大好きなブロガーのやまま(id:yamama48)ちゃんの、この記事を読んで。
私も条件が合うから働いているが、もっと会社をよくしようとか、自分の仕事に誇りを感じるとか、そうした想いは持ち合わせていない。
自分の仕事にプライドややりがいを持っている人は立派ですてきだと思う。私もそうありたい。でも、自分の仕事や自社製品に愛が注げていなくてつらい。
彼女の気持ちがとてもよくわかる。
わたしもかつて、同じ気持ちでいたことがあるから。
大学卒業後、20代の頃はぞれでずっとくさっていて、過食で今より体重が15キロも重かった時期もあった。
(その後拒食で25キロぐらい落ちて、今はそれより+10キロ。摂食ってやだねー。)
自分の仕事にやりがいなんて見いだせなかったし、向上心もなかったし、あてもなく転職しようとしたこともあった。
ずる休みもしょっちゅうしたし、仕事に熱意なんてなかった。
好きでもない仕事で稼いだお金は、ぜんぶ飲み代につかってしまった。
そういえば、かんどーさんも最近、同じようなことを書いていたな。
わたしが今してる仕事ってみんな、「わたしが得意なこと」「わたしがしたらうまく行きそうなこと」なんだよ。やりたいこととは少し違う。
そう。
わたしは仕事に熱意も向上心もなかったし、他にやりたいことが別にあった。
だけど運よく、自分でいうのはなんだけれども、仕事のセンスはよくて、いい加減にやってるのに、評判も評価もとてもよかった。
ずる休みもしないで真面目に一生懸命努力している同僚よりも、いい仕事をしていた。
嫌な言い方だけれど、『こなせて』いたんだ。
そんな風に20代を終え、出産を機に退職した。
それでも、毎年戻ってこないかと電話をもらい、5年後に復帰。
相変わらずやりたい仕事ではなかった。
だけどやっぱり仕事はうまくいった。
やりたい仕事じゃないけど、向いてる仕事なんだなと、初めて自覚した。
復帰するまでの5年間、出産育児で社会と関わらずに生きてきた。
そのタイミングで、今の仕事じゃなく、他のどんな仕事を始めたとしても、きっと同じように、わたしはやりがいを見いだせたんじゃないかと思う。
今、わたしは自分の仕事が好きだし、常に、今よりもっといい仕事をしたいと思っているし、自分の仕事に誇りをもっている。
でもそれは、やりたいことをやっているからではなく、自分の資質を社会に還元できていると実感しているから。
わたしの場合はたまたま縁あって、20代の頃と同じ仕事に復帰したけれど、出産後、新しい別の仕事をしていたとしても、同じように感じていたんじゃないかと思う。
そしてこれは余談かもしれないけれど、やままちゃんのいう『条件が合う』仕事ができるというのは、本当に恵まれていることなのだ。独身の頃はそれが実感できなかったけれど、育児中の今はそれを痛感している。それが満たされているだけで、仕事内容はどうあれ幸せだ。
実際、育児と両立しながら仕事を探すとき、世のお母さんたちが最優先するのは『仕事内容』じゃなく『勤務条件』だからね。
まぁそれを比較的自由な独身時代に実感するのは難しいのだけれど。
話がそれたかな。
そんなやままちゃんにはこの本を送ろう。
ほれ、レビューも書いてる。
夢をかなえられる人なんてほんの一握り。
経済的な事情や
親との固執や
自分の体調や
その他のいろんな自分ではどうすることもできない納得のいかない諦めががつかない事情で
夢を諦めなければいけなかった人の方がずっと多いのだと思う。
理想論や机上の空論じゃなくそんな真実をちゃんと見据えて
それでも夢を語る絵本。
この本は、子供向けの絵本にも関わらず
病気や運やタイミングなど
自分ではどうすることもできないこと
外的な要因
理不尽な理由で
夢がかなわないこともある
と明記している。
そして
夢とは、みらいにあるもの
とも。
いつかのわたしの鏡のようなやままちゃんの心に
届けられたらいいなと思う。
ここではないどこかを目指すんじゃなく
ここから続いてるどこかを目指すんだよ。
後悔も挫折も屈辱も
無駄なことなんてひとつもないから。
応援してるからね。