行政書士事務所のホームページを作成したら、検索エンジンからアクセスが来るように成長させなければならない。はっきり言ってインターネット上にホームページをアップしても誰も見に来てくれなければ作成するだけ時間の無駄。
よって、作成した後にお客様が見てくれるように、さらにホームページを作っていく必要がある。この、ホームページを育てる作業は開業準備前から、開業後まで継続して続けていく必要があるのだ。行政書士事務所を開業するということは、会社員として働いてた時とは違い初めて経験することばかりだ。
業務を受注できたとしたら、調べながら仕事をこなすことになる。不安になりながらも業務を進めないといけない。また、営業周りをしたり集客のためパンフレットを作ったりするだろう。新人行政書士は必ず体験する事だ。
しかし、初めての業務を頑張ってこなしていると少しずつ変化が現れる。事務処理速度がどんどん早くなり、お客様との面談もスムーズにできるようになってくると「業務処理も慣れたのでもっと仕事を受注したい」と思うようになるのだ。
行政書士業務って一度経験すると、慣れるし自信もつくので、どんどん処理ができるようになるので殆どの人が同じ考えになるのだろう。また、営業や集客ツールも慣れてくると時間があまりかからなくなるので時間が空いてくるのだ。
この、時間が余ってくる少し前からホームページを成長させておくとお問い合わせも増えていきいいサイクルが出来上がる。
目次
どのようなコンテンツを充実させていくか
前の記事で開業準備段階でもホームページを準備しておいた方がいいと書いた。そこからどのようにしてホームページを充実させていくか。
実際のところは、ホームページに投入していくコンテンツは業務を経験して覚えた専門知識を記載してく。これは、全てのやり方を記入するということではない。一部でもいい。
要はこの先生は私たちが知らないことを知っている。また経験がありこの先生にお願いしたら安心だと思ってもらえればいいのだ。
ちなみにだが、専門知識はそこまで大げさなものではなく、一般の人より少し詳しい、実務を経験したから知っているという知識で十分だ。
ちょっとイメージがわかないと思うので具体例を書こう。
あえて他士業の業務で説明する。実際に業務をこなして詳しくなったことは、あなたのホームページに書いてもらえればと思う。
自筆証書遺言の検認
自筆で書いた遺言書は検認をしなければならないのは知っているだろう。
検認を申し立てすると相続人全員に通知がいく。
裁判所と相続人のスケジュール調整をして遺言書の開封を家庭裁判所ですることになる。
遺言書開封し検認が終了したら裁判所の人に収入印紙を買ってきてといわれるのだ。検認済証明書に150円の印紙が必要になるからだ。
仮に遺言書の検認についていく場合は150円の収入印紙をもっていく方が実務的にはスムーズだ。
※裁判所に提出する書類は弁護士、司法書士の独占業務なので決して作成しないように。家庭裁判所についていっても検認するための部屋には弁護士と当事者以外入れないので注意しよう。
といった具合に実務で得た知識を書いておけばいい。
どうしても何を書いていいのか分からない場合は「他の行政書士」が書いているホームページを参考にさせてもらおう。もちろん、コピペしたり文章をパクったりしろという訳ではない。
どのような内容を書いているか、どこまで情報を開示しているか、書いてる内容はどのようなものが多いのか、文章の書き方(構成)は等調べることによって答えが出てくるだろう。
行政書士業務は全国同じ業務なので共通する部分もあるが、許認可などは一部ローカルルールがあったりするものだ。また、自分が提供するサービスをどのように表現するかはあなた次第だ。
ホームページのコンテンツを追加することによって得られるメリットとは
ホームページに訪れた人が、あなたに仕事を依頼しようと思う
お客様の立場になって考えてほしい。行政書士の取扱業務の内容がペラッペラのホームページより、しっかり書かれており、熱く語っている行政書士のホームページの方が依頼しようと思うだろう。
なんか、辞書のように専門用語ばかり並べているホームページよりも、一般の人が読みやすい、そして分かりやすいホームページの方が魅力がある。これは、書いている方より読んでいる方の視点から考えた方がいい。
結局面白いホームページは読まれるのだ。
もちろん、いきなり100点のホームページを作りこむことは出来ないだろう。知識と経験がない状態で書いた文章は無機質なものになる。
