「仁王 Complete Edition」って,お難しいんでしょ? という貴方に向けたプレイレポート。武士道とは“死なぬ”ことと見つけたり!
DLCはそれぞれ,伊達政宗,真田幸村,豊臣秀頼&淀君が登場するエピソードを収録しており,魑魅魍魎が跋扈する和風ダークファンタジーの世界観をいっそう深いものにしている。それ以外にも,新ステージや新妖怪,さらには「大太刀」や「旋棍」(トンファー)といった新たな武器種まで追加されているのだ。
「待ってたぜェ!! DLC全部入りが出る,この“瞬間”をよォ!!」と早々に予約した人も多いかと思うが,発売当初から“死にゲー”と名高い本作だけに,「でも,お難しいんでしょう?」と及び腰になっている人もいるのではないだろうか。
そこで,「いえいえ,ご安心ください! そんなに死にませんよ! きっと! ……分かりました! 私が先に死んできますんで,どんな感じか見てください!」というプレイレポートをお届けしよう。こちらの攻略記事と合わせて読んでもらえば,きっとプレイする勇気が出てくるはず……!
イングランドはロンドン塔からプリズンブレイク
「仁王」というタイトル名,刀を握った侍がパッケージに描かれているといった情報から,「当然,日本の戦国時代が舞台だろう」と思っている人が多いだろう。実際それで間違ってはいないのだが,意外にも物語が始まるのはイングランドのロンドン塔だ。ロンドン塔の地下牢に幽閉されていた金髪碧眼の男・ウィリアムは,謎の守護霊の助言に従い,警備の隙を突いて脱獄を試みる。
当然ながら牢獄には巡回兵がいるので,「コイツをスパーンと倒せばいいんじゃろ?」と殴りかかるも,素手なのであまりダメージを与えられない。しかも,敵の攻撃が思ったより痛い。あ,あれ……? コイツ,強い……? と思っているうちに力尽きてしまった。
「いやいや,いくら“死にゲー”って言ったって,オープニングからそんなにフルスロットルでくるはずは……」と焦るも,さらに2回ほど立て続けに殺されてしまう。
「……逃げる!」と決意した筆者は,巡回兵がこちらを向いていない隙を狙って,後方の通路の先へダッシュ。通路の奥にある詰所のような小部屋で武器と装備品を発見した。
なるほど,これを使えば……いやー,焦った焦った。さっそく着替えて,バスタードソード片手に巡回兵に斬りかかってみると,赤子の手をひねるように勝利。バスタードソード,つええ……。
ロンドン塔には似たような巡回兵が大勢いるが,どれもバスタードソードの敵ではない。とにかく攻撃の「後出し」を徹底すれば,ほぼノーダメージでの快進撃が続くのだ。
倒した兵士や,各所に置かれている箱から装備品もいろいろと入手。同名の装備品でも微妙に性能が異なるというハック&スラッシュ要素があって,ワクワクさせてくれる。
牢屋につながれていた男なので初期装備は貧弱だったが,そんな感じでちょっとずつ装備が集まってきたので,着替えたところ……。
このセンスはいかがなものか。早くこんなところ脱出して,普通の服を着たい!
