管理する物が多いために
時間と労力、お金を
失ってきました。
大変すぎる状況を打破したくて
「整理整頓」「収納グッズ」
「掃除テクニック」についての
情報を漁りました。
休日となるとお店に出かけて
新しい「収納グッズ」を「ケース」を
手に入れました。
プラスチックなのか
独特の素材の仕切りケースを
いくつも手にとって眺めていると
私は自分の生活が悲しくて
泣きそうなみじめな気持ちになりました。
自分が憧れている映画スターも
物語の主人公も絶対ここには来ない
プラスチックの衣装ケースの
売り場の前に呆然と立っていました。
大人になった私の生活は
このような収納棚、収納ケースが
なければ成り立たないような
ものなのだろうかとも思いました。
大きな袋を下げて家に帰り
プラスチックの箱を開け
その中に入れたものを
もう私は覚えていません。
収納グッズ、仕切りケースを
買うと一瞬家は整うけれど
継続せず、
そうこうしているうちに
新しい商品が紹介されました。
世の中には整理整頓に関する
「資格制度」まででき
これらは勉強するものだとも思いました。
切実な気持ちにもなり収納テクニック、
整理整頓の知識を得るべく
図書館でネットで読み漁りました。
そして同じようにやってみると
見本通りに非常につまらない
空気が動かないように感じる家が
出来上がりつつありました。
整ったところで
つまらぬ収納グッズや
ケースに埋もれて
余生をおくると思うと絶望でした。
収納グッズも家具も捨てました。
「整理整頓」の不良、アウトローに
なることに決めたのです。
家のものをどんどん出し、
私は荒野に立つように
たくさんの物の中で立ちました。
自分の足が地に着いたような
感覚でもありました。
仕切りケースを外し捨てました。
爽快でした。
私の生活は心は輝いていきました。
正確でないかもしれませんが
東洋の美しさは
「余白」とそこから感じる「余情」
というようなことを
どこかの美術館で知りました。
自分の生活を見てみると
ベランダで日々壊れていく
中古で手に入れた椅子とか、
床やテーブルのたくさんの傷、
焦げた鍋、柄がバラバラの食器、
疲れて眠る私たち、労働する人の手、
自分たちのよろけにそれを感じます。
休日に近所を散歩した時、
朝露で全てのものが濡れていました。
花の名前を知らないので
全部「濡れ花」と名付けて
見ているととてもきれいです。
雫にまで色が移っていました。
模索した頃
1つも見つけられなかった美しさを
「丁寧に暮らす家」「上質」
「センスのある家」「おしゃれ空間」
「ホテルライク」「カフェ風」
そんなイメージを捨てた生活の中で
見つけました。
身軽に散歩していると
きれいなものを見つけます。
生活の説得力のある美しさを
自分で見つけます。
ベランダで折れた菊を
家を掘って出てきた
空き瓶にいけ眺めていると
0円で美しいものが
元から私の手に入っていたことに
気づきます。
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遊びに来てくださる皆様のおかげで
「本」ができました。
ありがとうございます!
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無題
お母さんが、子供たちのために、プラスチックの、引き出し(軽いので、子供でも使いやすい)揃えて、
ラベリングしているような、愛情も、素敵だと思っては、いけないのでしょうか?
年寄りがいるから、身支度ようにに、透明なプラスチックの収納を、使うのは、美しくはないけれど、
少しでも分かりやすく、本人が分かりやすいためと思っての、愛情の、つもりでした。
秋子さんが、したい生活を、するのは、良いと、思いますが、
家族構成や、家の広さ、家族の性格や、趣味や、年齢、健康等の、都合で、細かい収納をしなくては、成り立たない家もあるのですよ、バカみたいと、笑われてしまいそうですね
さと
2017-12-07 14:19:49
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