中国、インドのドローンが領空侵犯と非難
中国軍の西部戦区統合参謀部作戦局の張水利副局長は7日、インドのドローン(無人機)が「中国領空に侵入し墜落した」と述べた。中国国営メディアが伝えた。
張副局長は、ドローンによる領空侵犯は「ここ数日のこと」だと語り、詳しい場所についても明らかにしなかった。
国営の新華社通信によると、張副局長はインドが「中国の領土主権を侵害した」と述べた。
張氏は国境警備隊がドローンを「確認」したと語り、中国は「強い不満と反対」を表明し、「国の権利と安全を断固として守る」と述べた。
今年6月には、中国とインド、ブータンが国境を接するドクラム高地で、中国がブータン国境近くで道路建設を始めたのにインドが反発し、両国の軍が対峙し関係が悪化していた。
中国とブータンはドクラム高地の領有権をめぐって対立しており、インドはブータンを支持している。
激しい非難合戦が展開された中国とインドのにらみ合いは、今年8月に双方が軍の撤退で合意したことによって、収束に向かっていた。
1962年には中印国境紛争が起きた両国関係は、現在もいくつかの地域で国境をめぐって対立が続き、緊張の高まりが繰り返されている。
(英語記事 China claims Indian drone 'invaded airspace in crash')