そんな脱獄劇の最中,とある小部屋で,怪しい奴らの密談を盗み聞きできた。奴らは「アムリタ」というものを求めて,日本へ行こうとしているようだ。そしてアムリタは戦乱の中で生まれること,イングランド女王はアムリタをただの宝石と思っているが,秘められた力があること……といったことも分かった。
このアムリタについては,オープニングムービーでも意味ありげに語られている。
イングランドはスペインとの戦争で,「奇跡の石」「賢者の石」と呼ばれているアムリタの力を利用していた。当初劣勢だったイングランドは,海賊を使ってアムリタを集めさせたことで戦争に勝利するも,アムリタの存在を「秘密にしておきたくなった」らしい……。
つまりウィリアムとその海賊仲間たちは口封じのために幽閉されていて,ウィリアムの守護霊は「このままでは処刑される」という運命を教えたようなのだ。何にせよ,アムリタは本作のキーとなる存在になりそうだ。
ある程度の状況が分かったので,見つかる前にソソクサとその場を退散。道中でバトルアックスを発見したので,もちろん嬉々として試し斬りする。
バスタードソードだと3撃必要だったところを,2撃で沈められるように。バトルアックス,つええ……。
サムライどころか,どんどん脳筋戦士になってきているような……そんなことを考えていると,何やら光るオブジェを発見。
この光るオブジェで祈ると,セーブ&体力全快。自身が死亡したときの復活地点も,ここになる。ただし,倒した敵が復活してしまうことには要注意だ。
地下牢から階段を昇ったり降りたりを繰り返して,ついに建物を脱出することに成功。結局,バスタードソードを取ってからはほぼ敵なしだった。
「言うほど死にゲーでもないじゃないの」と多少天狗になっていたところで巡回兵を見かけて,「よっしゃ,お前もバスタードソードの錆にしてやるぜ」と走って追いかけたら,まさかの2人組。
い,いかん,一時撤退……という逃げの姿勢が頭をよぎった瞬間,立て続けに攻撃をくらってしまい,死亡。たとえザコクラスの敵といえど,3発ほどクリーンヒットをもらうとアッサリと死ぬ。
これには,さすがのウィリアムも猛省。本作で2人組に正面から走り寄るなんてのは自殺行為だ。というわけでセオリー通り,おびき出しては1人ずつバッサリ,で事なきを得るのであった。
少し進むと,全身甲冑姿の兵士が2人,立ちはだかっていた。まったく動かないので,隙がなさすぎる。迂回して違うルートを進んだのだが……。
先程の甲冑2人の背後に出た。これは……。
さすがに一撃では倒れてくれず,追いかけっこが始まる。しかし,しばらく走って振り向いてみると,追いかけて来て……いない? 先程の場所へ行ってみると,定位置に戻ろうとしている姿が見えた。
オイオイ,こんなダサい恰好した怪しいヤツに後ろから斬りかかられたのに,もうあきらめたのかよ! と気合を入れ直すために,さらに後ろからバッサリ。
「仁王」の公式サイトには「“仁王”と呼ばれた,青き目のサムライの真実。」という一文があるのに,背後から斬りかかるような卑怯なサムライでいいのか? と自問自答しそうになるが,いいんです! 勝つためなら何でもやる。負ければ屍。勝った者が歴史を作るのだ。フヒヒヒヒ……。
こんな感じでザコ敵を蹂躙しているときに身についたテクなのだが,敵の攻撃が見えたら後退するのがいい。後出し攻撃が有効なのは前述の通りだが,後退しながら敵の動きを観察して「あ,このパターンの連続攻撃は3回目で止まるな」という感じで見切ったら,こちらの怒涛の攻撃でモリモリ削り,削り切れなかったらまた後退しながら機を待つ……といった感じだ。死にゲーとは観察ゲーと見つけたり……!
そうして,塔の頂上へやって来たウィリアム。ここで初のボス戦に突入。相手の武器も斧で,バトルアックス対決……なのだが,予想以上に弱い。大振りだし隙だらけだしで,後退&後出し戦法の餌食である。初見でサックリ倒せてしまった。
そこへ,先程小部屋で密談していた黒フードの男・ケリーが現れ,アムリタの力でさっきアッサリと倒したボスを復活させてしまう。向こうがパワーアップしての再戦だ。そんなことだろうと思ってたよ!
