先月、先々月に引き続き今回は現在続きを楽しみにしている作品で、今月新刊が発売されるコミックを紹介していきます。
前回はこちら
まだ書影が出てないタイトルについては表示され次第、適宜修正入れています。
まずは来月の新刊の中から個人的にこの巻をぜひ読んで欲しい!というオススメの新刊をピックアップしました。
苦手なジャンルでなければ、なかなか楽しめるはずなので気になればぜひ読んでみて下さい。
今月のオススメ4選
ブルーピリオド(1) 山口つばさ
スクールカースト上位の充実した毎日を送る高校生・矢口八虎。ある日、一枚の絵に心奪われたことをきっかけに始まる、美大を目指して青春を燃やすスポコン受験物語。
絵の技術的な部分に触れられるのはもちろん青春物として強くオススメしたい。
爽やかさと青春の苦さが入り混じる、静かで熱い感動がそこに確かに存在する。
奇人変人、そして天才だらけの美術の世界で先輩や先生の言葉と姿勢に勇気をもらいながら前進していく主人公は応援したくなる芯の強さがあります。
マイホームヒーロー(2) 山川直輝/朝基まさし
1巻に引き続きオススメしてます。安易な行動一つが生死を分けるような緊張感の中で繰り広げられるサラリーマンとヤクザの一進一退の駆け引きが面白い。
地味に一番すごいのは妻の歌仙。肝っ玉が太すぎる。週刊連載ながら1話ごとに引きを持ってくるのが地味にすごいなんてもんじゃない。すごい。
週刊連載のお手本のような話作りをおおいに評価しています。
シネマこんぷれっくす!(1) ビリー
映画好きをこじらせた変人たちの軽妙なやりとりがコミカルに描かれて読んでて楽しい。
『木根さんの1人でキネマ』以降、映画漫画がひそかに熱くぞ。
映画愛をこじらせた部員たちの絶妙なうざさがいい感じに笑いに昇華されており映画に詳しくなくても気楽に読めると思います。ちなみに私はB級映画ハンターの宮川先輩にシンパシーを感じる。
往年の迷作から話題のハイロー回まで様々な映画の話が収録されています。
熱帯魚は雪に焦がれる(1) 萩埜まこと
電撃コミック大賞・金賞受賞の実力派。
水族館部で不器用な少女たちが織りなすガールズシップストーリー。
井伏鱒二の『山椒魚』から切り取った台詞「ああ寒いほど一人ぼっちだ!」に表されるように、少し踏み込むと見えてくる本人にしかわからない不安を叙情的に綴られている。
何がいいかと聞かれると空気感というか雰囲気がとても良い。愛しさと切なさと心強さが100点。
できれば静かで穏やかな雰囲気のときに読むと、より良さに気付きやすくなると思います。
さらなる百合漫画界の活性化に一躍かってくれそうな予感を大いに感じさせます。
個人的に期待してる注目の1巻
ヒノワが征く!(1) タカヒロ/strelka
ゲームのようなファンタジーの雰囲気が作画担当も変わってか少し変わり、今回は和風テイスト。
作画は『アカメが斬る!』と同じ人が良かったという意見もあるが、最終15巻の告知イラストよりも作画は向上してるように思えるし、作画についてはこれからの伸びに期待。
ストーリーについてもまだまだこれからではあるものの「おっ」と思わせる描写はところどころ垣間見えるため今後の展開に期待したい。
ラブミーテンダー 藤丸
ラブミーテンダー (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)
(成年向けのため表紙は省略。Amazonに飛びます)
ラブミーテンダー(DMMに飛びます)
初めての単行本が発売される藤丸先生は緩急自在な楽しいエロ漫画を描く作家。
特に全3話のシリーズ物として描かれた、新進気鋭のトップアーティスト(童貞)と女マネージャーとの物語『Ⅼife/Live/Love is a Battlefield』はストーリーが非常に秀逸でコメディとシリアスとエロのバランスがとても良い。
成年向け漫画特有の下品さは薄く基本的に明るいエロなため、それなりにエッチな話に耐性のあるラブコメ好きな人なら楽しめる一冊に仕上がっています。
夢で見たあの子のために(1)三部 けい
大ヒットを記録した「僕だけがいない街」の三部けいの新作サスペンス。
双子ならではの能力を絡めながら、二転三転していく事件の流れがスピーディー。
前作でファンが増えたことを見越してか1巻は伏線を色々張り巡らせており、それなりの長さを想定して始めていそう。今後の展開に期待。
つらなるステラ 高野ひと深
私の少年で一躍人気作家の仲間入りを果たした高野先生のBL作品集。
少年から青年になってもその作画の美しさは変わらず。道化を演じ続ける自分とは別の道を歩む蒼馬への嫉妬を、かつての羨望では堪え切れなくなった瞬間を切り取った一コマには思わず息を飲む。美しい。
表題作しか読んだことないのでその他の作品も楽しみ。
快楽ヒストリエ 火鳥
上げて落とすことにかけては天才的。成年向け雑誌快楽天BEASTで好評連載中の一般向けギャグ漫画。
毎回歴史に名を残す偉人にまつわるどちゃくそエロい話を期待させてはやっぱりギャグ漫画じゃねえか!と読者から突っ込まれることでお馴染みの快楽ヒストリエがついに単行本化。これを読んで間違った歴史を覚えましょう。
以上11月のオススメ&注目の1巻紹介でした。
以降は続きを楽しみにしてる作品を発売日順に、雑に紹介していきます。