本に書いているような当たり障りのない情報ならほかのホームページでも書いてるので面白くはないのだ。
しかし、実務経験を積んでいけば変わってくる。
実体験から出てくる文章はやはり本を読んだだけとは違うし魅力的なものになる。なんだったら業務を経験するごとにホームページを充実させていけば集客にも役立ち良い結果になるだろう。
ところが一部の人がコンテンツを書き足せるけど書かない人が出てきます。
「忙しいから、めんどくさいから」
作成したホームページをそのまま放置する人は意外と多い。検索順位を上げるという意味でも非常にもったいない。
行政書士としてあなた自身が成長したら、ホームページも成長させてあげなければならない。行政書士としての成長とホームページは、車の両輪みたいな関係と思っておいたら更新を続けることができるだろう。
この作業をすることによって業務の依頼数は増えるし自分自身もさらに成長できるので一石二鳥なのだ。ホームページのコンテンツを充実させた方がお客様には選ばれるのである。
コンテンツが多い方がホームページへ多くのアクセスを集めることができる
行政書士事務所のホームページを充実させるとお客様があなたを選ぶようになると書いた。
これは、お客様が選ぶだけではない。
コンテンツを充実させていくとGoogleからもホームページを選ばれるようになる。すると、ホームページからのアクセスがとても多くなるのだ。なぜこの現象が起きるかというと、Googleから評価されると検索順位で上位に表示されるようになる。
例えば、埼玉県在住で、相続手続きを依頼したいと思っている人がいてインターネットで依頼先を探している場合、
「相続手続き 埼玉」
等と検索する。
※依頼先を探している人で、知り合いや周りに専門家がいればインターネットで探したりはしないだろうが、何のつても人脈もなければ、インターネットを使って専門家を探すだろう。
インターネットで調べ物をする場合は、ほとんどはキーワードを打ち込んで検索する。それも、一つのキーワードで検索するのではなく、複数のキーワードを組み合わせて検索する場合がほとんどなのだ。
先程のキーワードを見てみると「相続手続き 埼玉」だが、行政書士に頼みたいと思っている人は「相続手続き 埼玉 行政書士」とするだろう。また、無料相談したいと考えている人は「相続手続き 埼玉 無料相談」で検索するだろう。
実際に相続手続きのホームページを見てみよう
Googleの検索窓に「相続手続き 埼玉」と打ち込んでみよう。
相続専門のホームページがあれよあれよと出てくるだろう。かなり膨大な数になると思うが、東京で開業を考えている場合はこれらのホームページがライバルになるのだ。
では、お客様の立場から見てみた場合を考えてみよう。
色々調べ物をしている場合でも、検索して1ページ目に出てきたホームページを何カ所か見るだろう。見た後に次のページに進むことはあるのだろうか。
よっぽど検索結果が自分の思っているものではなかった場合を除いてほとんどの場合は2ページ目は見に行かないのだ。本当に良くて2ページ目までしか見てくれないのがほとんど。
そして、1ページ目を見終わったら(検索3位以内等上位しか見ない人もいる)順番に見ていったホームページの中から、この事務所かなと思うところを絞っていき、最終的に依頼する事務所を決めていく。
なので、検索順位で3ページ目以降に表示されているホームページは検索エンジン経由での集客はほとんどすることができない。
ホームページ開設当初は正直言って1ページ目に表示されることは無い。数百とホームページを作ってみて分かるのだが、検索エンジンで上位表示するためには、早くても「3カ月から6カ月」はかかる。
これは狙うキーワードによって大きく変わるのだがよっぽどニッチなキーワードを狙わない限りあたっていると思う。
ホームページをうまく育てていけばインターネット上で24時間営業をしてくれるようになる。給料を払って営業マンを一人雇うより、かなりコストパフォーマンスはいい。実際、自分でホームページを作成して、自分でメンテナンスをするのであれば月「数百円から千円」程で運営できるのだ。
ホームページを作成して1ページ目に表示されるとお問い合わせが増えるので是非育てていってほしい。
ホームページを上位表示させるにはどうしたらいいか