焦りつつ立ち向かうが,それでも想定していたほどには強くない。突進攻撃が多いので,左右どちらかに避けて後ろからゴスゴスと攻撃しているだけで相手の体力を削れる。
こりゃ余裕だな……と思っていると,守護霊ちゃんが「今よ!」とか言い出した。「特撮番組の25分ごろみたい」と思いつつ従うと,「九十九武器」という必殺技が発動。完全にトドメを刺すのでありました。今回はこれがなくても勝ってたけど,画面左上のゲージが満タンになったら使えるようなので,今後のために覚えておこう。
ボスは片付けたものの,ケリーは消え,追手に撃たれたウィリアムは塔から海へ落ちてしまう……というところでロンドン塔のステージは終わった。
ここまではチュートリアルを兼ねたオープニングイベントのようなもの。この後,各種操作のさらに丁寧なチュートリアルもある。スルーして先へ進めることもできるが,初めての人は一通り見ておくことをオススメする。
そんなこんなで,塔から落ちて船に拾われ,船員として働いていたら嵐に飲み込まれ……。ケリーが向かったと思われる日本を目指した長い航海の末,九州は黒島にたどり着いたウィリアム。さびれた漁村の海岸から,本格的にステージ1「鬼の棲む島」が始まる。
ステージが始まってすぐ見えるのが,社だ。ロンドン塔での光るオブジェもそうだったが,社に拝むと体力が全快し,次に自身が死んだときの復活地点となる。拝むと敵が復活してしまう点も同様。
ただし,ロンドン塔のときとちょっと違うのは,レベルアップをはじめとしたさまざまな機能があること。
本作のキーアイテムとなるアムリタは,敵を倒すごとに少しずつ集まっていき,社ではこれを消費することでウィリアムのレベルアップができる。敵に倒されると,その場所に全アムリタを落としてしまい,再びその場所へ回収しに来なければならない。回収する前にもう一度死ぬと……そう,全ロストである。死にゲーとは続けて死んではダメと見つけたり……!
「鬼の棲む島」は実質的に最初のステージだけあって,油断さえしなければ難しくはなく,ロンドン塔で覚えた基本操作の復習,といった感じだ。
攻撃の基本は後退と後出し。2人組には安易に近付かない。後ろから襲えそうなら迷わず襲え。……なんだか小悪人の心得みたいになってしまったが,これ大事よ。
漁村を進んでいると,何やら,赤いオーラを纏った刀が。
この「屍狂い」というのは,ここで命を落とした者たちのことで,それを呼び出して戦えるのだ。オフライン状態で戦える屍狂いもいるが,オンラインだと実際にそこで死んだプレイヤーのデータと戦えて,見事倒すと,その者の装備品などを得られる。
いい装備を身に着けたプレイヤーの屍狂いを倒せば,それが手に入る可能性もあるので,明らかに強すぎるのでなければ,見かけるたびに討伐しておくといいだろう。あ,周囲にほかの敵がいないことを確認してから……ね。
屍狂いを倒すと「武功」とやらも獲得できたが,これは現時点ではまだ使い道がないもの。ゲームが進むと,さまざまな物と交換できる,貴重なポイントのようだ。
さて,このステージから覚えるべきことは,マップのショートカットに関するギミック。仁王のステージは結構な長丁場になるのだが,所々にショートカットできる場所があり,そこを開通させておくことで,死亡した場合のリカバリーがラクになるのだ。
死亡前提で考えるのもどうかと思うかもしれないが,ぶっちゃけ,死ぬ。本作では,まずショートカットの開通を最優先に考えるべきだと言っても過言ではない。
また,ステージの各所には,緑色の謎生物「木霊」が隠れていることがある。彼らに「帰り道を案内」してあげると,社に集合してきて,その数によってさまざまなボーナス効果を受けられるのだ。ゲーム進行上,いろいろと有利になるので,ステージの隅々まで探索するのも,ひとつの楽しみだ。
いよいよ,本当のボス戦へ……
死につつもステージを進んでいくと,船が見えてきた。あの船が,このステージの終着点のようだ。
船に突撃すると,予想通りボス「怨霊鬼」が登場。そしてこれが強い。ロンドン塔のボスが予想より弱くて「死にゲーと言っても,この程度よの……ホホホ」と公家っぽく心の中でニヤついていたら,本気を出してきやがった。
動きが素早い敵ではないので,左右に動いて鉄球の直撃さえかわせば,背後を取るのはそう難しくない。だが,たまに鉄球を振り回してくるときは背後も危険なので,部屋の隅ギリギリまで撤退する。
こう来たら回避,こう来たら防御,ここは距離を取って……といった,「すべき行動」は分かる。しかし,1回攻撃を食らったら大ダメージという「ミスが許されない状況」がプレッシャーになって,思い通りの動きができない……。
ここで,塔のボスのときに守護霊ちゃんが言っていた必殺技,「九十九武器」を思い出す。ゲージは溜まっている。これで一気に押せるのでは……!?
