今日は何の日?
12月8日は歯ブラシの交換日
歯ブラシの取り替え時期は1ヶ月に1回が目安といいます。
毛先が広がらず、まだたまだ使えそうに見えても、1ヵ月ほどの使用でブラシの弾力は弱くなっていて、十分な歯磨きが出来ないそうです。
そこで毎月8日を歯の日と歯ブラシ交換の日として、1997年にサンスターが制定しました。
日本人の習慣として、年明けに新しい歯ブラシを交換しようと、12月は古い歯ブラシをそのまま使う人が多いようで、特に12月の交換は重要視されています。
歯ブラシは先端から植毛部(ヘッド)、頚部(ネック)、把柄部(ハンドル)の3つの部分からなり、さらに植毛部の上方をつま先(トゥ)、下方をかかと(ヒール)といいます。
繊維の束は列状に配置されており、一般的な3列植毛のほか、6列植毛、5列植毛、4列植毛、2列植毛、1列植毛のものもあります。
毛先の形状にはラウンドカット毛と超極細毛があります。毛切り(カット)には平切りのほか山切りなどがあります。360度歯ブラシのように先端が特殊な形状のものもあります。
また、スイッチを入れるとモーターにより動作する「電動歯ブラシ」(電気歯ブラシ)もあります。また、柄のない指サック型の製品もあります。
歯磨き粉を用いる場合には歯ブラシの毛先に付けて磨くことになりますが、「粉付き歯ブラシ」のように最初から粉状の歯磨き粉を付けている使い捨ての歯ブラシもあります。
繊維を加工したり毛先を0.02mmに加工するなど、歯と歯の間や奥歯の汚れを綺麗に取る為のものや、歯茎を刺激するものなど多機能化が行われています。
また、「歯科医院向」の製品も製造されています。
長く使っていると繊維が曲がって毛先が開き、歯磨きの効果が落ちるため、取り替えの時期となります。
歯磨きに使用出来なくなると、風呂場のタイル目や排水溝など身の回りの細かい所などの掃除に使用する場合もあります。
ペット用の歯ブラシもあり、犬用のものでは大型犬用・小型犬用などがあります。
日本国内ではおよそ4億本/年が生産されています。
昭和20年代には大阪府が全国の出荷額の90%以上を占めていましたが、有力メーカー工場の移転などにより2009年には大阪府の出荷額に占めるシェアは15.8%にまで低下しました。
また近鉄八尾駅前には「生産高日本一」を記した歯ブラシ型のモニュメントが設置されています。
古来は歯を磨くには楊枝を使いました。
これは爪楊枝ではなく房楊枝と呼ばれるもので、細い木の枝をブラシのように一方の端を噛み砕いて使用しました。
楊枝で歯を磨く習慣がいつから始まったかは不明ですが、仏典に釈迦が楊枝を使って地に投げたところたちまち根づいて大木となった話があり、当時既に楊枝が使用されていたことがうかがわれます。
日本でも歯ブラシが一般化するまでは房楊枝が一般的に歯磨きに使用されていました。
アメリカ歯科医師会によると、1498年に中国の皇帝が豚毛を骨の柄に植えつけたものを歯磨きに使用したものが、最初の歯ブラシであるとしています。
しかし1223年に宋に留学した禅僧の道元が現地における「くちすすぐともがらは、馬の尾を寸餘にきりたるを牛の角のおほきさ三分ばかりにて方につくりたるがながさ六七寸なる、そのはし二寸ばかりにうまのたちがみのごとくにうゑて、これをもちて牙歯をあらふ」習慣を記述しており、実際の歴史はさらに古いものと思われます。
17世紀ごろからヨーロッパでも使用されるようになりますが、19世紀に大量生産されるようになるまで一般的ではありませんでした。
1903年に小林富次郎商店(現在のライオン)が「萬歳歯刷子」を発売。
1938年2月24日にはデュポン社がナイロン製の歯ブラシを初めて売り出しました。
幼児が口に箸や棒等をくわえたまま転倒や衝突などで口腔内の軟組織が受傷することがありますが、その原因の第一位が歯ブラシであり、30%以上であると報告されています。
歯ブラシの形態から症状は軽微なことが多いが、重症ないし重症となる危険性の高い症例の報告も多く、保護者による危険性の認識や監視の必要性が指摘されています。