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オープニング・タイトルは、 「クローン戦争の戦火は、銀河共和国全土に拡大中…しかしながら、ジェダイ・ナイト率いるクローン軍団を主体とするグランド・アーミーが、次第に分離主義者同盟を圧倒しつつある…」 こういった内容で始まり、続いて共和国の現状がもう少し説明される。 タイトル文字が遠ざかっていった後…宇宙空間を埋めつくして、いきなり宇宙戦艦同士の戦闘シーンが、画面いっぱいに映しだされる。 戦闘シーンが次第に近づいてきて…戦艦同士の砲撃戦だけでなく、その間を縫うように飛びまわって繰りひろげられている、戦闘機同士の激しいドッグファイトが見えるようになってくる。 その中の一隻、黒づくめに塗られた戦闘機(願望120% ^^☆)が、激しく敵機を追いまわし、次々に撃沈している…あえて戦いを避け、逃げだしていく敵もあるほどの勢いである。 さんざん敵を蹴散らした後、黒い戦闘機、旗艦となっている宇宙戦艦へと戻っていく…着艦した戦闘機から降り立ったのは、ジェダイ騎士に昇格したアナキン。 共和国軍と、分離主義者同盟軍との激しい戦闘は、時間とともに共和国軍が優勢になり、次第に分離主義者同盟軍を追いつめていく。 劣勢になった分離主義者同盟軍、本拠としていた近くの惑星に逃げ込んでいくが、共和国軍は追撃の手をゆるめない…ついに惑星上にまで追いつめ、砲撃によって地上施設や、降下していた戦艦を次々に破壊していく。 共和国軍の旗艦の司令部では、「そろそろ攻撃の手をゆるめて、降伏をうながしても良いのでは?」という意見が出はじめている。 しかしアナキンは「その必要はない」と言い、「共和国に対して背信行為を働く者たちには、相応の報いがあることを思い知らせるべきだ…このまま攻撃を続けるべきだ」と、強く主張する。 賛同する者も多く、アナキンの主張が通る…アナキン、用はすんだとばかりにジェダイ・ローブをひるがえして作戦室から出ていく…見送る者たちの表情は、人それぞれ…不満そうな者、感心しているらしい者、そこはかとない畏怖を覚えているらしい者…。 戦闘は共和国軍の勝利で終結し、船隊はコルサントへ向けて帰還することになる…アナキン、自分の戦闘機に乗りこもうとして「どちらへ?」と尋ねかけられ…「別件の任務だ」とだけ告げて、発進していく。 場面が変わって、ナブー。 湖の別荘のバルコニーに、アナキンとパドメが二人きりで、向かいあっている…夜が明けかけていて、淡い光が湖面いっぱいに散り、きらきらと優しく輝いている。 久しぶりに会って一夜を共にした二人、またしばらく別れることになるので、名残を惜しみあっている…優しい言葉も交わすし、キスも交わす。 (『ロミオとジュリエット』のバルコニーでの会話シーンと、初めて夜を共にした明け方の別れのシーン…両方のイメージのいいとこ取りなので、寝室での会話でも良かったけど…バルコニーの方が、無難? だろうと…景色もきれいだろうし) 夜が明けきって人目についてしまうと困るので、名残惜しげにしながらも去っていくアナキン…無言で見送るパドメ、こちらもとてもさみしそう。 (で、実はこの時にパドメは双子を身ごもったのだが、当然ながらまったく自覚はなく…アナキンも知るはずもない) アナキン、近くの草原に泊めてあった戦闘機に乗り、飛び立っていく…宇宙空間に置いてあった補助装置(『エピソードII』で、オビ=ワンの操縦するジェダイ・ファイターが装備していたものと同じ)と合体し、コルサントに向けてハイパー・ドライブに入る。 場面が変わって、コルサント…ジェダイ・テンプル。 ベイル・オーガナのもとで将軍となり、各地を転戦していたオビ=ワンが、久しぶりに戻ってきている…アナキンと同じ作戦に従軍していたジェダイと出会い、「別件の任務」を理由にアナキンが途中でいなくなったのだが? と言われ、内心うろたえたものの「そういうこともあるだろう」と、何とか言いつくろう。 (つまりオビ=ワンは、アナキンとパドメが「深い仲」になってしまっていることを、実は知っているのだが…『エピソードII』のラストで、アナキンの気持ちをうすうす知りながらパドメをナブーまで送らせてしまった ために、「自分が」アナキンのいわば「背中を押してしまった」のではないかとひそかに後悔しており、それもあってその後もずっと「片棒を担ぐ」はめになっているのではないかと…で、この「掟破り」の事実が評議会に知れてしまうと、アナキンのジェダイ生命は終わりになってしまう可能性が高いだけに、オビ=ワンとしては誰にも何にも言わない…言えない状態にも、はまってしまっているのではないかと) 一人遅れて、ジェダイ・テンプルに戻ってきたアナキン…待ちかまえていた? オビ=ワンに捕まる。 「少しは状況を考えろ」などと、遠回しにとはいえ忠告しようとする元のマスターに対し、「何のことかわからないな」と、いっそふてぶてしい態度を見せるアナキン。 なおも食い下がるオビ=ワン、「そのことだけじゃない。お前の戦いぶりだが、確かに見事だ…が、もう少し相手に対して容赦というか、情けというか、その…」 「お説教はたくさんだ」と、そっけなく相手の言葉をさえぎるアナキン…「あなたはもう、僕のマスターじゃないんだ…それを忘れないでもらいたいね、オビ=ワン(わざわざ呼び捨て)」それだけ言うと、オビ=ワンを置き去りにしてさっさと歩みさってしまう。 もはや言うべき言葉もなく、立ちつくしてアナキンを見送るオビ=ワン…戦功の大きさに隠れる形になって、声高に非難されることこそないものの、アナキンのあまりにも容赦を知らない戦いぶりは、ジェダイたちのひそかな批判の的になっていて、しかもアナキンの方もそれに反発するかのように、ますます自分の「力」を見せつける傾向が強まっている…結果として、もとから孤立がちだったアナキンは、今やほぼ完全にジェダイ騎士団から浮きあがった存在になってしまっている…オビ=ワンの心配は、卒業後もかえって強まるばかりだったが、今のアナキンはオビ=ワンの言葉にさえ、ほとんど耳を貸そうとしない状態である(おそらくは孤立している不安に反発するあまり、意固地になってしまっている)。 |