12/1(金)にAmazonプライム・ビデオにて、松本人志オリジナル番組「ドキュメンタル シーズン4」の第1話が配信されました。
今回は、お馴染みの野生爆弾・くっきーやフジモンに加え、宮迫博之やずん・飯尾、さらには千鳥がコンビで出演するなど、錚々たるメンバーが選ばれました。
1話から既に面白く、次のエピソードの配信を待ちわびています。
ただし、ドキュメンタル4の1話で気になったシーンが1つありました。
それは、番組のラストで森三中・黒沢が「男じゃないんだな…」と言って号泣したシーンです。
ツイッターではこのシーンについて、
・黒沢の号泣シーンで腹筋が崩壊したww
・最後に黒沢の人見知りメンヘラが発動して爆笑した(笑)
といった意見がありましたが、僕は「もっと深刻な問題があるのでは?」と感じました。
※僕がずれてるだけかもしれません…。
その深刻な問題について、自分なりに書いてみたいと思います。
※ネタバレアリです。
事の発端
安田大サーカス・クロちゃんの髭に「牛乳が付くか付かないか」というノリになり、付かなかった事に対して大吾が笑ってしまいます。
そして、松本人志が大吾にイエローカードを提示し、出演者全員で盛り上がっていました。
そんな中、輪からポツンと外れていた黒沢が一人で号泣。
それに気付いた松本が「黒沢どうした?」と聞くと、黒沢は号泣しながら「男じゃないんだな…と思って…。」と発言。
空気がざわついたのを察したのか、黒沢は涙を拭い、「一人っ子で男兄弟もいないので、会話に入れなくて…」と訂正。(実際に、それまでの話の掛け合いに入っていなかったです。)
ノブやフジモンが「無理に入ってくる必要はないよ」とフォローし、事態は収まりました。
約1分ほどの短いシーンだったので、「放送事故w」と騒がれるレベルではありません。
さらなる詳細が知りたい方は、ドキュメンタル4をご覧下さい。
男社会の縮図のようなお笑い界での女芸人への無意識の差別
黒沢は、「話に入れなかったことに悔しくて泣いた」と訂正しましたが、初めの「男じゃないんだな…」というセリフに様々な問題が隠されていると思います。
事実、お笑い界は圧倒的な男社会です。
大御所と呼ばれる芸人を見ると、明石家さんま、ビートたけし、志村けん、所ジョージ、ダウンタウン、とんねるず、ナイナイなど、男芸人ばかり挙げられます。
女芸人となると、上沼恵美子やハイヒールくらいでしょうか?
最近は中堅の女芸人こそ増えてきていますが、大御所とは程遠いです。
そんな「男社会の縮図」のようなお笑い界での女芸人の扱いに、黒沢は不満があり、「男じゃないんだな」と発言したのではないでしょうか?
では、何について不満があったのかを考えてみると、芸人ではなく「女として扱われること」ではないかと思いました。
明らかなセクハラ発言で女として扱われる女芸人
ドキュメンタルでは、「普通だったらセクハラでしょ」と思われる発言がありました。
例えば、松本人志は黒沢に対し、「黒沢は今日生理やから本領発揮できひん」というような発言をしています。
もちろん、お笑いの世界でこれは「ボケ」ですし、黒沢自身も「40cmのナ〇キンを付けている」とかぶせて返しています。
また、黒沢が「トイレに行く」と言えば、他の芸人は「トイレの音聞くぞ」「ぴちょぴちょ音がすごかった」等の発言をしています。
一般社会だったら大問題ですが、お笑いの世界なので黒沢自身も発言の内容には気にしていないと思います。
ただ、こういったボケは黒沢が「女」だからこそ生まれるボケであり、芸人ではなく「女芸人」として扱われることに、男との壁を感じているのではないでしょうか?
事実、ハリセンボン・はるかやミッツマングローブも、女芸人の扱いについて似たような発言をしています。
「セクハラまがいな扱いを受けて、なのに裸になると(周りが)引くっていうね」
「女芸人って、オネェもそうなんですけど、不幸を背負ってないと商品価値ないみたいな扱われ方をする」
「幸せになっちゃうと、『お前価値ねーぞ』みたいな」
「当たり前のように『モテないでしょ』って聞かれます」
「男芸人の裸はウケるが女芸人は引かれる」
「恋をするとネタが面白くなくなる」
「キスの強要などのセクハラに応じなければならない」
「男社会の縮図っていうか、やめてくださいよほんとにもう…」
引用:http://news.livedoor.com/article/detail/12271540/
自分のやりたいお笑いがあったとしても、女芸人は「ブス・デブ・不幸」といったキワモノキャラを求められる傾向にあり、そういったことに壁を感じているようです。
中々深刻な問題ですが、女・男関係なく、面白いお笑い芸人が評価されるようになれば良いな~と思います。
予告ムービーでの芸人魂に感動
号泣シーンが終わり、次回の予告ムービーが流れます。
その中で、サンバ?のような恰好をした黒沢が「邪気~邪気を払え~~」とダンスをしていました(笑)
あんだけ号泣していたのに、切り替えてボケていた黒沢の芸人魂に感動しました。
最後に
僕はドキュメンタルが大好きで、シーズン1から全て見ています。
過激な内容が故に、子供・嫁と一緒に見ることはできませんが、番組の性質を理解した上で楽しんでいます。
なので、今回のことに対してクレームをいれるつもりは全くありません。
というか、ネットのバラエティに物凄く可能性を感じているので、地上波のように規制が入ったバラエティにはしたくありません。
あくまでも、「一視聴者がブログで感想を書く」というスタンスで書いただけです。
今回の件で黒沢さんの熱いお笑いへの思いに感動したので、今後さらに応援したいと思います。