九十九武器の効果時間中は,無敵になるのでガンガンいける……のだが,敵の攻撃を受けると,体力の代わりに効果時間が削られていく。つまりここでもゴリ押しは効かないのだった……! 思ったよりも遥かに早い時間で九十九タイムが終わり,そして……。
よ,よかよか,死にゲーじゃけぇ! 想定内よ! と気を取り直して,今度は武器を刀にチェンジ。小回りの利く武器で攻撃回数を増やす作戦だ。
ダメだー! 戦闘時間が長くなるとプレッシャーに耐えられずにミスる! やはり,ここまで斧で来たのだから,挙動を知り尽くしている斧で倒すべきだろう。
とはいえ斧で倒せる確信もない。特に,両手の鉄球振り回し攻撃の開始に気付くのが遅れると苦しいので,これをなんとかしないと。部屋の隅まで逃げる時間がなく,防御するしかないのだが,防御すると気力ゲージがゴッソリ削られる。そうすると,その場でウィリアムはゼェゼェハァハァと息切れして立ち止まり,怨霊鬼のいい的になってそのまま落命である。
しかし,そうこうしているうちに,こちらの攻撃で両手の鎖を断ち切れることに気づいた。
なるほど,こうすれば余裕になるという寸法か! 観念いたせ! と斧を構える。が……
もはやただのオブジェクトと思っていた鉄球を拾って,こちらへブン投げてくるという新たな攻撃方法が追加。こっ,こいつ……鎖が切れたほうが強い! そして……
落ち着け……。死にゲーと名高いのだから,この程度の試行錯誤も想定内。回数だ。落ち着いてただひたすら回数をこなせば,そのうち勝機が……。
……見えない! この連続落命には,さすがの筆者もテクニカルタイムアウト。
「レベル不足なのでは?」
「いや,それはない。かなり上げたはずだ」
「締切が……」
「『この先は君の目で確かめてくれ!』で原稿を締めるというのはどうだろう?」
「いやいや何か,まだ見落としがあるのでは……」
そんな脳内会議の後,筆者は「スキル」の項目から,あるスキルを開放した。ニンジャスキルの「目潰し」だ。これにかかった敵は,あらぬ方向を攻撃し続けるため,背後を取るのが容易になる。つまり……
開幕,目潰しをボスに投げ,見事,ヒット。ペケマークのついたアイコンが出ているのがお分かりだろうか。
さすがに隙だらけだ。そして斧スキルで開放した斧技「凶独楽」を叩き込む!
