米民主党上院議員に党内で辞任求める声 痴漢疑惑受け
性的不品行があったと複数の女性から非難されている米上院のアル・フランケン議員(民主党、ミネソタ州選出)に対し6日までに、同じ民主党に属する上院議員のうち最大30人がフランケン議員の辞任を求めた。
議員たちは6日、ほぼ同時に文書を個別に発表し、フランケン氏は辞任すべきだと述べた。
下院では5日、元女性スタッフからのセクハラの訴えが出ていた民主党のジョン・コンヤーズ議員(ミシガン州選出)が即時引退を発表した。
米議会で最長の議員歴があり、司法委員会の筆頭委員も務めていたコンヤーズ議員は、息子のジョン・コンヤーズ3世を後継者として支持すると述べた。
フランケン上院議員に対しては、元米軍兵士を含む7人の女性に対する痴漢やセクハラ行為の疑惑がある。米NBCテレビの番組「サタデー・ナイト・ライブ」のコメディアンだった同議員は、女性たちに謝罪した一方、告発内容を一部否定している。
フランケン議員の事務所はBBCに対し文書で、「あす(7日)発表を行う」と明らかにした。
ミネソタ・パブリック・ラジオは、フランケン氏が7日に辞任を発表すると報じたが、フランケン氏は「正しくない」と述べている。
フランケン氏のツイッター・アカウントには、「最終的な決定はされておらず、議員は家族の話し合いを続けている」とのコメントが投稿されている。
フランケン議員が2006年に元議会スタッフに無理やりキスをしようとしたとする報道が出ると、上院民主党の有力女性議員のカメイラ・ハリス、クレア・マキャスキル、マギー・ハッサン、メイジー・ヒロノ、パティ・マリー、キルステン・ギリブランド各氏は、インターネットでフランケン議員を非難する文書を発表した。フランケン議員は報道を否定している。
その後間もなく、タミー・ボルドウィン、ボブ・ケイシー、ジョー・ドネリー、デビー・スタビナウ、シェロッド・ブラウン各上院議員も同様にフランケン議員を非難する文書を発表した。
さらに、ダイアン・ファインスタイン、ハイディ・ハイトキャンプ、マリア・キャントウェル、エリザベス・ウォーレン、エド・マーキイ、マイケル・ベネット、ディック・ダービン、マーティン・ハインリック、ジェフ・マークリー、パトリック・リーヒー、ロン・ワイデン、トム・カーパー各議員が同様の発表をし、最終的には、チャック・シューマー上院院内総務もフランケン氏の辞任を求めると発言した。
(英語記事 Democrats urge Senator Franken to quit amid groping claims)