ドローンで残業社員に退社を促す
残業の削減など働き方改革に取り組む企業が増えていますが、小型の無人機「ドローン」がオフィスの中を飛んでカメラで撮影し、残業している社員に早く退社するよう呼びかけるサービスが始まることになりました。
サービスを始めるのは警備会社の「大成」や「NTT東日本」、それにドローンのベンチャー企業「ブルーイノベーション」で、7日都内で記者会見し、ドローンをどのように飛ばすのか公開しました。
ドローンは退勤時刻になると自動で離陸し、「蛍の光」の曲を流しながらオフィスの通路の上を飛び、残業している社員に早く退社するよう呼びかけます。
ドローンは、カメラでオフィスを撮影してすぐに送信し、離れた場所にあるパソコンで誰が残業しているか確かめることができます。
今後はAI=人工知能で、誰が残業しているか自動で検知するシステムも導入を検討しています。
ドローンはオフィス内に置いた発信器との距離をたよりにどこを飛んでいるかを特定しながら自動で飛行し、夜間、暗闇の中での警備にも活用できます。
ドローンを屋内で自動飛行させるサービスは国内で初めてだということです。
警備会社、大成の加藤憲博専務は「ドローンの飛行音はうるさいので、退社をしなければならないという雰囲気作りに活用できると考えた。働き方改革を進める企業にサービスを提供したい」と話していました。