男女7人がハートに火を点けるキリンのPR動画「トレンディの法則」があるあるすぎて君の瞳に101回愛を叫びたい
最後は恋人を抱きかかえて「人力メリーゴーラウンド」……あるある。
キリンが公開した動画「トレンディの法則」が、トレンディドラマの“あるある”だらけで懐かしい。再生するなり石井明美の「CHA-CHA-CHA」が全力で流れ、「男女7人なんとか物語」的な世界へ視聴者を誘います。なんだこのタイムスリップ感。
画質はHDに対応しながら、1980~90年代の絵作りを再現。縦横比まで律儀に4:3です。そんななか、男女7人がシックなカフェバーに集うトレンディなシチュエーションがシャレオツに展開。肩パッドの主張が激しい派手目の女性やロン毛のプレイボーイなど時代感あふれる面々がそろうと、やがて誰かが急にキレて帰る、どこかで見た光景がとめどなく流れます。
そんな7人の中からカップルが生まれ、10メートルほどの距離から「すきーっ!」と呼びかける東京のラブストーリー的な展開に。しかし多分にもれず三角関係が生じて、3人が部屋で鉢合わせる最悪に間が悪い事態となり、逃げ出した1人が雨の中電話ボックスで泣き崩れます。あるあるが渋滞してツッコみ切れない。
土砂降りに濡れながら全力疾走で女を追いかけ、呼び止める男。女は残像を放ちながらのリピート演出で振り返ると、男の胸に飛び込みます。そして男が人目も気にせず恋人を振り回す「人力メリーゴーラウンド」を映し出しながら、カメラが引いてハッピーエンド。若い人の目には時代劇のように映っているのではないかと少々心配です。
この動画、実はキリンの「プラズマ乳酸菌」配合食品の新ブランド「iMUSE(イミューズ)」の広告として制作されたもの。小学生あるあるをまとめた「SPECIAL STUDENT」(関連記事)の第2弾にあたります。次の機会があるのなら、20世紀末のミュージックシーンあるあるとか見てみたい。
(沓澤真二)
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