今までの苦労は何だったのかと言わんばかりに撃破。この「困ったら目潰し」は,この先のボス戦でも非常に有効なので,おぼえておいて損はない。卑怯? いいんです!(両目にクレジットカードを貼り付けながら)
生き抜くためにはあらゆる手段を使え
ここまでを読んで,「なるほど,流れはだいたい分かった」……と思われるかもしれないが,実はここからがこのゲームの真骨頂。ステージが選択式になり,「拠点」が使えるようになる。拠点の中には,ステージ途中で見かけた社に加え,「鍛冶屋」や,アイテムをしまっておく「蔵」などもあるのだが,この鍛冶屋がポイントで,アイテムの売買や武器・防具の強化ができるのだ。
鍛冶屋のメニューは「鍛造」「打ち直し」と字面から想像できるものもあるが,ちょっと分かりづらいのが「魂合わせ」。これは,2つの武器または防具の合成のようなもので,「ベース」の物に対し,「素材」を合わせることで,主に2種類の変化を発生させる。
「魂合わせ」の変化その1は,武器・防具のレベル調整。ベースにした物のレベルを,素材にした物のレベルに引き上げることができる。
たとえば,お気に入りの能力が付いていて,ずっと愛用しているレベル5の刀があったとしよう。ゲームが進むにつれ,入手できる武器の平均レベルが10くらいになってきて,レベル5では戦力外になりつつある。そんなとき,ベースをお気に入りの刀,素材にレベル10の武器で「魂合わせ」をすれば,お気に入りのレベル5の刀がレベル10に引き上げられる,というわけだ。
次に,「魂合わせ」の変化その2は,能力の継承だ。武器には,特定のマークが付いている物がある。
このマークが付いている能力は,「魂合わせ」によって,他の武器に継承させることができる。
ただし条件があり,素材にする武器の「愛用度」がMAXまで上がっている必要がある。
愛用度は,その武器を使っていれば自然と上がる。武器によって愛用度の上限が違うので一概には言えないが,マップから選べる「サブミッション」などを2~3回こなせば,すぐに上がるだろう。
また,メニューの「称号」から行ける「恩恵獲得」もしっかり利用したい。
たとえば,「ある種類の敵を25体倒した」という項目を達成すると,名声点が5ポイント入る。この名声点が一定以上たまると「名声ランク」が上がり,「恩恵ポイント」が1ポイントたまる。この恩恵ポイントを消費してボーナス(恩恵)を得ることができるのだ。
恩恵は大別して「阿形」と「吽形」の2種類があり,それぞれ4項目が表示される。どれかを選ぶと,選んだ項目は別の内容に変わる。狙ったものが必ず出てくるわけではないのが憎いところ。
「称号一覧」を見ると分かるが,膨大な量の項目が用意されているので,すべてを達成するには相当なやり込みが必要となるだろう。しかし,やり込めば,必ずそれに応じた報酬がある。やり込みがただの自己満足に終わっておらず,実に,やり込み甲斐があるのだ。
ウィリアムの強化はレベルアップだけではなく,こうしたさまざまな要素の積み重ねとなっている。
とくに武器・防具の強化に関しては,まさにハック&スラッシュそのもの。ただの“死にゲー”ではない,独自の中毒性も持ち合わせている。ハクスラ好きの筆者にとっては,ここが嬉しい点だった。
武士道とは“死なぬ”ことと見つけたり
“死にゲー”とは,「死んで,覚える」ゲーム性を持つという意味合いで使われることが多い。一方で,“武士道とは死ぬことと見つけたり”という言葉がある。解釈には諸説あるが,個人的には,「武士たる者,“死に時”を見誤ってはならない」……という意味である,と思っている。
死んでもいいと言えるほどの価値があるものに出会えたなら,命惜しさに進むべき道を見誤ることなく突き進めよ,ということだ。
これは奇しくも,死にゲーにも当てはまる。いくら死にゲーだからと言って,目的もなく突撃して死ぬのを繰り返すことに意味はない。文中で「観察ゲー」と書いたが,観察もまた,目的のひとつだ。あのボスの,あの攻撃を食らうと,どれくらいのダメージを受け,何回までなら耐えられるのか。食らう範囲はどこまでなのか。それが分かれば,こういう対策がとれる……という風に,“目的を持った死”であることが必要だ。
そして,最終目的は「死なぬこと」にある。ここが武士道とはちょっと異なるわけだが,そもそも忍び足で近寄って背後から斬りかかってOK牧場なゲームなので,武士道の本質と相入れられるものではない。“死にゲー”と呼ばれるゲームでの,たとえ無様でも“死なない”ための強化と試行錯誤が,他ならぬ「仁王」の面白さだろう。
そして筆者は今日も笑顔で「目潰し」を持って行くのであった。
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