LINEとトランスコスモスは12月6日、「全国SNSカウンセリング協議会」を共同で設立したと発表した。SNS関連事業者、電話相談事業者、カウンセラー、研究機関、教員らが幅広く連携し、(1)SNS相談員のスキル向上の研修、(2)SNS相談のノウハウの研究、(3)高品質なSNS相談の普及、などを目的に活動するという。
LINEは、CSR活動の一環として、滋賀県大津市と「LINEを利用した子どものいじめ防止対策に関する連携協定」、長野県と「LINEを利用した子どものいじめ・自殺対策に関する連携協定」を締結。メッセージアプリ「LINE」を利用した相談窓口の開設や、今後の相談事業の検討に取り組んでいる。また、トランスコスモスはこれらの事業に参画し、システムの提供や数値解析などを行っている。
これまでの知見を生かし、SNSを利用した相談窓口の開設や情報発信により、自殺やいじめなどの防止対策を実施すべく、同協議会を設立することにしたという。
両社によると、今の若者は電話を使わずSNSを活用しているが、既存の相談窓口の多くはいまだに電話であり、若者と相談窓口のコミュニケーションにミスマッチが起きていることから、改善が求められていた。また、SNSでの自殺志願者の事件に関連し、国が「SNS自殺相談」を進めるという閣僚会議の件が注目され、SNSを活用した相談窓口の整備とその品質向上が急務になっていると説明している。
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