目次
行政書士登録申請が受理されると、次は事務所調査が行われます。
事務所調査は申請書類の記載事項や平面図等と一致しているか、事務所として問題はないか、などを調査します。
申請後、すぐに行われるわけではありませんが、もしまだ準備が整っていないようでしたら、早急に用意しましょう。
申請した図面と事務所の設備や備品が一致していないと最悪の場合、審査が通りません。
調査を行うのは、所属する支部の支部長などの役員です。
支部長1人の場合や支部長と副支部長の2人の場合などがあります。
調査が終わると、支部についてなど簡単な説明をします。
質問などがあれば、ここですると良いでしょう。
業務上の秘密を保持できるか
行政書士事務所は事務所が独立している状態が望ましいとされています。
簡単に言うと、自宅事務所にする場合、3LDKの物件であれば、その1室を事務所にするという具合です。
リビングをパーテーションなどで区切って事務所にする、などというのは独立しているとみなされません。
居住区域と事務所が明確に分離している状態が良いでしょう。
また、自宅事務所の場合、自宅の入り口と事務所の入り口が別になっているとか、玄関から住居スペースを通ることなく事務所に行けるといった状態が望ましいです。
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行政書士業務を行う備品があるか
行政書士の業務を行うには最低限必要な備品やオフィス用品があります。
デスク
書庫
固定電話
プリンター
パソコン
本棚等・・・
それらがきちんと備わっているかをチェックされます。
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行政書士開業に必要な通信設備
鍵付きの書類保管庫があるか
行政書士は預り金、職務上請求書、職印、重要書類などの重要品を扱います。
それらを保管する場所として、鍵のかかる書庫などが必要となります。
お客様との信頼関係はもちろんのこと、行政書士の信頼にも大きく響いてきますから、万が一空き巣に入られた場合でも、被害を受けないようにしなければなりません。
提出した申請書と一致しているか
事務所調査の前に申請書類の記載事項や平面図等と事務所内の配置や設備が一致しているか、もう一度確認しましょう。
そこまで神経質になる必要もありませんが、申請した内容と違う場合、登録審査が通らない場合もあります。
せっかく、行政書士の先輩がいらしてくれているので、質問があれば積極的にしましょう。
質問の内容はある程度まとめておくことをおすすめします。
いざとなると忘れたり、思い浮かばなかったりします。
また、調査に来られる行政書士の先生も忙しいので、出来れば事前に当日質問させてもらいたい旨を伝えておきましょう。
聞きたいことは色々あるでしょうが、自分が開業する地域では、どんな業務をおこなっている先生が多いのか、自分が取扱いたい業務があれば、同じ業務を扱っている方でどんな行政書士がいるのか、などを聞いておくと良いでしょう。
その地域にはどんなニーズがあるのかを知ることができるので、どの業務を取扱うか決めかねている人は参考になるでしょう。
自分が取扱いたい業務と同じ専門の行政書士がいたら、その方の事務所の挨拶に行ったり、積極的にお話をして関係を築いておくと、困ったときにアドバイスをくれたり、ノウハウを教えてくれたりします。
お茶くらいは用意しておきましょう
たまに来客用のお茶などを用意していない方がいます。
ないと駄目だというわけではありませんが、来客にお茶を出すのはビジネスマナーというより常識ですのでお茶くらいは用意しておきましょう。
また、応接用のテーブルを用意することに気を取られて、お茶などを忘れてた、なんてこともありますので注意してください。
「開業準備中」の名刺を渡しましょう
さっそく事務所調査にいらした、役員の方に「開業準備中」の名刺を渡しましょう。
これで会話が弾むこともありますし、登録申請には記載できなかった情報なども伝えることができます。
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成功する行政書士の名刺
事務所調査が終わると1ヵ月ほどで登録についての通知がきます。
ここまで、当サイトの情報の通りに行動してきた方は、問題なく登録されると思いますので、それほど心配しなくて大丈夫です。
これからは、いろんな人とたくさん会って、作成した「開業準備中」の名刺をどんどん配っていきましょう!!
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