JR東日本の冨田哲郎社長は5日、都内の本社で会見し、乗り換えなしで金沢-仙台を結ぶ直通新幹線について「もう少し本数を増やし、ルートも多角化できるように勉強していくべき課題だと思っている」と述べ、増便に意欲を示した。
直通新幹線はJR東日本とJR西日本が昨年11月、仙台発着の1往復を初めて運行し、今年は9月に仙台発着、10月に金沢発着の列車を走らせた。
冨田社長は「利用者が多く非常に好評だ。新しい旅客流動を作り出すという意味でも大いに期待できる」と強調した。さらに東京-大宮間は過密ダイヤで増発が難しいとし、「大宮から先の輸送力を増やすことは大切な営業戦略になる」と語った。
北陸新幹線新高岡駅に毎日1往復停車していた「かがやき」臨時便の平日の運行を取りやめたことに関しては、JR西日本が方向性を出していると説明し、「駅の利用動向などを見て判断したと思う。やはり利用者数というのが一番のポイントになる」と話した。