牛乳は日本人に合わない カルシウム 身長

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牛乳は日本人に合わない?カルシウムが豊富で身長が伸びるってウソだった!?

牛乳は日本人に合わない?カルシウムが豊富で身長が伸びるってウソだった!?

牛乳は日本人に合わないの?

牛乳と言えば、カルシウムが豊富で身長が伸びる飲み物だというイメージを持っている方が多いと思います。身長を伸ばしたければ牛乳を飲め、などと言われることも多いですよね。

 

しかし、そんな常識を覆すような話が、巷でささやかれているのをご存知ですか?
なんと、「牛乳は日本人の体質には合わない」というのです。ちょっと、耳を疑ってしまいますよね。
私たち日本人は、給食などで子供のころから毎日のように牛乳を飲んできましたし、牛乳を飲めばカルシウムが摂れて身長が伸びやすくなるということを信じている方が多いと思います。それなのに「牛乳は日本人の体質に合わない」などと言われても、にわかには受け入れることができないでしょう。

 

これは一体、どういうことなのでしょうか。
次で詳しくお話をしていきましょう。

 

日本人の体質に牛乳が合わないってどういうこと?

日本人の体質に牛乳が合わないってどういうこと?
牛乳に含まれるカルシウムは、100g当たり110mg。「牛乳にはカルシウムが豊富」だといわれている通り、比較的多く含まれていると言えるでしょう。

 

確かに牛乳を摂ってそれがしっかり吸収されれば、カルシウムはたくさん摂れそうですよね。しかし日本人には、牛乳に含まれる「乳糖」を分解する力が弱い「乳糖不耐症」の方が多いと言われており、牛乳は日本人の体質にはあまり合わないと言えます。

 

乳糖不耐症とは、乳糖分解酵素である「ラクターゼ」が少なく、乳糖を消化できずに下痢や消化不良などを引き起こすもの。よく、「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする」という方がいらっしゃいますが、そのような方は乳糖不耐症かもしれません。
乳糖分解酵素は、母乳を飲んでいる乳児期には分泌が活発ですが、普通に食事を摂れる年齢になるにつれて分泌が減少してしまうと言われています。

 

乳糖不耐症の方でも牛乳を温めて飲んだり、少量飲んだりすれば大丈夫だとされていますが、そこまで無理して牛乳を飲む必要があるんだろうか・・・という気がしますよね。

 

日本人はもともと農耕民族なので、昔は牛乳を飲む習慣がありませんでした。そのことも、日本人の体質に牛乳があまり合わないことと関係していると言われています。

 

牛乳はもともと、牛の赤ちゃんが栄養補給するためのものですよね。牛の赤ちゃんにとっては栄養が吸収しやすかったとしても、人間にとって栄養を吸収しやすいものだとは言い切れないのです。

 

日本人は牛乳を飲まなくてもカルシウムが摂れる?

日本人は牛乳を飲まなくてもカルシウムが摂れる?
日本人の体質に牛乳が合わないなら、どうしたらいいの?どうやってカルシウムを摂ったらいいの?と不安になりますよね。身長を伸ばしたい方は特に、なんとかしてカルシウムを摂取したいと考えると思います。

 

日本人が牛乳以外の食材からカルシウムを摂取する場合、しらすやわかさぎ、いわし、ししゃもなど骨ごと食べられる魚や、桜エビなどがおすすめです。
シソやゴマ、小松菜、さらに、大豆製品やのり、ヒジキなどの海藻類にもカルシウムが多く含まれています。

 

ですから、無理をしてまで牛乳を摂らなくても大丈夫!野菜や魚介類、海藻類の中からカルシウムの多い食品を意識して取り入れていけば、カルシウム不足に悩まされることは少ないと言えます。
これらの食品は、日本人の食生活になじみのあるものばかりですよね!

 

和食を中心にバランスの良い食事をしていけば、カルシウムを自然に摂取することができるでしょう。

 

牛乳を飲むと身長が伸びるは本当?

牛乳を飲むと身長が伸びるは本当?
牛乳が日本人の体質に合うか合わないかという以前に、そもそも牛乳でカルシウムを摂れば本当に身長が伸びるのか?という疑問もわいてきますよね。

 

カルシウムは骨を構成する成分の一つで、骨を強化する働きをします。もちろん背が伸びるのには必要な栄養素です。ただし、骨を伸ばす効果は無いとされています。
ですから実は、身長を伸ばすためにはカルシウムだけを摂っても足りないのです。

 

身長を伸ばすためには、たんぱく質やビタミンD、マグネシウムなど、そのほかの栄養素も大変重要です。さらに、成長ホルモンを分泌させるためにはしっかりと睡眠時間も確保しなければなりません。

 

身長を伸ばしたければ牛乳を飲め、という話は間違っているというわけではありませんが、牛乳をたくさん飲むだけで身長が伸びるわけではありません。カルシウムはあくまでも身長を伸ばしやすくする要素の一つだと思っておきましょう。
バランスの良い食事や睡眠時間の確保などがあって初めて、カルシウムの効果も生きてくるのです。