木星の印象が一気に変わります。
白と茶色のコントラストが大理石のような木星。ですがNASAの木星探査機ジュノーが近くから撮影した写真では、あたかもゴッホの『星月夜』をマーブル模様で描いたかのような景色が広がっていたのです。
これらは10月27日に、木星の北半球にかかる雲から約1万8906kmの高さで撮られた幻想的なショット。下の写真は1,920×1,630ピクセルですが、およそ1ピクセルが12km四方になる計算とのこと。トンでもない広範囲を写しているってことなんです。
木星は水素とヘリウムを主成分とする巨大ガス惑星ですが、その遥か高々度の上空にて起こっている乱気流がこの幻想的な渦巻きの正体。
ジュノーが撮影したこれらの写真は、赤道から北極点にかけて3/5の地点。今回はジュノーが9回目に接近したときに撮った記録だそうです。
ますます木星の大気が気になりました? こちらの動画では、ジュノーによるそのほかの写真や、木星をどのように周回しているのかを記録しています。
渦を巻く乱気流が影を落とす姿は、美しくもありながら不気味さも醸し出しています。これらを見て漫画『うずまき』を思い出すのは私だけではないはず……?
Image: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstädt/ Seán Doran
Source: NASA, YouTube via NASA
George Dvorsky - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)