gotenba_pure_今回はキリンの富士御殿場蒸溜所 ピュアモルトウイスキーを飲んでみます。

この富士御殿場蒸溜所 ピュアモルトウイスキーは、御殿場蒸溜所とキリンの通販サイト、DRINX限定で販売されています。

使用している原酒のメインとなるのは、本来はグレーン原酒を蒸溜するのに使われる「ケトル」と呼ばれる蒸留器を使ったモルト原酒を使っている所です。

あれ?ニッカでこれに該当するのは「カフェモルト」だと思いますが、これはニッカではグレーン原酒としていたはずです。

どうもこの部分の定義が、ニッカとキリンで食い違っているようですが、この点ははっきりしてほしいですね。

このモルト原酒をベースに、複数の原酒をヴァッティングして作ったと言うことです。
ピュアモルトと標榜すると言うことは、御殿場以外の原酒を使っているかもしれません。
その点では、キリンシーグラム時代からスコッチモルトなどをブレンドしたボトルを出しているので、まだコネクションが残っているかもしれません。

当初は600mLのボトルで売られていましたが、現在は500mLにサイズダウンして売られています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々赤みがかった琥珀色、香りはメロンのようなエステリーさがあります。

口に含むと、アルコールの刺激がすぐに訪れ、直後に青リンゴとライム、後からバニラ、ウッディさが付いてきます。

味わいはアルコール由来の辛さがメインで、多少のビター、酸味があります。

ロックにすると、ナシとオレンジピールを先に感じられ、後はレーズン、リンゴ、ナッツ、樽の香りがしっかり鼻を通っていきます。残り香として、バナナとピートを得られます。

味わいは苦みまず訪れますが酸味が伴っていて、加水が進むと奥から甘みをほのかに感じられます。

最後にハイボールにすると、リンゴにメロンが加わったようなフルーティさが香りとして訪れ、後にバナナが加わってきます。
味わいは、苦みがメインに来ますが、その後に酸味も感じ取れます。しかし、ある程度飲んでからの後味は甘さがしっかり伝わってきます。

ここ最近のキリンは、限定ボトルなどで攻めてきている印象です。3年くらい前に、ウイスキーのブームに乗れていないと思っていた時期とは大きく進んでいます。

富士御殿場蒸溜所 ピュアモルトウイスキーは、全体的に苦みが表にある印象ですが、香りが豊かで、これまでのキリンのラインナップとはかなり異なった印象です。

500mL、アルコール度数40度、価格は2980円です。

<個人的評価>

  • 香り A: 青リンゴ、ライム、ナシ、メロンが先に訪れる。後からバニラ、バナナ、ウッディ、ピート。
  • 味わい B: ストレートではアルコールの刺激が強く、加水すると苦みが増す。その後は酸味が柔らかく伝わり、後味は甘い。
  • 総評 B: 多少の癖はあるが、フルーティで楽しめる。
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