カズオ・イシグロさんは6日、ストックホルム市内のノーベル博物館を訪れ、恒例となっている記念の品を寄贈しました。
寄贈されたのは、第2次世界大戦当時のイギリスで貴族につかえた執事の人生をつづった小説「日の名残り」が映画化されるにあたって撮影で使われたという小さなトレーで、イシグロさんは「本物の銀にみえますが、偽物です」などと冗談を交えて話していたということです。
また、歴代の受賞者たちが自身の名前を署名してきた、館内のカフェのイスの裏に、白いペンでサインをしました。
ノーベル博物館で文学を担当するエバ・ホルムベルグさんは、去年、文学賞を受賞したシンガーソングライターのボブ・ディランさんについても触れながら、「文学はなにかという去年のような議論にはなっていないが、イシグロさんは、記憶という1つのテーマをさまざまなジャンルで掘り下げており、興味深い作品が多いと思います」と話していました。
文学賞のイシグロ氏が会見 「世界の分断を解消する仕事を」
ことしのノーベル文学賞に選ばれたカズオ・イシグロさんが6日、授賞式を前にスウェーデンの首都ストックホルムで記者会見し、「ノーベル賞は人類がともに目指すべき理想のようなものを象徴している」と述べたうえで、世界の分断を解消する仕事をしていきたいと抱負を語りました。
平和賞を除くノーベル各賞の授賞式は10日にスウェーデンの首都ストックホルムで行われます。これを前に6日、文学賞に選ばれたカズオ・イシグロ氏が記者会見を開きました。
長崎で生まれ、5歳でイギリスに移住したイシグロさんは、ノーベル文学賞をめぐる日本の反応について「村上春樹さんへの期待が大きかったと思うが、私の受賞を温かく祝福してくれていると知り、感激している」とほほえみながら話しました。
そのうえで「内向きになったり分裂が深まる国が増える中で、ノーベル賞は人類がともに取り組むべき理想のようなものを象徴している。世界の分断を埋め、人々を1つにする仕事をしていきたい」と今後の抱負を語りました。
また、イシグロさんは、母親が長崎で被爆したことに言及したうえで「冷戦終結後、核への関心が薄らぐ一方で危険性は高まっている。ノーベル平和賞が核の問題の重要性に再び光を当てたことは喜ばしい」と述べ、核兵器廃絶を目指してきた国際NGOのICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンが平和賞に選ばれたことを歓迎しました。
長崎で生まれ、5歳でイギリスに移住したイシグロさんは、ノーベル文学賞をめぐる日本の反応について「村上春樹さんへの期待が大きかったと思うが、私の受賞を温かく祝福してくれていると知り、感激している」とほほえみながら話しました。
そのうえで「内向きになったり分裂が深まる国が増える中で、ノーベル賞は人類がともに取り組むべき理想のようなものを象徴している。世界の分断を埋め、人々を1つにする仕事をしていきたい」と今後の抱負を語りました。
また、イシグロさんは、母親が長崎で被爆したことに言及したうえで「冷戦終結後、核への関心が薄らぐ一方で危険性は高まっている。ノーベル平和賞が核の問題の重要性に再び光を当てたことは喜ばしい」と述べ、核兵器廃絶を目指してきた国際NGOのICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンが平和賞に選ばれたことを歓迎しました。
ノーベル博物館で記念品寄贈
カズオ・イシグロさんは6日、ストックホルム市内のノーベル博物館を訪れ、恒例となっている記念の品を寄贈しました。
寄贈されたのは、第2次世界大戦当時のイギリスで貴族につかえた執事の人生をつづった小説「日の名残り」が映画化されるにあたって撮影で使われたという小さなトレーで、イシグロさんは「本物の銀にみえますが、偽物です」などと冗談を交えて話していたということです。
また、歴代の受賞者たちが自身の名前を署名してきた、館内のカフェのイスの裏に、白いペンでサインをしました。
ノーベル博物館で文学を担当するエバ・ホルムベルグさんは、去年、文学賞を受賞したシンガーソングライターのボブ・ディランさんについても触れながら、「文学はなにかという去年のような議論にはなっていないが、イシグロさんは、記憶という1つのテーマをさまざまなジャンルで掘り下げており、興味深い作品が多いと思います」と話していました。
寄贈されたのは、第2次世界大戦当時のイギリスで貴族につかえた執事の人生をつづった小説「日の名残り」が映画化されるにあたって撮影で使われたという小さなトレーで、イシグロさんは「本物の銀にみえますが、偽物です」などと冗談を交えて話していたということです。
また、歴代の受賞者たちが自身の名前を署名してきた、館内のカフェのイスの裏に、白いペンでサインをしました。
ノーベル博物館で文学を担当するエバ・ホルムベルグさんは、去年、文学賞を受賞したシンガーソングライターのボブ・ディランさんについても触れながら、「文学はなにかという去年のような議論にはなっていないが、イシグロさんは、記憶という1つのテーマをさまざまなジャンルで掘り下げており、興味深い作品が多いと思います」と話していました。
文学賞のイシグロ氏が会見 「世界の分断を解消する仕事を」
ことしのノーベル文学賞に選ばれたカズオ・イシグロさんが6日、授賞式を前にスウェーデンの首都ストックホルムで記者会見し、「ノーベル賞は人類がともに目指すべき理想のようなものを象徴している」と述べたうえで、世界の分断を解消する仕事をしていきたいと抱負を語りました。
平和賞を除くノーベル各賞の授賞式は10日にスウェーデンの首都ストックホルムで行われます。これを前に6日、文学賞に選ばれたカズオ・イシグロ氏が記者会見を開きました。
長崎で生まれ、5歳でイギリスに移住したイシグロさんは、ノーベル文学賞をめぐる日本の反応について「村上春樹さんへの期待が大きかったと思うが、私の受賞を温かく祝福してくれていると知り、感激している」とほほえみながら話しました。
そのうえで「内向きになったり分裂が深まる国が増える中で、ノーベル賞は人類がともに取り組むべき理想のようなものを象徴している。世界の分断を埋め、人々を1つにする仕事をしていきたい」と今後の抱負を語りました。
また、イシグロさんは、母親が長崎で被爆したことに言及したうえで「冷戦終結後、核への関心が薄らぐ一方で危険性は高まっている。ノーベル平和賞が核の問題の重要性に再び光を当てたことは喜ばしい」と述べ、核兵器廃絶を目指してきた国際NGOのICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンが平和賞に選ばれたことを歓迎しました。