マイクロフォーサーズは小型軽量なレンズから、高性能・高機能でそこそこの大きさのレンズまで幅広くラインナップされています。特に、オリンパスのPROシリーズはどれもある程度の大きさはありますが、PREMIUMシリーズは小型軽量に重点を置いたレンズが豊富です。
僕は、仕事ではオリンパスのPROシリーズのレンズを中心に撮影していますが、小型軽量の卵サイズのレンズを使うこともあります。とくに、卵サイズのレンズはプライベートの撮影では必ず持ち歩いています。仕事と違って、プライベートでは普通の大きさのバッグで身軽に撮影したいので、自然と卵サイズのレンズを選びたくなりますね。
超広角15mmで撮れるLAOWA 7.5mm F2
さて、僕が普段使っている卵サイズのレンズは冒頭にあった3つのレンズですが、その中でも使用頻度が高いのがこのレンズ。MFレンズなので不便なところもありますが、それ以上に良い面がたくさんあります。
まず、マイクロフォーサーズの中では超広角でF2という最も明るい絞り値であり、35mm判換算15mmでフィルターが使える貴重なレンズです。 背景をぼかして撮ることもできますし、絞り込めば全体的に高解像度でパンフォーカスにできます。
《実写レビュー》LAOWA 7.5mm F2は7-14mm PROに迫る解像度という記事で比較していますが、周辺は7-14mm PROの方が少し良好なものの、中央は同じぐらいの解像度に。鑑賞距離からならほぼ同じ感じの写りになります。それでいて、約60,000円とマイクロフォーサーズの超広角としては一番安いレンズです(35mm判換算15mm以下で考えた場合)。
卵サイズで考えると、ソニーのEマウント用でコシナの15mm F4.5というレンズがありますが、7.5mmよりも一回り近く大きくて重いです。マイクロフォーサーズはイメージセンサーが小さい為小型軽量で設計しやすく、さらにミラーレス一眼はフランジバックを短くすることができる為、広角域のレンズは小さくすることができます。LAOWA 7.5mmは、まさにマイクロフォーサーズのミラーレス一眼という特徴を最大限活かしたレンズですね。
また、フィルターが使えるマイクロフォーサーズの広角レンズとしては一番広く写るレンズなのも見逃せません。
仕事では7-14mm PROを使いますが、プライベートでは7.5mmと使い分けています。プライベートでは超広角域は基本的にパンフォーカスで撮りますし、AFを使うことはありませんので、7.5mmが重宝しています。
使い分けに関しては、卵サイズの超広角レンズ!7-14mm PROユーザーにLAOWA 7.5mmを勧める3つの理由という記事でご紹介しているので併せてご覧下さい。
スナップに適したPanasonic 15mm F1.7
僕のFacebookやTwitter、ブログでもほとんど話題にあがりませんが、仕事でもプライベートでも常にバックに入っているレンズです。
35mm判換算で30mmと広角の中では遠近感も強調されにくく、それでいてその場の雰囲気を写し込みやすいので重宝しています。子供と二人で出かける時などは一眼カメラは煩わしいのでGRも使っていますが、その焦点距離に慣れているというのもあり15mmを所有しています。
性能的なものは全く不満はありません。AFも良し、写りも良し。GRよりもAFの不安が少ないので、E-M1が使える時はこのレンズを積極的に使います。
ちなみに、GRは35mm判換算F4.5のボケ量。15mm F1.7は35mm判換算F3.5のボケ量なので、2/3段程15mmの方が背景がボケやすいです。そういった理由からも、プライベートの撮影ではGRよりも15mm F1.7の方を積極的に使います。
オリンパスでは残念ながら絞りリングが機能しませんが、Panasonicならもちろん使えます。小型軽量路線でいくなら、GX7 MarkⅡとの組み合わせが王道でしょうか。値段も15mmが約41,000円程と比較的安価な部類なので、広角単焦点レンズなら一番にオススメしたいレンズです。
クローズアップに適したM.ZUIKO 45mm F1.8
2万円台で買える、初心者向けの中望遠単焦点レンズ。なので見た目は少しチープな感じがしますが、その写りもAFも非常に高いレベルで、買わない理由がないとレビューされるぐらい良いレンズです。過去に45mm F0.95を使っていたことがあるのでF1.8では物足りないかな?と思いきや、以外と不満はでません。
Panasonicからは42.5mm F1.2が。OLYMPUSからは45mm F1.2が最近登場しましたが、45mm F1.2と45mm F1.8の絞り開放の比較を見てみると確かにF1.2の方がボケているものの、大きく違うという程でもありません。単焦点レンズは25mmだけPROレンズにしましたが、中望遠レンズは小型軽量になる45mm F1.8のままでいいかなと思えてしまいますね。値段差は10万円ぐらいなので、コストパドーマンスの良さは抜きん出ています。
もしこれから単焦点レンズを揃えるのであれば、45mm F1.2 PROレンズを買うよりも、45mm F1.8を買って余った予算で7.5mm F2や15mm F1.7など他の焦点距離の単焦点レンズを揃えてしまう方が撮影の幅が広がるかもしれません。他の焦点距離の単焦点レンズをすでに持っているなら、思い切ってPROレンズを買っても財布の中以外で後悔することはないでしょう。
その他の卵サイズのレンズ
僕が所有している卵サイズのレンズは3本ですが、他にもオススメレンズはたくさんあります。
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
などなど、マイクロフォーサーズは小型軽量で良いレンズがいろいろ揃っていますね。300mmのミラーレンズは卵サイズより少し大きいかもしれませんが、長さ66mmというサイズで35mm判換算600mmで撮れるので、ひと昔前から考えたら誰もが驚くサイズになっています。
卵サイズは他のメーカーでも見ることができますが、マイクロフォーサーズのラインナップが一番多いのです。是非卵サイズのレンズで、身軽に撮影を楽しんで下さい。