枚は個人用、1枚は事務所用です。
その方が管理しやすいので、分けて作るのがおすすめです。
楽天カードは、ネットから申し込むことができます。
まずは、楽天カードのホームページにアクセスしてください。
「申し込み」をクリックすると、「楽天会員の方」・「楽天会員ではない方」の選択画面が出てきますので、該当する方をクリックしましょう。
また楽天会員になっておくと、楽天市場で買い物するときに便利です。
あとは、必要事項を入力していくだけです。
クレジットカードのブランドは、「MasterCard」か「Visa」がおすすめです。
これらのブランドなら、どこでも使用できますし、海外でも使えます。
「自動リボサービス申し込み」の選択がありますが、ここは「申し込まない」にしておきましょう。
まだ1枚もクレジットカードを持っていない方や、既に楽天カードを持っているけど1枚しかクレジットカードを持っていないという方は、楽天カード以外にも、もうひとつクレジットカードを持っておくことをおすすめします。
私が個人的におすすめするのはイオンカードセレクトです。
今は、イオン系列の出店が急増し、利用されている方も多いと思います。
イオンカードも、年会費無料です。
また、毎月5のつく日(5日、15日、25日)は全国のイオングループでポイントが2倍になったり、毎月10日はイオングループ以外のお店でもポイント2倍だったりと、かなりお得です。
私はイオングループのお店をよく利用するのでWAON機能も付けています。
イオンカードもネットから申し込むことができます。
まずはイオンカードセレクトのホームページにアクセスしましょう。
イオンカードセレクトは、クレジットカード+イオン銀行キャッシュカード+電子マネー「WAON」付きのカードです。
もし、イオン銀行キャッシュカードはいらないという場合は「イオンカード(WAON一体型)」をお申込みましょう。
あとは、必要事項を入力していくだけOKです。
まとめ
・行政書士業務ではクレジッカードが必要
・開業する前にクレジットカードを作っておく
・できれば、事務所用と個人用に2枚作る
・リボ払いは設定しない
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