こんにちは、服部です。
アフィリエイトをしている人はもちろん、アフィリエイトのことをあまり知らない人にも理解していただきたいと思うんですが、
自分自身がまず商品を購入し、使ってみて良かったと思えるものを同じような悩みや問題を抱えている人に紹介する。
あるいは、その商品や商品ジャンルに関して高い専門知識を持った人間がその商品を分析し、販売者が伝えきれていないメリットとデメリットを伝えた上で紹介する。
本来これがアフィリエイトの基本であり、アフィリエイトをする者の姿勢です。
そうすることで、販売者が広告を出して世の中に広めていくだけの活動よりも効率的ですし、安心と信頼も付加されます。
効率面で言うと、拡散性はもちろん、アフィリエイターやブロガーが商品のベネフィットやリアルな満足度、あるいは不満点を伝えることで、本当にその商品を必要としている人に手にしてもらえる確率が増します。
逆を言うと、本来その商品を必要としていない人が間違って買ってしまわないようにするために、その商品のリアルな情報を提供するという役割も担っているわけですね。
アフィリエイトというのは、商品に関わる人全てが幸せになれる、そういった素晴らしいビジネスなわけです。
だからこそ、こういったことを理解せずにアフィリエイトというビジネスに手を出すのは無責任ですし、ビジネスやお客さんを舐めているとしか言いようがないんですね。
蔓延するビジネス素人の無責任アフィリエイト
今回、なぜこういった話をしているのかというと、このツイートを見かけたからです。
まぁ、氷山の一角にすぎないんですが。
別に彼女のことは嫌いでもなんでもないし、まだ若いしブロガーとして役に立つ情報発信をしてがんばれば、程度にしか思っていません。
他の記事を読んだわけでもないですし。
が、このツイートはあまりに酷いなと思ったので言うべきことは言っておこうかなと。
自分が購入していない、あるいは理解できていないモノを他人に紹介するな。
ということです。
その理由は冒頭でも述べたとおり、それがアフィリエイトをする者としての最低限の責任であり役割だからです。
小学生の読書感想文
彼女がブログに書いてあるレビューの内容が薄すぎることもそうなんですが、言葉が無責任なんですよ。
「なぜか今無料で配布されています。」
「だからこういった無料本を配布するとか、テストマーケティングができるんですねー。」
「わたしより稼いでいるブロガーの人たちも、この本に限らずダイレクト出版の本を好んで読んでる人が多いですね。」
いやいや、「なぜか今無料で配布されています。」ってどんだけ適当やねんっていう話で。
販売者が無料配布している意図も知らずに「無料だからお早めに!」とか「だからこういった無料本を配布するとか、テストマーケティングができるんですねー。」とか言っちゃうわけですか。
で、「わたしより稼いでいるブロガーの人たちも、この本に限らずダイレクト出版の本を好んで読んでる人が多いですね。」って、ダイレクト出版の本を誰が読んでどれだけ稼いでるんですかね。
いや、問題や悩みを解決したい人にお金を払わせて広告主(販売者)からアフィリエイト報酬を得ようとしているわけですから、小学生の読書感想文レベルのツッコミどころ満載のレビューとか書いていたらダメでしょう。
無料の案件だから良いんですかね?
本来2,980円の商品が送料(550円)だけ払えば手に入るから良いんですかね?
ダイレクト出版のマーケティング
そもそも、アフィリエイトする商品の広告主(販売者)であるダイレクト出版とそのコンテンツのことを理解していなさすぎなんですよ。
上記のツイートからもわかるように、理解しておかなければならないポイントは2つ。
1.ダイレクト出版のコンテンツはビジネス初心者には向かない
2.メルマガと家のポストに大量のセールスレターが届く
1.ダイレクト出版のコンテンツはビジネス初心者には向かない
ダイレクト出版のコンテンツが全て悪いわけではなく、詐欺というわけではありません(今は返金システムもちゃんとしてますし)。
昔のマーケティングのやり方は酷かったですし、今も恐怖を煽るだけのリスティング広告は不快になりますが。
ただ、ダイレクト出版のコンテンツはビジネス初心者には向かないんですよ。
なぜなら、アメリカの経営論やマーケティング論のついて書かれている本や教材をそのまま横流ししているものがほとんどだからです。
なので、ビジネスがある程度軌道に乗って仕組みができあがった状態で、「さぁ、これからどうしよう」という自分の中で精度の高いアウトプットのフィルターを持てている人でないと使いこなせない情報なんですよ。
これは、僕が実際にダイレクト出版の本を数十冊読んだり、リサーチのためにコンテンツ購入して実践してみた上での体験談です。
今でこそ、「これはおもしろいな」とか「これは使えるな」とかはありますが、コンセプトや仕組み、ビジネスモデルも固まっていないビジネス初心者にとって使えるものはほとんどないんですよ。
唯一使えるのは心理学系、あるいはコンテンツマーケティング系の本くらいです。
2.メルマガと家のポストに大量のセールスレターが届く
上記のツイートでもありますが、商品を購入したその日から「マインドセット」や「起業家として」といったモチベーションアップ、自己啓発系のメルマガが大量に届きます。
それらは当然ステップメールなので、マインドコントロールが完了した頃に高額教材のセールスレターがメールだけではなく、家のポストにも届きます。
で、マーケティングや心理誘導の知識がないビジネス初心者にとって、ダイレクト出版のセールスレターのコピーは秀逸かつ強烈なので、思わず決済してしまうわけです。
それだけではなく、その直後からもアップセル、クロスセルと畳み掛けてくるので、さらに必要のないものをどんどん買ってしまうことになるんですね。
もうそうなると逃れられません。
彼女のツイートやブログ程度の内容で即購入してしまうような人たちであれば、ダイレクト出版の巧みなマーケティングにやられて”搾取の沼”に沈んでいくのは目に見えています。
分割払いにしてでも借金をしてでも購入し続けるでしょう。
巷で高額セミナーや高額講座、高額塾にハマる人と同じように。
三方が幸せになるアフィリエイトを
引っかかる情報弱者が悪いと言われればそれまでなんですが、自身のSNSでのインフルエンス(影響力)を生かして、自分の収入を得るために”搾取の泥沼”に誘導するのはあまりに醜悪でしょう。
計算の上でやっているのであれば救いようがないクズですし、何もわからずにやっているとしたらむしろその方がタチが悪いですね。
購入者の購入後の未来、販売者への影響を考えられないというのは、アフィリエイトする者としては失格です。
だって、誰も幸せにならないじゃないですか。
アフィリエイトは本来、販売者は利益やファンが増え、購入者は悩みや問題を解決でき、紹介者は報酬をもらいながら広告主からも購入者からも感謝されるという最高のカタチ(Win-Win-Win)になるはずです。
にもかかわらず、自分の欲望のためだけに醜悪なアフィリエイトをすることによって、販売者にはクレームが行き、購入者はお金をすり減らすだけで何も手に入らず、アフィリエイターは広告主からも購入者からも信用を失うわけですから。
ブログで何かしらのアフィリエイトをしている人は、自分が書いているアフィリエイト記事が広告主と購入者が幸せになるカタチになっているかどうかを、改めて確認して見てはいかがでしょうか。
その商品、本当に買ってます?
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