気になったら読んでみて下さい。
この音とまれ!(16) アミュー
新入部員登場で新章突入という感じ。溜めの巻でも安定して面白い。
鬼滅の刃(9) 吾峠呼世晴
吉原遊郭に潜む女性の鬼・堕姫との戦い。炭子、猪子、善子がカワイイ。
Dr.STONE(3) 稲垣理一郎/Boichi
テンポの良さとパワフルな話運びが痛快。科学知識で人心を掌握していく。その過程が最高に唆る。
ザ・ファブル(12) 南勝久
強くておちゃめな闇社会の人たちの話。読んでて楽しい。
Kiss×sis(19) ぢたま○某
作画の手抜きがやや目立つが、最近エロすぎて話自体はとても良い。
セトウツミ(8)(完) 此元和津也
ドラマ化、映画化もされた人気作。いつまでも続けられそうだっただけに少し寂しいです。瀬戸と内海のべしゃり漫才、そして取り巻く登場人物もいい味出してます。
栄冠はオレに輝け!!(4) 山本真太朗
定番ながらチャンピオンの王道を行く野球漫画。月刊チャンピオンからマンガボックスへ移籍しブレイクの芽を出せるか。
将国のアルタイル(20) カトウコトノ
エキゾチックな世界観と美しい描画で魅せるファンタジー戦記。
転生したらスライムだった件(6) 川上泰樹/伏瀬ほか
小説家になろうの人気作のコミカライズ版。人気作についてはそう偏見持たず読んだらなかなか楽しめるのではないだろうか。
荒ぶる季節の乙女どもよ。(3) 絵本奈央/岡田麿里
思春期の性を赤裸々に描いた話。
進撃の巨人(24) 諫山創
新章突入でどういった展開になっているか楽しみ。
リィンカーネーションの花弁(7)小西幹久
偉人の杜と罪人軍の戦いに終止符が打たれ新展開へ。楽しみ。
翼くんはあかぬけたいのに(2) 小花オト
華やかでオシャレな見た目に反して主人公がクソダサくてギャップが良かった。
シェアハウスの人たちも一風変わっていてやり取りが読んでて楽しい。
テラモリ(8) iko
ラブ・ギャグ・お仕事ネタがいい塩梅で展開されていてためになる楽しい漫画です。
辺獄のシュヴェスタ(6)(完) 竹良実
まだまだ続くと思ってただけに完結がショック。どんな結末か楽しみ。
間くんは選べない(3)(完) 板倉梓
板倉先生の可愛らしい絵柄と裏腹にダークな内容のギャップが楽しいラブコメ?ホラー?作品。
最終話は賛否ありそうですがギリギリまで楽しませてくれたので次回作も楽しみにしています。
ダイヤのA act2(10) 寺嶋裕二
今年のナンバーワン野球漫画。
アホガール(12) ヒロユキ
惜しまれつつ完結が発表されたギャグ漫画。最終巻も楽しみにしています。
五等分の花嫁(2) 春場ねぎ
マガジンの中で一番期待してるラブコメ。
百年のワルキューレ(2)(完) 三月薫
続いたら面白くなると期待していたがあえなく完結。ファンタジーはなかなか難しい。
信長のシェフ(20) 梶川卓郎
料理と歴史の組み合わせで読み応え抜群の作品。遂に20巻の大台。
あおざくら 防衛大学校物語(6) 二階堂ヒカル
防衛大学校の日常を描いた意欲作。最近盛り返してきたので引き続き期待。
保安官エヴァンスの嘘(2) 栗山ミヅキ
サンデーの期待作。かぐや様は告らせたいが好きな人におすすめ。
だがしかし(9) コトヤマ
2期おめでとうございます!
古見さんは、コミュ症です。(7) オダトモヒト
良い。
ゴールデンカムイ(12) 野田サトル
アニメがどんな感じになるか楽しみ。
BUNGO―ブンゴ―(12) 二宮裕次
来年再び個人的野球漫画ナンバーワンに返り咲きそうな予感を感じさせる。今は雌伏のとき。
恋のツキ(4) 新田章
悪気のない浮気をする人の心情を描くのが上手すぎてびびる。どろどろした話が好きな人には強くおすすめしたい。
思い、思われ、ふり、ふられ(7) 咲坂伊緒
ダブルヒロインそれぞれの考え方が好き。
じけんじゃけん!(3) 安田剛助
ヤングアニマル本誌への移籍が決定した人気作。楽しくて可愛いんじゃけん!
血の轍(2) 押見修造
怖い。
響~小説家になる方法~(8) 柳本光晴
漫画大賞受賞後なんか違うと違和感を覚えていたが盛り返してきた。天才を描いた意欲作。
異世界居酒屋「のぶ」(5) ヴァージニア二等兵/蝉川夏哉ほか
お腹が空く異世界グルメ漫画。いい味出してます。
蜘蛛ですが、なにか?(4) かかし朝浩/馬場翁ほか
知略を巡らせながらサクサク成長していくテンポの良さが面白いなろう発のコミカライズ作品で一番おすすめの作品。
以上43タイトルでした。
さて、今回で新刊紹介のコーナーは一旦終了です。
参考になると言ってくれる方もいて大変ありがたいのですが、コスパが悪いなと1回目を書き始めた頃から思ってたので既定路線です。
とりあえずそれなりの数の漫画を読んだ中から面白い作品を(これでも)選んでるんだなというのがブログを読んで多少なりとも理解していただければ新刊紹介した意味も多少あったかなと思います。
引き続き、毎月恒例の「面白かった漫画の感想まとめ」や「次にきてほしいマンガ2018」で注目の新作は紹介していきます。
少しでもブログの認知度を上げるために、まとめ記事よりレビューなどを増やしたいなというのがブログの方向性です。
まあまあ忙しくなってきたので先行き不安ですが、ブログをこれからも育てていきたいです。
良ければまた見に来て下さい。それではまた。