インターネットを利用して何かを調べるときに利用するのが検索エンジンだ。検索窓にキーワードを打って調べたいことを調べるあれだ。
この検索エンジン、日本ではGoogleとYahooを利用する人がほとんどだ。(bingもあるがあまり利用されていない。)ちなみにだが、YahooはGoogleの検索エンジンを導入している。
という事は検索エンジン対策をするのならGoogleで上位表示されるようにしなければならない。
では、Googleはどのような基準で上位表示させるホームページを決めているかを知らなければならない。
実際の所は、様々な要因があるのだが「ホームページを見ている人にとって有益な情報を発信しているサイト」をGoogleは上位表示させたいと思っているのだ。コンテンツが重視されるのは、当然といえば当然。
極端な例で言えば、空白のページが、Google検索結果の1位に出てくると、検索した人の役にはたたない。検索した人が欲しい情報が手に入らないとなると誰もGoogle検索を使わなくなり、Googleの検索サービスが存続できなくなってしまうのは分かると思う。
有益な情報とは
有益な情報といっても、有益かどうかは誰が判断するのか。そう、その判断はGoogleのロボットが行っている。ロボットが判断するのならば、必ず判断するための基準が存在する。
そして、判断基準として考えられるのが次のようなことだ。
- ホームページに付けられている被リンク
- ホームページの滞在時間
- ホームページのページビュー
Googleロボットは文章を読み取ってページを判断しているが、文章がうまいか下手か、内容が面白いかどうかは判断できない。よって、上記のような判断材料がなければホームページの順位付けができないのである。
ホームページを上位表示させるためにやってはいけないこと
大量の自作自演や有料サービスで被リンクを送る
最近までされていた被リンクの数を増やすために、自分で大量のリンクを送ることや、有料被リンクサービスを利用して、お金で買った被リンクを大量に付けるといった上位表示対策が最近までは行われていた。
内容のないペラペラなページを作って大量の被リンクを送ると一気に順位が上がっていたのだ。
このような対策は、一時は効果があったのだが、現在ではホームページをGoogle検索から抹消される恐れがあるのでされていない。
また、このような手段は検索ロボットを騙して検索順位を上げる手法なのでGoogleも見逃すことはできない。随時アップデートして、質の低いサイトを排除しているのだ。
Googleからしても質の低いサイトを上位表示させていると、Googleは質が低いと思われてしまうのだ。
他人のコンテンツをコピーする
既存の良質なコンテンツを丸写ししたサイトを作って、先ほど書いた「大量の自作自演や有料サービスで被リンクを送る」を利用して検索順位を上げる上位表示させるという手法も流行っていた。
既存の良質なコンテンツは、ユーザーにじっくり読んでもらえるので滞在時間が延びる。それを利用して検索順位を上げるという手法だ。
しかし、現在はこの他人のコンテンツまるパクリは、Googleによって締め出されている。
また、まるパクリは著作権違反にもなるので、コピーされたサイトの所有者から損害賠償請求をされる可能性もある。
有益な情報を発信するには
ホームページをみた人にとって有益な情報を作るには、相手が何を欲しているかを考えればよい。
例えば先ほどの「相続手続き 埼玉」と検索してきた人は何を求めているのかを考えたら答えは出るだろう。
その、検索した人に向けて文章を書いたら、それが有益な情報となるのだ。実際は、キーワードは2つではなく、3つ位で検索されるのでそれぞれに特化したページを作っていけばよいのである。
「相続手続き 埼玉 行政書士」
「相続手続き 埼玉 相談」
「相続手続き 埼玉 専門家」
など、検索する人に向けたコンテンツを目指して作りこんでいけばいい。
小手先の検索順位を上げるテクニックを学ぶより、オリジナルのコンテンツを作っていった方がどれだけ検索順位が上位表示されるか。正直、コツコツと続けていかなければならないので、大変なのだがこれを続けていくのが一番集客につながる。
まとめ
行政書士事務所のホームページを検索エンジンで上位表示するには次のことに気を付けておこう。
- 開業時に作成したホームページはコツコツとコンテンツを増やしていく
- 有益な情報は検索する人を考えて、その人に向けた記事を書く
コメントを残す